駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

槇村さとる『勝手にしやがれ!』

2010年02月19日 | 愛蔵コミック・コラム/著者名ま行
 集英社文庫。

 師の言うとおりにピアノを弾くことに疑問を感じた温子は、コンクールを逃げ出して原宿のホコ天に迷い込む。そこには素人バンドたちのにぎやかな音楽があった…

 自分が楽器ができない分、音楽にものすごく興味があって、このジャンルの漫画も好んで読むのだけれど、この作品は音楽以前に主人公に魅力がないところが最大の欠点でしょう。作者が感情移入しきれていないんでしょうか。
 外見も平凡で好感持てないし、表情に生彩がない。
 髪を切ってからは豹変しすぎで人格が統一されていない。読むのがつらいです。

 モチーフとしては、音楽的には合うのに性格的には合わないとか、人間的には嫌いだけれど音楽的にはすごく好きでそれが恋に変わるときのためらいとか、おもしろいことをやりかけているだけに、中途半端で残念です。
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