カーク・ダグラス主演、マーク・ロブソン監督の1949年作。
製作・スタンリー・クレイマー+脚本・カール・フォアマンは「真昼の決闘」のコンビ。
貧しさから身を起こし、まわりの人間を傷つけながらボクシングのチャンピオンにのし上がるが、その絶頂で倒れる主人公はダグラス自身と同様にユダヤ系で(巨人ゴーレムに喩えられる台詞あり)、対戦相手がアイリッシュといった、黒人全盛になる前の時代。
暗い殺伐としたムードを出した、フランツ・プラナーの白黒撮影が出色。
クライマックスのダグラスの鬼神のような顔の凄いこと。
昔のボクシングのトレーニング法は、今と比べるとずいぶんマイナーな感じ。
金儲けが第一で当たり前に八百長が横行する体質など、人間の醜い面を厳しい調子で描いているのは、赤狩り時代のハリウッド映画らしい。
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製作・スタンリー・クレイマー+脚本・カール・フォアマンは「真昼の決闘」のコンビ。
貧しさから身を起こし、まわりの人間を傷つけながらボクシングのチャンピオンにのし上がるが、その絶頂で倒れる主人公はダグラス自身と同様にユダヤ系で(巨人ゴーレムに喩えられる台詞あり)、対戦相手がアイリッシュといった、黒人全盛になる前の時代。
暗い殺伐としたムードを出した、フランツ・プラナーの白黒撮影が出色。
クライマックスのダグラスの鬼神のような顔の凄いこと。
昔のボクシングのトレーニング法は、今と比べるとずいぶんマイナーな感じ。
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