prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「THE LAST MESSAGE 海猿」

2010年11月06日 | 映画
スケール大きいし、画面の迫力もあるし、役者も身体張っているのだけれど、なんか感動させようとする意図が先に来てしまってディテールの具体的な描写の詰めが甘いのが、いかにも日本映画(の限界)。

すでに大事故と台風がまとまって海上の天然ガス採掘基地を襲っているのに、いやに平和なタッチで主人公の妻子の描写がはさまってきて話の腰を折るし、いよいよ危なくなっているのに家族のまわりに親も知り合いも誰も集まってこないというのは変。
台風がどう去ったのかのプロセスもすっとばして、いつのまにか青空になっている。

クライマックスの荒業も、いくら人命がかかっているからって、後で問題にならないか。
そこまで人命が大切にされるとは思えない。
(☆☆☆★)


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