北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

あのとき救急車を呼んでくれた男性へのお礼

2022-05-12 21:52:51 | Weblog

 

 今年の一月にワカサギ釣りで手に大けがをしたのですが、その時にはある男性に助けられました。

 手を切って出血をした際に、私自身パニックになってしまって何をどうしたら良いのか全く分からず呆然としてしまっていました。

 すると数メートル先のテントから私の声を聞いたある男性が飛び出してくれました。

 その男性は、「ああ、怪我をしましたか」と言うと、「御主人はまず止血をなさい、奥さんビニールはありますか」と私の止血を指示。

 そしてすぐに自分のスマホで119番に電話をして、「あ、今湖上で男性が一人怪我をしまして救急車をお願いします」と冷静沈着な対応をしてくださいました。

 さらに我々の荷物が多いとみるや、「車はどこですか?まずはそこまで荷物を運んでしまいましょう」と荷物を車まで運ぶのも手伝ってくださいました。

 救急車で運ばれる際になんとか「ワン切りで私の携帯に電話をくれますか」と連絡先を交換したのが幸いして、その後も何とか連絡が取れる形になっています。

 怪我からは4カ月が経ち、一定の回復段階に達したこともあって先日その男性宅をお礼のために訪問しました。

「その節はお世話になりました。あなた様が飛び出してくれて対応してくれなければ私たち夫婦はオロオロしてしまって全く何をどうして良いかわかりませんでした」
「いやあ、まずは怪我が治って本当に良かったです」

 彼は笑顔で迎えてくれましたが、本当にその怪我の瞬間は周りに何十張りもテントがあったのに、飛び出してくれたのは彼ひとりでした。

「それにしても実にてきぱきと指示してくださる当たり慣れている印象でした」

 そう言うと彼は「いやあ、実は私も釣りではないのですが仕事で二度ほど怪我をして血まみれになったことがあるんです。なので経験者というか、まあその時にどうしたか、という事に慣れていたという事はあるかもしれません」

「早くお礼の報告に行かなくては、とずっと思っていたのですが、延び延びになってしまってすみません」
「いえいえ、まずは回復されて良かったです。わざわざありがとうございました」

 我が身をてらしても、アウトドアで誰かが怪我をしたらしいというときに素早く助けに行けるかどうか、自信がありません。

 下手に巻き込まれると面倒くさいという心理も働くことでしょう。

 しかしそんなときに助けてくれる人がいて、しかもそんな人のすぐ近くを選んだかのような場所で怪我をするとは。

 ケガ自体は不幸ですが、そんなさなかに助けてくれる人がすぐ近くにいたとはまさに不幸中の幸いと言うしかありません。

 これからは私も誰かが困っているときには助ける側に回りたい。

 誰かから受けた恩義は次の人に回そうと思います。

 

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