多分そのうちカテゴリーを作ると思いますが、とりあえず今のところは。
みっちゃんのことは月組下級生時代から知ってましたし、上手いことはわかっていました。
ただトップスターになるにはタイミングその他いろいろな要因が必要だとも思っていました。
来るなら星か宙だろうし、宙かなとも思っていました。まぁ様よりベニーの方が劇団からの二番手スターとしての扱いがちゃんとしていることは歴然としていたからです。
だから宙の次期トップスターがまぁ様だとあっさり発表されたときは、私は正直意外に思いましたし、なら逆にみっちゃんトップの目はもうなくなったのかな、とも思いました。でも星の次期トップスターがなかなか発表されず、どうもみっちゃんに決まったらしいよと噂が聞こえてくるにつれ、ならばベニーかゆりかのどちらかを星から出すのだろう、と思うようになりました。で、学年から考えて、まゆえり、みりだいみたいなことを三度宙でまぁベニとしてやるとは思えなかったので、べニーが月に行くか、ゆりかが花か宙に行くのかな、と思いました。そしてもしゆりかが宙に来るなるとカイちゃんをどこかに出すのだろうな、とも思っていました。で、そのあたりで想像が止まっていました。
カイちゃんの行き先まで含めて実際に組替えが発表されたとき、だからそれは私としては想定内だったのだけれど、それでもやっぱり迫ってくるものがありましたし、心の準備が中途半端だったなと痛感するくらい動揺しました。組替えする当の生徒のファンも賢い人は想定していたでしょうが、それでもやっぱり現実となると動揺したことでしょう。そして送り出す側としても迎える側としても、組替えがない生徒とそのファンだって同じように動揺するのでした。
でもやっぱり、組替えというのは基本的には栄転人事だと思うし、組の戦力として計算されているからこそ対象となるのだし、今回は妙な不可解さはなく、妥当なものだと私は思いました。
チエちゃんの後任っていろいろタイヘンだと思うし、今のベニーでもやってやれないことはもちろんないと思うのだけれど、劇団としてはみっちゃんをどこかでトップスターにしてあげたかったのだろうし、ベニーには足踏みになっちゃうかもしれないけれどいい経験になるだろう、いつか必ず結実するだろうといい方に判断されたのだと思うのです。逆に言うとみっちゃんの後任としてトップが確定したのだ、とも私には思えました。タカスペを休演するほどの体調不良は心配ですが、体を大事にして、がんばってほしいと思っています。
ゆりかは、チエちゃんからまこっちゃんへと続く星組伝統の一人っ子政策の流れの中できちんと扱いに応えてきた生え抜きの秘蔵っ子スターです。もはや三番手ではなくダブル二番手下席扱いでした。彼女はもう待たせられません。別の組で正二番手、そして次期トップへという時期に来ているスターです。だから星から出した。
ともみんの卒業が発表されているので、だいもんが二番手スターとなるのであろう雪組を除いて、二番手スターが確立している組は他にありません。月組は89期のカチャみやダブル二番手の下に不動の三番手エースたまきち(94期)が控えていて、ここに92期のゆりかをつっこむとは思えない。なのでゆりかの行き先としては、89期のみりおがトップで93期のキキがいる花組か、88期のまぁ様がトップになるのに伴って89期のカイちゃんが二番手に上がるのであろう宙組、の二択だったでしょう。
私はゆりかは花組でもおもしろかったと思います。あきちなゆりキキという並びは濃くて華やかで意外に花組っぽく染まりそうだなと思えました。ただそうやって囲んじゃうとみりおがいかにも小さく見えちゃうだろうし、毛色が変わって見えちゃうだろうな、とは思いました。それを嫌ったのか、宙の戦力補充が急務と判断されたか、ゆりかは宙に異動することになりました。
そうしたら学年順でカイちゃんの下で三番手とすることは今までから扱いを下げることになります。かといってここまで上げて育ててきたカイちゃんの上でゆりかを二番手扱いするのもカイちゃんがかわいそうだ、だからカイちゃんを出す、そういうことだと思いました。
行き先が花組だとみりカイ並びで次期トップの二番手、みたくなりますが、さすがにそこまでの準備はできているとは思えません。星組なら、現在の宙組三番手ポジションからみっちゃん、ベニーの下の三番手扱いですから、単なるスライドです。すでに単独バウ主演を果たしている恐るべき95期のまこっちゃんがいますが、さすがにまだ新公内ですし、カイちゃんの上に置くとは私には思えません。カイちゃんをスターとして残す意志があるからこその組替えだと思うし、だから想定内だし、納得なのです。
宙組はまぁ様、ゆりか、愛ちゃんで綺麗なトップ3を作り、遅れていた新人育成にも本格的に手を着ける。やっとずんちゃんに新公主演をさせた、もっとバウでもショーでも若手を使っていくべきなのです。ゆうりちゃんがみっちゃんの相手役に呼ばれることがなかったので下級生娘役の扱いはまだまだ悪いままかもしれませんが、少なくとも男役はかなこまりなあきもルイマキセといるのだからもっともっと使っていかなきゃダメなんです。上級生も全然いないんだけど、脇の芝居ができるまっぷーやかける、さおがいてくれるからギリギリ成立する…でしょう。
で。
となるとあっきーなのですが。
ともちんやマサコ、キタさんみたいな別格スターとして立てる存在感は正直ないと思うし、ちーちゃんのような熱さ、器用さも持っていない人だと思うので稽古場の裏番長みたく芝居を仕切っていくこともできなさそうだし、かといってダンスリーダーってタイプでもないと思うし…と、やっとはたと思い至ったんですね。
本当に勝手なんだけれど、カイちゃんがいてくれれば、一緒になってわきゃわきゃ楽しくまぁ様を支えて、それこそまぁ様卒業までゆるゆるいてくれるかな、と漠然と思っていたのですよ。でもそのカイちゃんがいなくなる。ゆりかとは予科本科で知らない仲ではないだろうし、周りの組子との橋渡しを上手くしてあげてほしいなとか思うし、ゆりか本人とも仲良しだと嬉しいな、とか思うのだけれど…それでゆりかが組になじんで新体制がおちついたら…?とまで思い至ってやっと、私は怖くなったのでした。
組替え発表があった日の夜、私は月組公演を観劇して、幕間にまぁ様担のお友達とカイちゃん担のお友達とに合流し、カイちゃん担の友と抱き合いました。というか私が勝手に抱きついて、彼女は「わははは」とおどけて笑ってくれたのだけれど、私の方が泣きそうででもお互い泣かなくて、でもそれはまだいろいろなことがテンパっていて消化できなくてとりあえずいろいろシャットダウンしていたところがあったからだと思うのです。
その翌日、タカラヅカスカイステージ「Brilliant Dreams七海ひろき(personal)」のファーストランを見たあと、スカステの放送が終わる午前三時まで彼女と泣きながらライントークした夜を私は決して忘れることはないでしょう。そのときやっと思い至ったことが本当にいろいろあったのです。
カイちゃんは大丈夫。カチャが組替えしてからの上げられっぷりに正直とまどいもあっただろうけど、ちゃんと応えてきて今に至っているんだし、路線スターって大変だろうけどやっぱり夢と希望に満ちあふれていて楽しいと思うのです。ひるがえってあっきーは、『NewWave!-宙-』の「主な出演者」(「主演」ではない。まっつバウはともかく、確かソノカのバウは「主演」じゃなかったでしたよね。それと同じだと思うし、他に何人か名前が挙げられなかったのはたまたまだと思う)になったのはいろいろあっての棚ボタだとしか私には思えず、抜擢とか路線になったというような見方は私には全然できません。新公主演を滑り込みで一度やっているとはいえ、彼女が路線スターとして扱われたことは一度もないと私は思うし、今もそうだし、一足先に卒業したちーちゃんのポジションがたまたま回ってきているにすぎないとしか思えません。
でもそれでいいのか、このままでいいのか、もっと欲を出して何かするべきなのか、そもそもできることがあるのか、そういう正念場なのではないか、仲良くわちゃわちゃやっているだけではもうなんともならないと思われたからこその今の事態なのではないか…というようなことをつきつけられた夜でした。
今、ベニーの休演に「生徒もファンも正念場」と語るツイートがありましたが、他人事ではないな、うちもだな、と思ったのです。
で。
なのに、当の番組は、あんななのでした。
撮影時にはカイちゃん自身はもう組替えを知らされていたのでしょうか。でも少なくとも企画時にはまだだったんじゃないかな、そして『WMW』つながりのこのメンバーでこの企画を、というのは以前からうっすら考えていたのではないかと思います。そして置き土産ということもなく、やり逃げということもなく、ただただやりたいように楽しくやってくれたのでしょう。ビバおたく!!!
カイちゃんがブリドリをやると知ったとき、「パーソナルに呼んで!」と思いましたし、そうカイちゃん担のお友達にも言いました。いざ予告が出て企画内容を知って悶絶し、予告映像で『フットルース』のときの制服姿を見て悶絶し、月トクスペでさんざんたまきちに萌えてから帰宅してひとり晩酌を始め、正座こそしませんでしたがこたつに身を乗り出して放送を見守りました。
もう本当にどこからつっこんでいいのかわかりませんでした。つらい。TLも大変な騒ぎでしたね。
登場したときの「イェ~イ」みたいなゆるさはともかくとして、何故あんなにもカイちゃんのそば近くに立つのか? くっつきすぎやろ、邪魔やろ! さおの立ち位置が正しいよ?
何故すぐ真横にあるカイちゃんの顔をあんなにも見つめてコメントするのか? 見づらいやろ! 見すぎやろ!
目つぶって笑うの可愛すぎてつらい。開眼してキメるのらい。
「カイ先輩にイロイロ教えていただいて」
やめて! こんな表記にするくらいイロイロ困った人たちが見てるのよそこにイロイロ見てしまうのよ、そんな言葉を不用意に発してはいけないのよ? 不用意でも、イロイロよくわかっていなくても、できてしまう男・澄輝さやと…(イヤ男役なだけで男ではないのだが! ナチュラルに「できる男」言うたわねカイちゃん!! イヤ意図はわかるのだが!!!)
さおに「うそつき!」とつっこむ速さつらい。
娘役ちゃんたちの制服姿に「見るだけでテンション上がる」とコメントしてカイちゃんに時間差で「チャラいね!」とつっこまれるのとかもホントつらい。リボンタイやネクタイだけでなく「髪型も(変えたんだよ)ね」ってサポートのコメント入れるのも仕事できすぎでつらい。台本をカイちゃんが書いたという説明をフォローというか仕切っちゃう感じなのもつらい。天然だけど仕事デキるのホントつらい。
カイちゃんに「全国のあっきーファンの皆さん」と呼びかけられてテレビに向かってさらに身を乗り出した自分つらい。「私を褒めてください」って褒めるどころかお歳暮贈りたくてつらい。カイちゃんの関西弁萌えはいかにも地方出身者だなとか思っちゃうんだけど、ネイティブなのに関西弁台詞が棒読みというもしかしてさやと様芝居下手なんじゃ疑惑まで引き起こしかねない事態を作られてしまいつつも、ちょっと冷めてて斜に構えている転校生の上級生でも運動部というキャラをあっきーに振ってくれてカイちゃんありがとうつらい。
相手役のしぃちゃんが美人すぎてつらい。このパートのドラマ収録から放送する編集が神すぎてつらい。だって時系列おかしいもんね? 準備や服装の順番から見て…
演技指導に熱が入る七海監督がおもろすぎてつらい。小悪魔のリハに完全に顔背けて体が逃げてる澄輝先輩つらい。困り眉になりながら指導をハイハイ聞く先輩つらい。「あかん」ってつぶれるのつらい。「オッケーです!」って飛び込む七海監督のときめきMAX表情つらい。テレが一周してしょぼくれて見える先輩の背中つらい。
「カイさんに関西弁使えない」「なんでやねん」つらい。
あっきーの肩と肘にしがみついてモニター覗き込むしぃちゃんが可愛すぎてつらい。何かにしがみつかないと耐えられないのはわかるけど、あと廊下が寒いのかもしれないけど、しっかと抱き合ってモニター見つめるカイあきつらい。足組んだまま抱き合ってるのもつらい。
にまにましすぎているのであろう口元を両手で覆っちゃうのつらい。倒れ壊れるのつらい。
「おまえ誰の? 俺のやろ」つらい。
昼休みに真ん中でモテてるのつらい。ここ何話してんのか聞きたすぎてつらい。あっきーの右手とカイちゃんの左手がくっついちゃってて一度外すと重ねないでは戻すところなくなっちゃって後ろに引いたりポケットに逃げたりしてるカイちゃんの手つらい。耳打ち話つらい。
彼女を迎えにいって彼女の女友達に手を挙げて去る様子がチャラいつらい。肩の抱き方がナチュラルでつらい。リハの「入る? 入る?」って関西弁イントネーションつらい。自分のマフラー彼女に巻いてあげて左右の長さ整えてつないだ手を自分のポケットに入れたあとニッて笑うのつらい。
外が寒いってのもあるんだろうけどカイちゃんのひっつき虫みたくなってコートひっかけたままモニター見てるのつらい。
「…なんかもう、疲れましたね」って本音で笑い取っちゃうのつらい。しゃべる前に息抜くように笑うのつらい。「一番心拍数が上がったのは男同士だよね」って水向けちゃうのつらい。てか誰がやろうって提案したのつらい!
男女三人ずつのカップルをちゃんと入れ替えて全組み合わせを作ったのは素晴らしいと感心したんだけど、BL壁ドンでも全組み合わせとリバしてて素晴らしすぎてつらい。順番とかがまたたまらなく素晴らしくてつらい。カイちゃんの顔の上げ方とか傾け方とかが完璧すぎてつらい。
「カイさんとやる方が恥ずかしい」と笑いながらカイちゃんの肩を抱くあっきーつらい。ドラマ収録終えてもずっとアリサの肩抱きっぱだったカイちゃんもたいがいだったけどこのナチュラルさホントつらい。コーフンして手がグーになっちゃうカイちゃんが可愛すぎてつらい。壁ドンなのにドンじゃなくて「ぺたん」て音するのがまた可愛くてつらい。
てか人差し指一本でカイちゃんの顎グイしちゃう澄輝先輩マジでつらい。「おまえもな」ってここは同級生設定なんですかね? 実際の学年はカイちゃんの方が上ですから「あんたもな」もアリでしたけどね、でもこの対等感がリバの極意でもありますよねやっぱわかってるんですかねつらい。
あっきーに壁ドンするときにだけ逆の手をつかむカイちゃんつらい、その手を振り払う形で顎グイするあっきーホントつらい。
「(男役同士は)まず顔近づけることないもんね?」とか言うけどアンタたち冒頭のひっつき方自覚ないのかつらい。
「おしまい」までたどりついたときの「これでやっと終わる…!」感ホントつらい。今回の再生でも生き残れた…!って毎回思う(笑)。てか本気出しすぎてこれ以上やべえってなって思ってごまかしテレ笑いに逃げる感じがホントーホントーにつらい!!!
娘役同士の壁ドンもあればよかったのに、という意見も多かったようだけれど、百合発想まではなかったのかもしれないし、それこそスミレコードに引っかかるのかな、とも思いました。いうてもコレ全部女子同士だし立派な百合ですけどね?
でもそもそも宝塚歌劇団は女性ばかりの団体だからこそ、「清く正しく美しく」で異性の影を見せないようにしているのはもちろん、女性同性愛も匂わせないよう細心の注意を払っているのではないでしょうか。男役同士の男性同性愛ふうBLはギャグですむ。彼女たちは実際には男性ではないからです。でもガチ百合はNGってことですよね、だって本当は女性同士なワケですからね。
フェアリーですもんね。でも実際は異性愛も同性愛も普通にあるだろうけどね。
あと、男役が男ではないように娘役も女ではないので、やはり上手なファンタジーとして百合を扱うことはあっていいと私個人は考えていますけれどね。
とりあえず娘役だけのバウ公演とかやってくれないかなあ。吉田秋生の『櫻の園』とかが観たいけど、『若草物語』とかの翻案でもいいし、娘役5人くらいの90分のオリジナル芝居、とか書ける脚本家、外部で知ってますよどうですか?
いやあしかしカイちゃんのこのおたくっぷりというか奇才は本当に貴重です。星組でもいいカップルを見つけて萌え倒してくださいね。勝手に心配していたよりずっとメンタルが強いタイプの生徒さんっぽいので、がっつり応援しますよ、のびのびがんばれ! そして大きくなってなんなら帰ってこい!! とりあえず星『NW!』はカイちゃんでやるんですよね劇団さん!!!
そしてあっきーは…かつてちーちゃんが『風共』のお稽古場だったかな? それこそあっきーを泣かせるほど絞ったそうですが、それも愛あればこそ、期待しているからこそ、上積みがあると思うからこそしごくんだよね。ほやほやしていても、ゆるゆるしていても、たまたま周りがいなくなっちゃって居残った上級生になってしまっただけでも、こんなにフィーチャーしてもらってポジションが回ってきていて、飛躍のチャンスが来ているということなのかもしれませんよね。がんばろう。ファンもがんばるよ。
とりあえずゆりかバウの二番手色悪役をやらせてください歌劇団さま! 絶対にいい仕事します、させます!! 飛躍します!!!
まずは『NW!』でショースターっぷりを開花させよう! もっともっと歌えるし踊れると思うんですよ、今まで場を与えられてこなかっただけで。ガツガツいこう! きっと楽しいよ、見たことなかった景色が見られるよ!!
宙組大劇場千秋楽の楽屋入りイベントで、テルのお神輿を担いだ先頭がカイあきでした。大空さんのお神輿担ぎには入れなかったあっきーが…! 感無量です。
本当は、あたりまえだけど本人の人生だし、どんな選択や決断をしても絶対に支持して応援し続けるんです。本人が幸せならファンも嬉しい、それがこの世界だから。
だから無理強いはしたくないし、もちろんできるものでもありません。でもまだまだできることがあると思うから、観てみたいものがたくさんあるから、それは伝え続けたい。そんなウザい応援を私は続けたいです、ごめんなさいね。
うだうだしていた時期もあったけど、今となってはなるようになっただけにも思えるし、私は今本当に楽しくて幸せです。応援する生徒さんがいるって素晴らしい。その人が幸せなら私も幸せ、なんて思える相手が存在するなんて本当にありがたい。自分のこと以上に考えちゃう存在がいるだなんて本当にすごい。勝手に、一方的にだけれど、それでも。
重くてなんぼが愛だよね。うん、きっと大丈夫。
そんなことをとりとめもなく最近考えていて、一応書き付けておきたかったのでした。あくまで個人の日記です、重ね重ねすみません。
みっちゃんのことは月組下級生時代から知ってましたし、上手いことはわかっていました。
ただトップスターになるにはタイミングその他いろいろな要因が必要だとも思っていました。
来るなら星か宙だろうし、宙かなとも思っていました。まぁ様よりベニーの方が劇団からの二番手スターとしての扱いがちゃんとしていることは歴然としていたからです。
だから宙の次期トップスターがまぁ様だとあっさり発表されたときは、私は正直意外に思いましたし、なら逆にみっちゃんトップの目はもうなくなったのかな、とも思いました。でも星の次期トップスターがなかなか発表されず、どうもみっちゃんに決まったらしいよと噂が聞こえてくるにつれ、ならばベニーかゆりかのどちらかを星から出すのだろう、と思うようになりました。で、学年から考えて、まゆえり、みりだいみたいなことを三度宙でまぁベニとしてやるとは思えなかったので、べニーが月に行くか、ゆりかが花か宙に行くのかな、と思いました。そしてもしゆりかが宙に来るなるとカイちゃんをどこかに出すのだろうな、とも思っていました。で、そのあたりで想像が止まっていました。
カイちゃんの行き先まで含めて実際に組替えが発表されたとき、だからそれは私としては想定内だったのだけれど、それでもやっぱり迫ってくるものがありましたし、心の準備が中途半端だったなと痛感するくらい動揺しました。組替えする当の生徒のファンも賢い人は想定していたでしょうが、それでもやっぱり現実となると動揺したことでしょう。そして送り出す側としても迎える側としても、組替えがない生徒とそのファンだって同じように動揺するのでした。
でもやっぱり、組替えというのは基本的には栄転人事だと思うし、組の戦力として計算されているからこそ対象となるのだし、今回は妙な不可解さはなく、妥当なものだと私は思いました。
チエちゃんの後任っていろいろタイヘンだと思うし、今のベニーでもやってやれないことはもちろんないと思うのだけれど、劇団としてはみっちゃんをどこかでトップスターにしてあげたかったのだろうし、ベニーには足踏みになっちゃうかもしれないけれどいい経験になるだろう、いつか必ず結実するだろうといい方に判断されたのだと思うのです。逆に言うとみっちゃんの後任としてトップが確定したのだ、とも私には思えました。タカスペを休演するほどの体調不良は心配ですが、体を大事にして、がんばってほしいと思っています。
ゆりかは、チエちゃんからまこっちゃんへと続く星組伝統の一人っ子政策の流れの中できちんと扱いに応えてきた生え抜きの秘蔵っ子スターです。もはや三番手ではなくダブル二番手下席扱いでした。彼女はもう待たせられません。別の組で正二番手、そして次期トップへという時期に来ているスターです。だから星から出した。
ともみんの卒業が発表されているので、だいもんが二番手スターとなるのであろう雪組を除いて、二番手スターが確立している組は他にありません。月組は89期のカチャみやダブル二番手の下に不動の三番手エースたまきち(94期)が控えていて、ここに92期のゆりかをつっこむとは思えない。なのでゆりかの行き先としては、89期のみりおがトップで93期のキキがいる花組か、88期のまぁ様がトップになるのに伴って89期のカイちゃんが二番手に上がるのであろう宙組、の二択だったでしょう。
私はゆりかは花組でもおもしろかったと思います。あきちなゆりキキという並びは濃くて華やかで意外に花組っぽく染まりそうだなと思えました。ただそうやって囲んじゃうとみりおがいかにも小さく見えちゃうだろうし、毛色が変わって見えちゃうだろうな、とは思いました。それを嫌ったのか、宙の戦力補充が急務と判断されたか、ゆりかは宙に異動することになりました。
そうしたら学年順でカイちゃんの下で三番手とすることは今までから扱いを下げることになります。かといってここまで上げて育ててきたカイちゃんの上でゆりかを二番手扱いするのもカイちゃんがかわいそうだ、だからカイちゃんを出す、そういうことだと思いました。
行き先が花組だとみりカイ並びで次期トップの二番手、みたくなりますが、さすがにそこまでの準備はできているとは思えません。星組なら、現在の宙組三番手ポジションからみっちゃん、ベニーの下の三番手扱いですから、単なるスライドです。すでに単独バウ主演を果たしている恐るべき95期のまこっちゃんがいますが、さすがにまだ新公内ですし、カイちゃんの上に置くとは私には思えません。カイちゃんをスターとして残す意志があるからこその組替えだと思うし、だから想定内だし、納得なのです。
宙組はまぁ様、ゆりか、愛ちゃんで綺麗なトップ3を作り、遅れていた新人育成にも本格的に手を着ける。やっとずんちゃんに新公主演をさせた、もっとバウでもショーでも若手を使っていくべきなのです。ゆうりちゃんがみっちゃんの相手役に呼ばれることがなかったので下級生娘役の扱いはまだまだ悪いままかもしれませんが、少なくとも男役はかなこまりなあきもルイマキセといるのだからもっともっと使っていかなきゃダメなんです。上級生も全然いないんだけど、脇の芝居ができるまっぷーやかける、さおがいてくれるからギリギリ成立する…でしょう。
で。
となるとあっきーなのですが。
ともちんやマサコ、キタさんみたいな別格スターとして立てる存在感は正直ないと思うし、ちーちゃんのような熱さ、器用さも持っていない人だと思うので稽古場の裏番長みたく芝居を仕切っていくこともできなさそうだし、かといってダンスリーダーってタイプでもないと思うし…と、やっとはたと思い至ったんですね。
本当に勝手なんだけれど、カイちゃんがいてくれれば、一緒になってわきゃわきゃ楽しくまぁ様を支えて、それこそまぁ様卒業までゆるゆるいてくれるかな、と漠然と思っていたのですよ。でもそのカイちゃんがいなくなる。ゆりかとは予科本科で知らない仲ではないだろうし、周りの組子との橋渡しを上手くしてあげてほしいなとか思うし、ゆりか本人とも仲良しだと嬉しいな、とか思うのだけれど…それでゆりかが組になじんで新体制がおちついたら…?とまで思い至ってやっと、私は怖くなったのでした。
組替え発表があった日の夜、私は月組公演を観劇して、幕間にまぁ様担のお友達とカイちゃん担のお友達とに合流し、カイちゃん担の友と抱き合いました。というか私が勝手に抱きついて、彼女は「わははは」とおどけて笑ってくれたのだけれど、私の方が泣きそうででもお互い泣かなくて、でもそれはまだいろいろなことがテンパっていて消化できなくてとりあえずいろいろシャットダウンしていたところがあったからだと思うのです。
その翌日、タカラヅカスカイステージ「Brilliant Dreams七海ひろき(personal)」のファーストランを見たあと、スカステの放送が終わる午前三時まで彼女と泣きながらライントークした夜を私は決して忘れることはないでしょう。そのときやっと思い至ったことが本当にいろいろあったのです。
カイちゃんは大丈夫。カチャが組替えしてからの上げられっぷりに正直とまどいもあっただろうけど、ちゃんと応えてきて今に至っているんだし、路線スターって大変だろうけどやっぱり夢と希望に満ちあふれていて楽しいと思うのです。ひるがえってあっきーは、『NewWave!-宙-』の「主な出演者」(「主演」ではない。まっつバウはともかく、確かソノカのバウは「主演」じゃなかったでしたよね。それと同じだと思うし、他に何人か名前が挙げられなかったのはたまたまだと思う)になったのはいろいろあっての棚ボタだとしか私には思えず、抜擢とか路線になったというような見方は私には全然できません。新公主演を滑り込みで一度やっているとはいえ、彼女が路線スターとして扱われたことは一度もないと私は思うし、今もそうだし、一足先に卒業したちーちゃんのポジションがたまたま回ってきているにすぎないとしか思えません。
でもそれでいいのか、このままでいいのか、もっと欲を出して何かするべきなのか、そもそもできることがあるのか、そういう正念場なのではないか、仲良くわちゃわちゃやっているだけではもうなんともならないと思われたからこその今の事態なのではないか…というようなことをつきつけられた夜でした。
今、ベニーの休演に「生徒もファンも正念場」と語るツイートがありましたが、他人事ではないな、うちもだな、と思ったのです。
で。
なのに、当の番組は、あんななのでした。
撮影時にはカイちゃん自身はもう組替えを知らされていたのでしょうか。でも少なくとも企画時にはまだだったんじゃないかな、そして『WMW』つながりのこのメンバーでこの企画を、というのは以前からうっすら考えていたのではないかと思います。そして置き土産ということもなく、やり逃げということもなく、ただただやりたいように楽しくやってくれたのでしょう。ビバおたく!!!
カイちゃんがブリドリをやると知ったとき、「パーソナルに呼んで!」と思いましたし、そうカイちゃん担のお友達にも言いました。いざ予告が出て企画内容を知って悶絶し、予告映像で『フットルース』のときの制服姿を見て悶絶し、月トクスペでさんざんたまきちに萌えてから帰宅してひとり晩酌を始め、正座こそしませんでしたがこたつに身を乗り出して放送を見守りました。
もう本当にどこからつっこんでいいのかわかりませんでした。つらい。TLも大変な騒ぎでしたね。
登場したときの「イェ~イ」みたいなゆるさはともかくとして、何故あんなにもカイちゃんのそば近くに立つのか? くっつきすぎやろ、邪魔やろ! さおの立ち位置が正しいよ?
何故すぐ真横にあるカイちゃんの顔をあんなにも見つめてコメントするのか? 見づらいやろ! 見すぎやろ!
目つぶって笑うの可愛すぎてつらい。開眼してキメるのらい。
「カイ先輩にイロイロ教えていただいて」
やめて! こんな表記にするくらいイロイロ困った人たちが見てるのよそこにイロイロ見てしまうのよ、そんな言葉を不用意に発してはいけないのよ? 不用意でも、イロイロよくわかっていなくても、できてしまう男・澄輝さやと…(イヤ男役なだけで男ではないのだが! ナチュラルに「できる男」言うたわねカイちゃん!! イヤ意図はわかるのだが!!!)
さおに「うそつき!」とつっこむ速さつらい。
娘役ちゃんたちの制服姿に「見るだけでテンション上がる」とコメントしてカイちゃんに時間差で「チャラいね!」とつっこまれるのとかもホントつらい。リボンタイやネクタイだけでなく「髪型も(変えたんだよ)ね」ってサポートのコメント入れるのも仕事できすぎでつらい。台本をカイちゃんが書いたという説明をフォローというか仕切っちゃう感じなのもつらい。天然だけど仕事デキるのホントつらい。
カイちゃんに「全国のあっきーファンの皆さん」と呼びかけられてテレビに向かってさらに身を乗り出した自分つらい。「私を褒めてください」って褒めるどころかお歳暮贈りたくてつらい。カイちゃんの関西弁萌えはいかにも地方出身者だなとか思っちゃうんだけど、ネイティブなのに関西弁台詞が棒読みというもしかしてさやと様芝居下手なんじゃ疑惑まで引き起こしかねない事態を作られてしまいつつも、ちょっと冷めてて斜に構えている転校生の上級生でも運動部というキャラをあっきーに振ってくれてカイちゃんありがとうつらい。
相手役のしぃちゃんが美人すぎてつらい。このパートのドラマ収録から放送する編集が神すぎてつらい。だって時系列おかしいもんね? 準備や服装の順番から見て…
演技指導に熱が入る七海監督がおもろすぎてつらい。小悪魔のリハに完全に顔背けて体が逃げてる澄輝先輩つらい。困り眉になりながら指導をハイハイ聞く先輩つらい。「あかん」ってつぶれるのつらい。「オッケーです!」って飛び込む七海監督のときめきMAX表情つらい。テレが一周してしょぼくれて見える先輩の背中つらい。
「カイさんに関西弁使えない」「なんでやねん」つらい。
あっきーの肩と肘にしがみついてモニター覗き込むしぃちゃんが可愛すぎてつらい。何かにしがみつかないと耐えられないのはわかるけど、あと廊下が寒いのかもしれないけど、しっかと抱き合ってモニター見つめるカイあきつらい。足組んだまま抱き合ってるのもつらい。
にまにましすぎているのであろう口元を両手で覆っちゃうのつらい。倒れ壊れるのつらい。
「おまえ誰の? 俺のやろ」つらい。
昼休みに真ん中でモテてるのつらい。ここ何話してんのか聞きたすぎてつらい。あっきーの右手とカイちゃんの左手がくっついちゃってて一度外すと重ねないでは戻すところなくなっちゃって後ろに引いたりポケットに逃げたりしてるカイちゃんの手つらい。耳打ち話つらい。
彼女を迎えにいって彼女の女友達に手を挙げて去る様子がチャラいつらい。肩の抱き方がナチュラルでつらい。リハの「入る? 入る?」って関西弁イントネーションつらい。自分のマフラー彼女に巻いてあげて左右の長さ整えてつないだ手を自分のポケットに入れたあとニッて笑うのつらい。
外が寒いってのもあるんだろうけどカイちゃんのひっつき虫みたくなってコートひっかけたままモニター見てるのつらい。
「…なんかもう、疲れましたね」って本音で笑い取っちゃうのつらい。しゃべる前に息抜くように笑うのつらい。「一番心拍数が上がったのは男同士だよね」って水向けちゃうのつらい。てか誰がやろうって提案したのつらい!
男女三人ずつのカップルをちゃんと入れ替えて全組み合わせを作ったのは素晴らしいと感心したんだけど、BL壁ドンでも全組み合わせとリバしてて素晴らしすぎてつらい。順番とかがまたたまらなく素晴らしくてつらい。カイちゃんの顔の上げ方とか傾け方とかが完璧すぎてつらい。
「カイさんとやる方が恥ずかしい」と笑いながらカイちゃんの肩を抱くあっきーつらい。ドラマ収録終えてもずっとアリサの肩抱きっぱだったカイちゃんもたいがいだったけどこのナチュラルさホントつらい。コーフンして手がグーになっちゃうカイちゃんが可愛すぎてつらい。壁ドンなのにドンじゃなくて「ぺたん」て音するのがまた可愛くてつらい。
てか人差し指一本でカイちゃんの顎グイしちゃう澄輝先輩マジでつらい。「おまえもな」ってここは同級生設定なんですかね? 実際の学年はカイちゃんの方が上ですから「あんたもな」もアリでしたけどね、でもこの対等感がリバの極意でもありますよねやっぱわかってるんですかねつらい。
あっきーに壁ドンするときにだけ逆の手をつかむカイちゃんつらい、その手を振り払う形で顎グイするあっきーホントつらい。
「(男役同士は)まず顔近づけることないもんね?」とか言うけどアンタたち冒頭のひっつき方自覚ないのかつらい。
「おしまい」までたどりついたときの「これでやっと終わる…!」感ホントつらい。今回の再生でも生き残れた…!って毎回思う(笑)。てか本気出しすぎてこれ以上やべえってなって思ってごまかしテレ笑いに逃げる感じがホントーホントーにつらい!!!
娘役同士の壁ドンもあればよかったのに、という意見も多かったようだけれど、百合発想まではなかったのかもしれないし、それこそスミレコードに引っかかるのかな、とも思いました。いうてもコレ全部女子同士だし立派な百合ですけどね?
でもそもそも宝塚歌劇団は女性ばかりの団体だからこそ、「清く正しく美しく」で異性の影を見せないようにしているのはもちろん、女性同性愛も匂わせないよう細心の注意を払っているのではないでしょうか。男役同士の男性同性愛ふうBLはギャグですむ。彼女たちは実際には男性ではないからです。でもガチ百合はNGってことですよね、だって本当は女性同士なワケですからね。
フェアリーですもんね。でも実際は異性愛も同性愛も普通にあるだろうけどね。
あと、男役が男ではないように娘役も女ではないので、やはり上手なファンタジーとして百合を扱うことはあっていいと私個人は考えていますけれどね。
とりあえず娘役だけのバウ公演とかやってくれないかなあ。吉田秋生の『櫻の園』とかが観たいけど、『若草物語』とかの翻案でもいいし、娘役5人くらいの90分のオリジナル芝居、とか書ける脚本家、外部で知ってますよどうですか?
いやあしかしカイちゃんのこのおたくっぷりというか奇才は本当に貴重です。星組でもいいカップルを見つけて萌え倒してくださいね。勝手に心配していたよりずっとメンタルが強いタイプの生徒さんっぽいので、がっつり応援しますよ、のびのびがんばれ! そして大きくなってなんなら帰ってこい!! とりあえず星『NW!』はカイちゃんでやるんですよね劇団さん!!!
そしてあっきーは…かつてちーちゃんが『風共』のお稽古場だったかな? それこそあっきーを泣かせるほど絞ったそうですが、それも愛あればこそ、期待しているからこそ、上積みがあると思うからこそしごくんだよね。ほやほやしていても、ゆるゆるしていても、たまたま周りがいなくなっちゃって居残った上級生になってしまっただけでも、こんなにフィーチャーしてもらってポジションが回ってきていて、飛躍のチャンスが来ているということなのかもしれませんよね。がんばろう。ファンもがんばるよ。
とりあえずゆりかバウの二番手色悪役をやらせてください歌劇団さま! 絶対にいい仕事します、させます!! 飛躍します!!!
まずは『NW!』でショースターっぷりを開花させよう! もっともっと歌えるし踊れると思うんですよ、今まで場を与えられてこなかっただけで。ガツガツいこう! きっと楽しいよ、見たことなかった景色が見られるよ!!
宙組大劇場千秋楽の楽屋入りイベントで、テルのお神輿を担いだ先頭がカイあきでした。大空さんのお神輿担ぎには入れなかったあっきーが…! 感無量です。
本当は、あたりまえだけど本人の人生だし、どんな選択や決断をしても絶対に支持して応援し続けるんです。本人が幸せならファンも嬉しい、それがこの世界だから。
だから無理強いはしたくないし、もちろんできるものでもありません。でもまだまだできることがあると思うから、観てみたいものがたくさんあるから、それは伝え続けたい。そんなウザい応援を私は続けたいです、ごめんなさいね。
うだうだしていた時期もあったけど、今となってはなるようになっただけにも思えるし、私は今本当に楽しくて幸せです。応援する生徒さんがいるって素晴らしい。その人が幸せなら私も幸せ、なんて思える相手が存在するなんて本当にありがたい。自分のこと以上に考えちゃう存在がいるだなんて本当にすごい。勝手に、一方的にだけれど、それでも。
重くてなんぼが愛だよね。うん、きっと大丈夫。
そんなことをとりとめもなく最近考えていて、一応書き付けておきたかったのでした。あくまで個人の日記です、重ね重ねすみません。