自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

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「抗がん剤は効かない」  近藤 誠・著 その3

2013-01-03 06:06:55 | 推薦図書
癌は大別して2つに分けられるそうです。

1.本物:身体のどこかに臓器転移がある場合。

2.がんもどき:どこにも臓器転移がない場合。

ということは、
P.221
  ある特定の患者の癌が「本物」であるか、「もどき」であるかは、
 手術をしても判明しないのですが、どちらか一方ではあるわけです。

 そうすると、かりに本物であれば、潜んでいる病巣が微小であっても数千、数万の
 がん細胞が含まれているので、抗がん剤を投与してもなおらない


 他方、その癌が「もどき」であれば、原発病巣は(手術や放射線で)治療しているので、
 抗がん剤は(叩く対象である転移が存在せず)無意味です。というよりも、がん細胞が
 存在しない人は健康人と同じなので、抗がん剤は(毒性で)命を縮める効果しかない。

P.222
 このように、何人の癌も「本物」と「もどき」のいずれかであることを知れば、
 治療法判断は(従来よりも)ずっと容易になるはずです。

 ところで「がんもどき理論」の中核は、「もどき」は(原発病巣をも)

 治療しないで放っておいても臓器移転が生じない


 とするところにあります。これは、がんは放っておいたら転移するという社会通念に
 真っ向から反するので、反発される方(特に医者)が多いようです。

(中略)

P.230
 なぜ早期発見理論は破綻しているのか。一番の理由は、現代医学の水準では、
 「本物」と「もどき」という性質の異なるものが、同じ「癌」の範疇に含まれてしまうから。

 というのもこの理論の前提として、①すべての癌は、増大すると転移するという性質を
 有している、②早期がんも進行がんも、原発病巣の大きさが異なるだけで、本質は
 同一である、と考えます。したがって、③転移が生じていないはずの、原発病巣が
 小さいうちに発見するとよい、となるわけです。

 とすれば、②の癌の本質や性質が共通という命題が否定されれば、理論全体が覆ります。
(中略)
P.233
 原発病巣と転移が同時に発見されるのは、仮に原発病巣を早期に発見しても転移を
 防げなかった証拠なのですが、一般の方々は、早期発見理論の根拠と勘違いしてしまう。
 そして、その勘違いを正すことなく、
 検診業の繁栄を維持しようとする医者たちがいることが問題です。


コメント
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