prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「喜劇 ああ軍歌」

2004年09月06日 | 映画
戦時中、敵前逃亡と見なされて靖国神社に祀られない息子を持つ(「軍旗はためく下に」みたい)母親役が北林谷栄、前線に出るのがイヤで気違いのふりをして(「キャッチ22」みたい!)逃げ込んだ精神病院でその息子と一緒だった戦友二人が、フランキー堺と財津一郎、と役者が揃っていてさすがに笑わせる。
70年製作で万博のポスターが見える中、靖国神社の賽銭を終戦記念日のサイレンにまぎれて盗み出すクライマックスは、賽銭箱の中でフランキーが小便が漏れそうになるなど、笑わせる一方でスゴ味がある。
怒りと情けなさを笑いに紛らわせる戦中派映画。監督・前田陽一。
(☆☆☆★)

「喜劇・昨日の敵は今日も敵」

2004年09月06日 | 映画
精神病院から逃げて来た患者たちが憂国を訴えてホテルに立て籠り爆弾で客を脅すという、今では絶対メジャーでは作れないストーリー。71年製作。リーダーが平田昭彦。
女の子たちの空手をはじめとして、ドタバタの動きのヌルさはちょっと見ていられない。
いかりや長介が「いかや長介」名義で警官役で出演。
なべおさみは今の目で見ると華やかさが足りない。
堺正章や布施明がすごく若いが感じはそう変わっていないと思った。
(☆☆★★★)

企画・アイデア

2004年09月06日 | 企画・アイデア
一億玉砕
現代の東京の街を零戦の特攻隊が襲う短編
食人鬼
上田秋成の「雨月物語」のうち「青頭巾」の本格ホラー化。高僧が突然美少年に狂い溺愛するが、少年は病死してしまう。すると高僧は死骸を抱き締めて離さず、腐った肉汁をすすり、骨をかじり、食人鬼へとなっていく。
1+1=1
川を隔てて2軒のアパートが向き合っている。その片方の一室で殺人が起こったらしい。隣の部屋では音は筒抜けだが、姿は見えない。向かいのアパートからでは姿は見えるが、音は聞こえない。では、この両者を合わせれば、正しい犯行像が得られるはず、なのだが、いざやってみると次第にずれていく…。


上記の続きはこちらにどうぞ。

鯨と奪い合い

2004年09月06日 | Weblog
今年の秋刀魚はミンククジラが増えたもので漁獲高が減ったそう。
「ディープ・ブルー」ってイギリスのドキュメンタリーでぐわーっと何百という群れを一呑みだというところが見られるとか。そのくせ鯨は減っている(鯨による。ミンククジラを繁殖力が強くてすぐ増える)と字幕が出るとのこと。あくまで鯨を守りましょうって言い張りますね。

台風が近付いて気圧が下がると妙に眠くなる。