駒子の備忘録

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ふらり、ひっそり、ひとり。旅 その11/福島県

2024年03月21日 | 日記
 個人手配の旅が続いていたので、久々にツアーにひとり参加しました。
 中央競馬にハマっていたころも福島競馬場には行ったことがなかったような…でも、二十年ほど前の冬にいわきだったか、どこだったかの温泉旅館にデート旅行で行った記憶があります。なので、またしてもお初の県ではないのでした。

 朝食は家でしっかり食べてきて、9時過ぎに上野から東北新幹線「なすの」に途中乗車してツアーに合流。小一時間ほど乗って新白河駅で下車し、バスに乗り込みました。老夫婦や中年女性グループの他に、もうひとり女性のひとり参加があるグループでした。添乗員さんは、若くはなかったけどキャリアが浅そうな感じでしたかね…
 東京はめっちゃ暖かな日でしたが、こちらの天気予報では最高気温が15度ほど低く、ビビって来たのですがそれほどでもなかった…かな?
 バスはまずは「塔のへつり」へ。「へつり」とは方言で断崖、絶壁みたいな意味だそうで、国の天然記念物になっている奇岩、怪石の景勝地だそうです。川に架かる吊り橋は冬季は閉鎖中とのことで、私は橋だの高いところだのがわりに好きなので、これは残念でした。獅子搭岩と名付けられている岩が、確かに獅子舞の頭のような、それともおへちゃなワンコのようなでラブリーでした。きのこ汁の振るまいがあって、あったまってからバスへ。
 その後は大内宿へ。藁葺き屋根の集落で、雪景色だと見頃だそうですが、雪は屋根に少しと路肩に寄せられて残るだけで、溶けて汚れて、あまり見場は良くなかったかも…でも、なるべくそのままに保存された藁葺きの家屋に、お土産屋さんやごはん屋さんが色とりどりに入っているのは趣がありました。
 名物はねぎそば、とのことなので適当なお店に入って頼んでみたところ、山菜蕎麦の丼の上に長葱がまるっと一本横に渡されて出てきて、囓りながら食べてください、とのことでした。ご、豪快ですね…? でも葱が好物なので美味しくいただきました。
 雪解け道に足を取られないよう用心しつつ、見晴台まで上がったり、後白河法皇の第二皇子だった高倉宮以仁王を奉る高倉神社などを散策して腹ごなし。『平家物語』のヤツ…!ってなりましたよねー…
 バスに戻るころ、曇天から霙まじりの雨になり、バスはそのまま東山温泉のお宿へ。早めについて宿でゆっくり、なコースでした。おひとりさまでも立派な和室に通されて、前室に広縁付きの十畳間を独り占めでした。ひゃっほーい!
 荷解きしてお風呂支度して、早速大浴場へ。広い! 洗い場もたっぷり! そして空いていました。露天風呂はベランダみたいな作りで、露天というよりはオープンエアなだけでしたが、十分でした。無色透明だけどなんとなくまったりしているお湯は熱く、風に吹かれてずーっと浸かっていられました。
 18時から夕食、アルコール飲み放題付きのバイキング。まああまり期待していませんでしたが、まあそれなりだったかな…温かいものがそれなりに温かだったのでよかったです。赤白ワインに地酒をいただきました。
 部屋で大河ドラマをリアタイしつつ食休みして、再び温泉に浸かりに行き、日が変わるころ就寝。まあまあな煎餅布団でしたが、何故かそんなには身体が痛みませんでした…

 翌朝は7時に起きて朝風呂へ。昨日と男女入れ替わっているので楽しみにしていましたが、露天は強風のため閉鎖されていました…しょぼん。ただ朝日が燦々と入る大浴場も快適で、山並みが眺められて、それなりに満足しました。
 またまたバイキングの朝食をがっつりいただいて、9時前に出発。晴れているんですが粉雪が舞い、風がめっちゃ強いという「吹く島」なお天気でした。
 まずは鶴ヶ城公園へ。戊辰戦争で籠城した、「ならぬものはならぬのです」の八重のお城ですね。有料の天守閣には上がらず、ミュージアムショップでお土産物を買い込んで、本丸跡や二の丸跡をぐるぐるお散歩しました。
 さらにバスで猪苗代湖へ。白鳥の飛来地として有名だそうですが、大きな白鳥型の観光船はいましたが本物は影もなく…もう北へ帰ってしまったようでした。代わりに鴨がわらわらいて、パンくずを撒く観光客について回っていて可愛かったです。ここでは雪もなく、お天気で、散策も快適でした。透明度も高い湖だそうで、確かに水が綺麗そうでした。
 すぐ近くの世界のガラス館、猪苗代地ビール館でランチタイム。会津地鶏の親子丼と地ビールのヴァイツェンをオーダーしましたが、待っている間にあっという間に窓の外が横殴りの吹雪になり、磐梯山を眺めるも何もないホワイトアウトに…! すごいな吹く島!!
 その後は、絶景の渓谷を走るローカル線の只見線に乗るべく、会津柳津駅へ。しかし強風で減速して運転しているとのことで、予定より20分遅れての到着、乗車となりました。ちなみに時刻表によれば運行が日に4本しかなかった…! シビれますね。
 景色は、まあこんなものかなという感じでしたが、雪が舞って綺麗は綺麗。30分弱乗って会津宮下駅で降りて、先回りしてくれていたバスに乗り込みました。
 本当はこのあと、伊佐須美神社に参拝予定だったのですが、列車が遅れた分、行程カットとなり、まっすぐ新白河駅へ。帰りの新幹線は大宮で飛来物があったそうでこれも15分ほど遅れていましたが、その分駅で白河ラーメンが食べられました(笑)。19時過ぎに上野駅に着いて、最寄り駅にも雨はなく、無事に帰宅しました。

 桃の缶チューハイだの缶ジュースだのグミだのを買い、喜多方ラーメンも買いました。ただ地ビールも地酒もいい感じの小瓶がなくて、今回は断念…経済的にはあまり貢献できなかったかな?
 私は普段ほとんどテレビを見ないのですが(録画したドラマは見るけど、ニュースやバラエティ番組なんかを見ることがほぼないのです)、旅先ではなんとなくつけてみることが多く、それでいいなと感じたのが、前回の金沢といい今回といい、ローカルニュースでちゃんと震災について報道されているのが見られたことでした。福島ですら、未だ完全に復興したとは言いきれず、まだまだいろいろな影響下にあることが窺えました。まして能登半島は…戦闘機を飛ばすくらいしか能がないような政府に、本当にうんざりです。
 できれば私も今回、もっと海沿いの方へ出かけてみるべきだったのかもしれません…機会があれば行ってみて、自分の目でいろいろ見てきたいと思っています。関東でも最近また地震が増えていますし、生きているうちに絶対にまた大きな地震が来るものとして、備えていかなければ…と改めて思ったのでした。


〈旅のお小遣い帳〉

ツアー料金 37,000円
上野駅入場券 150円
上野駅までの乗車賃 170円
チョコレート、ガム 323円
お味噌汁の具(自分土産) 850円
ねぎそば 1,100円
ラーメン5点セット(自分土産) 1,100円
そば茶(自分土産) 750円
白桃オレ、白桃缶サワー 430円
部屋飲みおつまみ、お土産お菓子 2,556円
扇子、赤べこタオルハンカチ、蒔絵キャップオープナー(自分土産)5,610円
桃ジュース2点 334円
親子丼、地ビール 1,760円
桃グミ 184円
東北限定缶チューハイ3本セット 516円
白河ラーメン 750円




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