自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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前立腺がん 予防法

2013-01-21 05:51:35 | 健康法


            伊藤晴夫・著  グラフ社  2010/11

参考図書です。

P.20 米国内の統計をみると、人種ごとに前立腺がん罹患率が異なるそうです。
   日系人を基準にすると、罹患率は

   黒人で4~5倍
   白人で2~3倍
   フィリピン系で1~2倍
   中国人は 日系人よりやや低く
   韓国系は 日系人の約半分

国別・地域別に前立腺がんの死亡率をみると、

   米国の黒人が最も高く、
   次いで北欧やスイスの白人
   米国の白人
   スペインやイタリアなどのラテン系
   アジア系

  前立腺がんの罹病率や死亡率は、人種・国別ともに関係なく全体に増加傾向にある。
  遺伝のほかに食事・肥満・高血圧などが関係している。



P.23  コーンシロップの害 (米国フロリダ大学の研究発表)

  <コーンシロップ摂取の急増が肥満(前立腺がんの危険因子)を蔓延させた>

   コーンシロップに含まれる果糖はコーンスターチから変化させたもので、
   砂糖に比べて値段が安く、液体で取扱いが簡単なため、多くの食品に使われている。
   たとえば
    ソフトドリンク、焼き菓子、キャンディー、ジャム、ヨーグルト、缶コーヒーなど

   「果糖ぶどう精液糖(コーンシロップ)使用」という内容表示が多い

 果糖は尿酸と中性脂肪の合成を促進させるので、
   インスリンの作用が発揮されにくい状態
   (インスリン抵抗性)をつくりだします。
 これがメタボリックシンドロームの本体、諸悪の根源となるものです。


P.39 がんのリスクを減らすための10か条

 1.正常体重範囲内で 可能な限りやせた状態を保つこと。

 2.日常生活の一部として体を動かすこと。

 3.高エネルギー食品の摂取を減らすこと。

 4.植物性の食品を多くとること。精製でんぷん性食品は制限すること。

 5.赤身肉の摂取は少量に制限すること。

 6.アルコール飲料は制限すること。

 7.ナトリウムの摂取量を制限すること。

 8.サプリメントは推奨されない。

 9.母乳育児は母親と子の両方をがんから守る。

10.がんを克服した人は、専門家の栄養管理を受けるべきである。
  (食事内容・体重管理・身体活動に関するチェックが重要)


P.56 運動の効用

 運動が前立腺がんのリスクを減少させる理由

 1.運動によってインスリンの分泌量が下がり、血液中の濃度が適度になる。

 2.インスリンは、血糖をコントロールし、細胞を分裂させる作用もある。

 3.これによってホルモンが過剰に働くと、がん化を促進する。

 4.前立腺がん促進因子となるホルモン・インスリン様成長因子Ⅰ、
   レプチン、テストステロン濃度を低下させる。

 5.運動をすると、活性酸素を防御するメカニズムが促進される。

 6.メタボの抑制に効果的

 7.脂質の過酸化を防ぎ、活性酸素種を減らす。

 8.免疫機能を改善させる。

 9.がん抑制遺伝子であるP35という物質が運動で活性化される。


P.92 オリーブ油(が良いという根拠)

 1.体によい一価不飽和脂肪酸のオレイン酸(脂質成分)が多く含まれている。

 2.抗酸化物質(非脂質成分)が含まれている。

 3.私たちの体や脳に有用な多くの微量成分(非脂質成分)を含む。

 4.オレイン酸は、動脈硬化予防に有効。

 5.ほかの非脂質成分には脂質の異常・血圧・糖の代謝などを改善し、

 6.血液をサラサラにする。

 7.抗炎症、鎮痛作用、アルツハイマー病の予防効果もある。


P.102 グリセミック指数<Glycemic index, GI>を考える

 同じカロリーでも、血糖値の上がりやすい食品と上がりにくい食品がある。
言い換えれば、
 消化・吸収が早い食品と遅い食品がある。

GIあるいはGL(Glycemic load, GL)の高い食事をしていると、
心血管病、糖尿病、ある種のがんなどになりやすくなる。

 このメカニズムは、食後の過度の高血糖が続くと、
HDLコレステロールを低下させ、血中の中世脂肪濃度を上げ、
たんぱく質の糖化を増やし、酸化ストレスを引き起こし、
血液凝固を起こしやすくし、血管内皮機能を傷害するため。


P.103 <地中海食が良い>理由

 伝統的な地中海食では精白しない穀類を食べている。
(多くの日本人が好む精製白米はグリセミック指数が高い。
 玄米のそれは低いので、玄米に変えれば抗酸化物質摂取も増やせる)


P.108 期間限定の菜食主義

 ギリシャ正教では年に3回の断食期間があるそうです。
 クリスマス(40日)、受難節(48日)、聖母マリア被昇天の大祭日(15日)

 この期間は、極端な菜食主義が特徴的で、
 糖物性食品を避け、果物・野菜・豆類を多く摂ります。
 このため、飽和脂肪、コレステロール、カルシウム摂取が減少。
 
 このように、実に一年の三分の一弱を菜食で過ごすことが
 良い影響を与えていることが推測されます。


P.109 朝食の内容が、その日の代謝に大きな影響を……
  (アラバマ大学モーリー・ブレイ教授らの研究)

  <王様のような朝食、王子のような昼食、貧民のような夕食がベスト>?

  マウスを用いた実験で、朝、高脂肪食を与えたマウスは代謝が正常。
  朝に高炭水化物をより多く摂取したマウスは体重増加・肥満・耐糖機能障害に。
  就寝前の高脂肪食は最悪。

*マウス実験では朝、高脂肪食にすれば、一日中、体脂肪を使うようになり、
 朝、炭水化物をとれば、その日の炭水化物消化が促進されるとか。

 これは自力整体整食法から見れば、正反対の、議論にもならないお話ですが、
 へ~ぇ、こんな実験もあるのだわね~という興味を持って眺めました。

 ブログ読者の皆さんには、興味がわいたら、何でも試してみて、
    その説が真実かどうか、ご自分で検証することをお勧めします。














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