prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「ATOM<日本語吹替版>」

2011年03月22日 | 映画
なんだか公開しましたよという配給会社のアリバイ作りみたいにそそくさと封切ってすぐひっこんだ印象だったので、「ゴジラ Godzilla」みたいなとんでもない代物見せられるかと思ったら、割とまともでした。
もっとも変なところは多々あって、一番困るのはアトムのキャラクターの設定がぐらぐらしていること。ロボットなのだけれど意識はトビオ(トビー)といっても、どこでその意識を「取り出した」のか。外から作られたものなのか、元からのが移植されたのか、どうも曖昧。

意外だったのは上戸彩の吹き替えは上戸彩がやっているのはほぼ忘れていたのに、役所広司の吹き替えには顔がちらつくこと。

どうも日本発アメリカ版リメークには、あまりに解釈が違うこともあるし、こちらに純血主義が根強いこともあって、ビジネスとしてはありでも、微妙な反発が忍び込む。
早い話、ハリウッド映画が日本で受け入られたからといって、アメリカ人がいちいち喜ぶか?
(☆☆☆)