北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

私たちは「ドボジョ芸人」です

2015-02-14 22:58:27 | Weblog

 昨日の「CIMシンポジウム」の後で、関係者一同で慰労会と言う名の懇親会を行いました。

 事例発表者やパネリストたちは、「もう少し話せばよかった」などと反省点も口をついて出てきますが、概ねは「まずこういう機会を作ることができて良かった」という点で一致。

 こうした印象的なイベントを通じて、業界も自分たちの会社だけではなく、業界全体や日本の将来のインフラの担い手について意識を高めてほしいと願います。


       ◆ 


 さて話は変わりますが、この懇親会にはシンポジウムに協力してくれた建設業者さんに勤める若い20代の女性技術者が何人も参加してくれました。

 建設業の現場を情報化施工などで効率化することの先には、女性の技術者やオペレーターがこの世界に入りやすくすることも狙いの一つになっています。

 そういう意味で、意欲を持って建設会社に勤める女性の技術者たちの本音がどこにあるのかは決してオジサン的興味ではなくて、関心のあるところです。

 まず「『ドボジョ』って言い方をどう思いますか?」と訊いてみると、やはり半数以上が苦笑いで困ったような顔をします。「全部濁音っていうのが美しくないですよね…(笑)」という反応がほとんどです。

 『建設小町』という言い方も登場しましたが、どうもこれも大人の男が作った単語としか思えません。女性の側から「こう呼んでもらえたらカッコよくて嬉しい」という言い方が出てこないとだめでしょうね。

 
「女性だから期待されてしまうことなんて現場でありますか?」
「ええ、ちょうど今の時期がそうなんですが、バレンタイン・デーなんですよ」

「あ、本当だ(笑)やっぱりチョコを渡さないといけないの?」
「はい、人数分作りましたよ!」

「え~?チョコを作るの?」
「うふふ、といっても、チロルチョコを三つ袋に入れ直すだけですけどね」

「あはは、でも期待には応えちゃうんだね。厳しいなあと思うことはありますか?」
「いいえ、今のところは逆に『この子を潰しちゃだめだ』というので、却ってものすごく気を使ってくれているように感じます」

 ある企業の方は、「うちにも女性で現場のサブに着けている子がいるんですが、あるとき職場の長が不在の時に調整事項が発生して、『これどうするんだ!』とちょっともめかけたんです。それで会議が開かれることになったんですが、その場のトップがサブにつけたその子だったもので、もめそうになった当人たちが『こりゃ自分たちもちゃんとまとめよう』という機運になって、一気に調整が進んだなんてことがありましたよ(笑)」と言っていました。

 女性であることが弱いことの代名詞で使われていることによるエピソードの様な気がしますが、こういう時期を経て普通に現場に女性が増えてくれば、女性ならではの感性が現場に生きてくることを信じたいと思います。


       ◆ 


「それにしても、我々にはわからない女性ならではの『あるある』やら『これだけはやめてほしい』なんてことはたくさんあるでしょうね。テレビの人気番組『アメトーーク』みたいに、皆さんにひな壇に座ってもらってネタを提供してもらうような企画をやったら出てくれますか?」

 そう水を向けたら、女性陣はみな目を輝かせて「あー!それ絶対やりたいです。思っていることをいう機会ってなかなかありませんから」と大乗り気。

 建設業界も、真面目な女性の進出を語ってばかりではなくちょっとくだけた雰囲気で彼女たちの本音を引き出して、それを現場で生かすような工夫があっても良さそうですよ。


 新年度企画案『私たちはドボジョ芸人です』。

 建設業界の皆さん、よろしくお願いします。 

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