自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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「声ってステキ! あなだだけの声を育てる本」

2013-01-16 06:03:13 | 推薦図書

青島広志&小野勉・著  主婦と生活社  2010/7

ボイトレの先生に発声を習うまで、私の声は<か細く>浅い、喉声でした。
まだまだ理想には程遠いので、<強く張りのある声>を目指して勉強中ですから
こういった本はよく読みます。



写真はまたドロミテに戻り、Sasso Lungo Trekkingの日。
素晴らしい日の出の前に、眠っている街の灯が輝いています。



P.64 春風亭小朝 師匠の 青島氏評

  なぜ彼(青島氏)のしゃべりは魅力的なのでしょう?  
   それは頭が良いからです。頭が良いとは、

  何がポイントなのかをきちんと分析して伝えることができるということ。
  しかも、彼の話はそれを伝えたいという情熱に溢れています。
  だから聴き手の心に響くし、とても説得力があるわけです。



P.71 張った声とは、息のすべてを声に変えて出せる充実した声


P.84 ステキな声には呼吸が大事

  ……声とは咽喉にある声帯も重要ですが、
  息の吐き方、それをつかさどるお腹の筋肉がもっとも重要。

  絶対に猫背はダメ。胸(肋骨)を少し広げるようなイメージを持つ。
  背筋を伸ばすことで横隔膜を使えるようになる。

  正しい姿勢を保つためには、それなりの緊張感・力が必要だが、
  できるだけリラックスすることも大切。


P.85 横隔膜を動かすためには、腹筋が重要。
  腹筋を柔軟に動かしたり、急激に硬直させたり、自在に操れるのが理想。

P.86 声を長く、揺れないように保つには、お腹とその左右に、

    横原から腎臓当たりの背面にかけての筋肉を意識することがポイント。

  息を吸って肺に送られた空気が、肺だけでなく横隔膜とその左右、
  背面を動かすことで、より多くの空気が入ります。
  これを一定のスピードで息を吐くことにより、長く、たっぷりと
  声を出すことができるのです。

P.88 音色の作り方

  まず大前提にあるのは、どんな音色でも聞き手に伝わらなければ意味がない、
  ということ。そのためには、どんな悲しい歌、暗い歌でも、歌声そのものは、
  つねに明るく、光輝いていることが大切です。

  声の音色はどのようにすればよいのか……。
  これは歌の歌詞やメロディーによって決まります。つまり、歌い手が
  歌の歌詞の内容を、どのように解釈し、メロディーをどういう気持ちで歌うかで、
 
  自然とその音色は生まれ、それが聞き手に伝わるのです。

  その歌の歌詞の内容に、自分の気持ちを添わせることは発声の技術を
  磨くこと以上に大切です。

  歌を歌う前に、まず歌詞を覚えましょう。さらに、
  目の前にイメージや映像が浮かんでくるようになるまで、何度も繰り返し、
  声に出して読まなければなりません。また、時間が経つにつれて、
  歌詞に寄せる気持ちが深まっていくと思います。

  声にして読んでいた言葉の一つ一つが、まるでダイヤモンドのように
  自分の宝物のように感じられるようになってくるはずです。
  そのように自分の歌詞に対する気持ちを高めていくことが第一歩です。


   歌詞に込められたメッセージや、言葉の持つ繊細な表情をくみ取るために、
   私たちは心のアンテナを張りめぐらせて、それをキャッチせねばなりません。

  その歌詞の世界を自分が納得するまで、時間をかけて読み取ることで、
  聴き手に与える感動はさらに強くなります。


P.157 「……新作というものは、誰にも共感を持ってもらえないという、
     当然すぎる悲哀も感じました。そして今、A(青島)は
    オペラの解説、出演と、既存の曲を用いたオペラらしきものの
    構成に手を染めているのです。」

この項だけは、非常に共感を覚えることがらです。
私は、知らない曲・初めて聴く曲は、すぐにはその良さが分からないのです。   
これは自分が特別に感受性が弱いのだと思っていましたが、多くの人から
似たようなことを聞き、安心しました。

いずれにせよ、どんなに斬新な曲で、自分自身が歌い込み、自信を持てても、
マイナーな曲というのは、受け難いものだと思います。
その点、有名なアリアは誰の耳にも心地よく響き、最初から期待が高まります。

なので、私も自作のミュージカルの中で、無理に作曲などせず、
既存の名曲・アリアを取り上げて、日本語をあてはめていきたいと思っています。







コメント
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