prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「白バラの祈り ゾフィー・ショル最後の日々」

2006年03月20日 | 映画
前半の取調べ、後半の裁判と、いかにナチスが反対者の意見をひたすら弾圧したかは嫌というほど描かれるのだが、それ以外のこと、ゾフィーの抵抗の拠り所になった根拠とか思想の形成過程とかはさほど描かれない。
ドラマとすると弾圧する側される側ともに終始ほとんど変化することがないわけで、重苦しく単調。

こういう映画を作る意義は認めるけれど、今の日本にいる自分に引き寄せて考えるとっかかりを見出せず。白バラの一員になったつもりになれるわけでもないし、かといってナチスに同化するのはもっと無理で、わかったような「つもり」にしかならないだろう。
(☆☆☆★)

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