prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「借りぐらしのアリエッティ」

2010年10月02日 | 映画
小人の世界ではサイズが相対的に大きくなる分、水滴がぶよぶよした果実のように描かれていたりする一方で、小人たちの体重の表現が人間とあまり違いないのはどんなものか。長さ・高さに比べて重さは比較的ずっと小さくなるはず。
小人の世界で人間の世界の音を聞くと音が大きく聞こえるのだが、音の高さの方がちがって聞こえるのではないか。意識的なのだろうが世界観にやや統一感を欠く。ファンタジーだからといってしまえば、それまでだが。

病弱な少年が読んでいる本が横文字だったり「秘密の花園」の翻訳版だったりと、ちゃんぽんなのはどんな意図なのか。
少年が小人の存在を知ってもまるでびっくりしないあたりは、「トトロ」のお父さんみたい。

冒頭の自動車のカーブしたり坂を上り下りしてりする動きが手描きっぽい。今だったらCGで処理しそうなものだが。

手伝いのおばさんが途中から悪役っぽくなるのはとってつけたよう。

相対的に巨大化して見える虫の表現がリアルな割りにグロすれすれでパスしている。
(☆☆☆★)


本ホームページ


借りぐらしのアリエッティ - goo 映画

借りぐらしのアリエッティ [DVD]
クリエーター情報なし
スタジオジブリ