宝塚バウホール、2019年5月26日11時。
「夢」をテーマに、第一部では宝塚レビューの歴史をメドレー形式で、第二部では歌とダンスで宝塚歌劇のショーの魅力に迫るショーケース。作・演出/三木章雄、作曲・編曲/吉田優子、竹内一宏。
『New Wavw!』に続くバウの若手ショー企画で、全組回すのだろうな、と思っています。企画としてはもちろんいいと思うのだけれど、またミキティかよ、とは思わなくもありません。こういう企画こそ若手演出家に任せた方が、相乗効果で新しいものが生まれる可能性も高まるのではないの…?と思わないではないからです。ただミキティはあまりにマンネリすぎてもう本公演のショーを任せたくないとも私は思ってしまうので、なら、仕方ないのかな…とも思います。残念ながらクリエイターは、クリエイターだからこそ、老いるのですよ…
あと、これも最近よくある後出し企画で、発表当時はあかちゃんとつかさっちのダブル主演! バウ若手企画! ワクテカ! みたいだったのに、マイティーが特別出演、せのちゃんとはなこも、そして先行画像もポスターもマイティーがどセンターなんだ…!? と、違和感というか、若干のしょんぼり感を感じましたよね。自分が事前に手配できていたのが前半の特別出演パターン回だけで、当初は、私はせのちゃんもはなこもわりと好きなのでラッキー!とか思いましたが、実際に観てみると、これは後半が観たいよ、というかそっちこそが本筋、企画の真髄だろうよ…!と思いました。
今後各組回るとして、同様のことを行うつもりなのでしょうか。やらないと、またじゃああのときはなんだったんだ、ってなりそうだからアレだけど、ぶっちゃけ必要なかったと思いますよ? 特出の生徒にはお稽古の負担だし、劇団は客入りを心配したんだろうけれどそれは生徒とファンを馬鹿にしているし、たとえ集客が悪かったんだとしてもその赤字は劇団が謹んで背負うべきものです。それでも若手を育てる、次代につなげる、そのためのバウホールでしょう? 姑息なんだよ、やることが…
でも、もちろん生徒はがんばっていました。また、パラパラした印象がないこともなかった『NW!』に比べると怒濤のメドレー攻撃で、あっという間に、楽しく観られたかな、という印象はあります。
では、以下、主に生徒の感想を。
スカステニュースでお稽古場映像を観たときから、なんか娘役の活躍の場がなさそう、…いうか男役比重が高そうだな…?と思っていましたが、なんのことはない人数の比率がそもそもそうで、娘役は6人しか出演していないのでした。
春妃うららちゃんはもちろんわかる、そして前回公演くらいから咲乃深音ちゃんが一度識別できるようになるとそら特徴的な顔なのですぐわかるようになり、雛リリカちゃんはセンター場面ももらっていましたが、顔はホント糸月雪羽ちゃんが超好みで、とにかくオペラで追っかけちゃいました。詩希すみれちゃん、愛蘭みこちゃんも可愛らしく、識別できるようになった気はしましたが、常に端のシンメで使うのではなく、もっとそれぞれフィーチャーしてほしかったかなーとは思いました。ま、みこちゃんは「ブルー・ハワイ」でヒロインでしたが。
男役陣は、やっぱマイティーが出ちゃうと格上スター感が出ちゃうんですよ。そりゃ今や組の押しも押されぬ3番手スターさんですもん、あかちゃんもつかさっちもそこは譲っちゃうよ、と思いました。でもそれじゃ、たとえばイシちゃんが本公演に出て主役を持っていくみたいなもので、他のスターのファンは納得しがたいじゃないですか。そういう据わりの悪さを私は感じたので、後半が観てみたかったな、この公演はそちらで評価されるべきだな、と思いました。
とはいえあかちゃんの美声には磨きがかかっていて、「望郷の琵琶歌」も「アマール・アマール」も素晴らしかったし、つかさっちはやはり「六本木心中」のパンチが圧巻でした。せのちゃんの歌が良くなっていたのにも感動しましたし、はなこちゃんはこういうとき意外におとなしく綺麗にまとめてしまうタイプなのかな、そこが課題だぞでも期待してるぞ!とか念じたりしました。
さなぎがさすが上級生、さすが座長の艶やかさ華やかさで、素晴らしいなと思いました。そして女装は意外や千幸ゆきが一番よかったですよ! 男役はやはりウェストを絞ることに普段関心が行っていないんだと思うので、ボディスが美しい砂時計形になっていないと仕方ないなと思いつつ私はがっかりするのですが、タンゴの女Sは体型が美しくもちろんダンスも素晴らしく、これまたさすが上級生…!と震えました。イヤせのちゃんもはなこも可愛いし綺麗でしたけれどね?
あとはやっぱり侑輝大弥の下級生ながらすでにして充分花男っぽい感じ、同様に涼葉まれくんも…!に、センサーはビンビン反応しましたね。というかもうそういうピックアップなんだけれど。マイティーが歌う「MARIA」に乗って侑輝トニーと涼葉マリアが踊るとか、おかしいっつーかおもろいっつーかおいしすぎるでしょ!
フィナーレ前くらいの場面の、金とブロンズ、みたいなお衣装が今後は各組に引き継がれ『DO!』のイメージになっていくのでしょうか。ぶっちゃけ路線は95から100なんだとしても、97,98,99あたりにももちろんいいスターはたくさんいるんだし、各組上手く回してほしいなーと思います。次の組の発表が楽しみです。月ならるねっこやれんこん…? イヤもうその下でやるのかな…? 若手の育成とパワーアップ、期待しています!
「夢」をテーマに、第一部では宝塚レビューの歴史をメドレー形式で、第二部では歌とダンスで宝塚歌劇のショーの魅力に迫るショーケース。作・演出/三木章雄、作曲・編曲/吉田優子、竹内一宏。
『New Wavw!』に続くバウの若手ショー企画で、全組回すのだろうな、と思っています。企画としてはもちろんいいと思うのだけれど、またミキティかよ、とは思わなくもありません。こういう企画こそ若手演出家に任せた方が、相乗効果で新しいものが生まれる可能性も高まるのではないの…?と思わないではないからです。ただミキティはあまりにマンネリすぎてもう本公演のショーを任せたくないとも私は思ってしまうので、なら、仕方ないのかな…とも思います。残念ながらクリエイターは、クリエイターだからこそ、老いるのですよ…
あと、これも最近よくある後出し企画で、発表当時はあかちゃんとつかさっちのダブル主演! バウ若手企画! ワクテカ! みたいだったのに、マイティーが特別出演、せのちゃんとはなこも、そして先行画像もポスターもマイティーがどセンターなんだ…!? と、違和感というか、若干のしょんぼり感を感じましたよね。自分が事前に手配できていたのが前半の特別出演パターン回だけで、当初は、私はせのちゃんもはなこもわりと好きなのでラッキー!とか思いましたが、実際に観てみると、これは後半が観たいよ、というかそっちこそが本筋、企画の真髄だろうよ…!と思いました。
今後各組回るとして、同様のことを行うつもりなのでしょうか。やらないと、またじゃああのときはなんだったんだ、ってなりそうだからアレだけど、ぶっちゃけ必要なかったと思いますよ? 特出の生徒にはお稽古の負担だし、劇団は客入りを心配したんだろうけれどそれは生徒とファンを馬鹿にしているし、たとえ集客が悪かったんだとしてもその赤字は劇団が謹んで背負うべきものです。それでも若手を育てる、次代につなげる、そのためのバウホールでしょう? 姑息なんだよ、やることが…
でも、もちろん生徒はがんばっていました。また、パラパラした印象がないこともなかった『NW!』に比べると怒濤のメドレー攻撃で、あっという間に、楽しく観られたかな、という印象はあります。
では、以下、主に生徒の感想を。
スカステニュースでお稽古場映像を観たときから、なんか娘役の活躍の場がなさそう、…いうか男役比重が高そうだな…?と思っていましたが、なんのことはない人数の比率がそもそもそうで、娘役は6人しか出演していないのでした。
春妃うららちゃんはもちろんわかる、そして前回公演くらいから咲乃深音ちゃんが一度識別できるようになるとそら特徴的な顔なのですぐわかるようになり、雛リリカちゃんはセンター場面ももらっていましたが、顔はホント糸月雪羽ちゃんが超好みで、とにかくオペラで追っかけちゃいました。詩希すみれちゃん、愛蘭みこちゃんも可愛らしく、識別できるようになった気はしましたが、常に端のシンメで使うのではなく、もっとそれぞれフィーチャーしてほしかったかなーとは思いました。ま、みこちゃんは「ブルー・ハワイ」でヒロインでしたが。
男役陣は、やっぱマイティーが出ちゃうと格上スター感が出ちゃうんですよ。そりゃ今や組の押しも押されぬ3番手スターさんですもん、あかちゃんもつかさっちもそこは譲っちゃうよ、と思いました。でもそれじゃ、たとえばイシちゃんが本公演に出て主役を持っていくみたいなもので、他のスターのファンは納得しがたいじゃないですか。そういう据わりの悪さを私は感じたので、後半が観てみたかったな、この公演はそちらで評価されるべきだな、と思いました。
とはいえあかちゃんの美声には磨きがかかっていて、「望郷の琵琶歌」も「アマール・アマール」も素晴らしかったし、つかさっちはやはり「六本木心中」のパンチが圧巻でした。せのちゃんの歌が良くなっていたのにも感動しましたし、はなこちゃんはこういうとき意外におとなしく綺麗にまとめてしまうタイプなのかな、そこが課題だぞでも期待してるぞ!とか念じたりしました。
さなぎがさすが上級生、さすが座長の艶やかさ華やかさで、素晴らしいなと思いました。そして女装は意外や千幸ゆきが一番よかったですよ! 男役はやはりウェストを絞ることに普段関心が行っていないんだと思うので、ボディスが美しい砂時計形になっていないと仕方ないなと思いつつ私はがっかりするのですが、タンゴの女Sは体型が美しくもちろんダンスも素晴らしく、これまたさすが上級生…!と震えました。イヤせのちゃんもはなこも可愛いし綺麗でしたけれどね?
あとはやっぱり侑輝大弥の下級生ながらすでにして充分花男っぽい感じ、同様に涼葉まれくんも…!に、センサーはビンビン反応しましたね。というかもうそういうピックアップなんだけれど。マイティーが歌う「MARIA」に乗って侑輝トニーと涼葉マリアが踊るとか、おかしいっつーかおもろいっつーかおいしすぎるでしょ!
フィナーレ前くらいの場面の、金とブロンズ、みたいなお衣装が今後は各組に引き継がれ『DO!』のイメージになっていくのでしょうか。ぶっちゃけ路線は95から100なんだとしても、97,98,99あたりにももちろんいいスターはたくさんいるんだし、各組上手く回してほしいなーと思います。次の組の発表が楽しみです。月ならるねっこやれんこん…? イヤもうその下でやるのかな…? 若手の育成とパワーアップ、期待しています!