駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

『ケンジトシ』

2023年02月23日 | 観劇記/タイトルか行
 シアタートラム、2023年2月22日18時半。

 やっと雪解けの終わった寒村の外れ、土塊に佇んで視線を落としたまま少しも動かない、お釜帽と外套の男(中村倫也)。そこに通りかかった軍服と長靴の男(山崎一)が「このあたりに宮澤賢治という男の住まいがあると聞いたが」と尋ねると、外套の男は「どっかの畑さ、いるベ」と答えて去る。そこへ綿入れに雪袴姿の若い女(黒木華)が駈けてくるが…
 作/北村想、演出/栗山民也。遙かな宇宙の辺縁を彷徨う賢治の魂に目を凝らし、耳を傾け交信を試みる舞台、全1幕。

 大空さんが出ているというので『銀河鉄道の父』とかは観たのですが、というかこれはたまたまその原作小説も読んでいましたが、基本的には私は宮澤賢治にあまり興味がなく、作品もちゃんと読んだことがない気がします。それが敗因だったのかもしれません。中村倫也に黒木華でシアタートラム、というのでぜひ観たいとチケットを苦労して手配しましたが、私にはよくわからないトシの幻灯の世界でした…それとも私はもしかしたら北村想がダメなんでしょうか、『奇蹟』もワケわからんかったしな…うぅーむいい観客じゃなくてホントすみません。わからないというよりはおもしろいと思えなくて退屈した、というのが正しいかな…コロスや映像(映像/上田大樹)の使い方なんかは素敵だと思ったのですが。うぅーん……



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