自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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腸脳力 その⑤ 直感力とは

2013-01-28 10:27:35 | 推薦図書








P.152 「心で感じること」と「ひらめくこと」はイコールではない

   心(腸)にも頭(脳)にも属していない直感の本質が浮かび上がる。
   
     感じる→心(腸)  考える→頭(脳 ひらめく→???

ここで突然、「心の世界の先にある<直感知>の世界」が登場します。
今の日本でPsychic Worldとか「霊魂の世界」というと、
若者にはセガのゲームが頭に浮かぶのでしょうし、
私にはShirley MacLaineが懐かしく思い出されます。
最近は、もっと色々な人が登場、解説をしているようです。

が、一般的には確たる認識と定義は広まっていないようで、
私自身も「精神的」と「霊的」の定義は意識していませんでした。

しかし、
WHO(世界保健機関)でさえ、近年、健康の定義に

  「霊的に良好な状態」であることを加える議論があるのだとか。P.150

(既存の定義は、「身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態であり、
         単に病気や虚弱でないということではない」です。)


P.150 「精神的」とは心の状態を指したもので、
    「霊的」という表現とは大きく意味合いが異なるので、明確に区別。

   なぜなら、「心は死んだらなくなるが、霊は死んでも続くもの」と、
   信じられてきたから。

P.156 日本人の価値観の中には、「死んだらなくなってしまうものは不安定。
    死んでも永遠普遍に続くものを求める感覚」がどこかに存在する。
 
P.156 東洋では、霊の世界を「道」(タオ)と表現してきました。そして
   華道や茶道、柔道、剣道、合気道など、芸事はすべて
   「道」を追求する手段、すなわち霊性を高めるための手段でした。

P.157 日本人にとっては、目の前の勝負に勝つことよりも、
   「永遠不変」のものにつながるということの方がずっと大事なことだった。

   そうした心を超えたものを求める間隔を前提にして、
   日本の文化は成り立ってきた面がある。

今は、「1位でなくちゃ意味がない」という風潮ですがねぇ……   

P.158 直感と行為が一致していればいるほど自由な動きができる。  

私はこの言葉が、この本での著者の結論だと思います。

P.162にあるように、人は「脳が作り出している悩み」に翻弄されがちだが、
「より生物としての起源の古い<ハラ>の一帯へと意識の中心を下ろすと、
悟りの境地」(=生物としての自分を思い出すことになるのだと。

P.163 「悩み」の主体は「脳」である。
   人は数億年にわたって脳を特異に発達させてきた結果、
   どうしても「頭で考える」ことに囚われ、
   それが自分そのものであると思い込んでしまう傾向にあります。

   仏教の世界では、こうした脳に意識が偏った状態を「無明」と表現。
   要するに「体を持って生きていることを忘れてしまった状態」
   ここから脱却する(悟る)ために、ヒトは座禅や修行に励む。

P.166  ピアノにしろ、サッカーにしろ、流れるような一流の動きは、
   色々な神経が繋がって、完成形に近づくものと思われる。

   能力を磨くということは、「つながっていない神経をつなげる」ことと言える。
   それによって悟りが開け、超能力を得られるわけではないが、

  「つながっている」という感覚があれば、自分自身に能力があろうがなかろうが、
   自信を持って生きていけるようになる。


P.173 この本のまとめとして、「腸脳力の公式」が載っているので、そのまま書き写します。

  1.「心」と「霊」の違いは「感情」と「直感」の違いである。

  2.「品格」の本質は「道(タオ)」の思想のなかにある。

  3.直感を最初にキャッチするのは「脳」ではなく「しっぽ(尾てい骨)」である。

  4.カギは「この世界とつながる」「生物としての自分を思い出す」こと

  5.直感の自分が「3人の自分」のバランスを整える。

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以上、なが~~い引用になりました。
私は「自力整体」ナビゲータとして、というより、個人的興味で面白そうな本を読み漁り、
良さそうなことは実践し、検証しています。

そんな数十年の経験や思考で、自身に染み込んでいた理論や感覚が系統づけられ、
理論的になったような気がする本でした。






















コメント
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