駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

Q/番手・学年は関係なく、この人にだけはトップになって欲しい、又は欲しかったジェンヌさんはいますか?

2013年12月17日 | 日記
A/

 今なら越リュウ?(笑) 
 何か問題あるのなら、なんなら1,2作やるといいと思うんだけどマジで。
 今だから言える冗談かしらん。

 それはともかく、20年近く観てきていると、それはそれはたくさんのスターさんを見送ってきたわけで…
 そんな中で「たられば」とか「もし」とか言っててももう仕方ないよね、という境地には至っています。

 私が最初に好きになったスターはヤンさんでしたが、それは要するに自分が初めて観た演目の主人公だったからで、彼女はすでにトップスターでした(3作目かな)。
 次に好きになったのが大空さんだったわけですが…
 私は彼女にトップになってもらいたいとか彼女がトップになれるとか考えていたのだろうか…
 全然思い出せません。トップ就任ニュースに本当に驚いたことは鮮明に覚えているので、そういうことを全然考えないようになっていたのだろうなあ、とは思うのですよ。
 でももちろん好きだし応援してきた。そして今楽しいわけですがそれはともかく。

 とにかく人事に関しては何があるか全然わからないもので、歌劇団がレールを敷いたってそのとおりにならないことがあることも見てきたつもりです。
 だから過去についても言ってもせんないことですし、現役生徒に関しては一律「がんばれ」としか言葉のかけようがないよ…という心境なのですが。
 つまらない言い方ですが、トップになることがすべてではないしね。

 でもひとりだけ挙げさせてもらえれば、ここにその名を挙げることがはたして名誉なことなのかどうかははなはだ疑問ですが、…ガイチ(初風緑。1988年初舞台)かな。
 歌えて踊れて芝居ができて、明るいスターオーラの持ち主でした。
 花か月で…ことによったら星でも雪でも、ありえたと思うんですよね。
 新専科制度は当該生徒のみならず歌劇団中を揺るがし傷を残したわけですが、結局、新専科からトップにならずに退団した生徒のひとりになりました。
 好きだったなあ…『エリザベート』マイ・ベスト・フランツヨーゼフです。

 あと、映像でしか知らないので、どんな事情が当時あったのか全然存じ上げませんが、ルコさん(朝香じゅん)がトップになっていないのが本当にナゾです。

 娘役さんに関しては、それこそいわゆる二番手格で有望なお嬢さんたちの卒業を本当にたくさん悔しい思いで見送ってきただけに、語りつくせません…
 男役以上にタイミングに左右される部分があると思うので、大変だよね。
 でも、思い出になってしまっても、ずっとずっと愛で続けます。
 花園、宝の苑、その永遠を願いつつ。


(2012.2.18)








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Q/学生時代に一番のめり込んだ事はなんですか?

2013年12月17日 | 日記
Q/学生時代に一番のめり込んだ事はなんですか? (ザ・インタビューズより)


A/

 同人誌活動でしょうか。

 家に経済的な余裕がなかったので、16年間の学校生活をすべて公立ですませたことは私の密かに誇りとするところです。
 あと、かけっこが得意な子や物真似が上手な子がいる、というのと同じノリで私は学校の勉強が上手いタイプの子供だったので、学業についてはいたって気楽にやれていた気がします。
 基本的には趣味の世界に生きていたので、友達とか恋愛とかにはあまり恵まれなかったかもしれませんが…
 そういう意味では、そういう青春っぽいことは学校の中ではやっていなかったんだなあ…ははは…

 字が読めるようになるのと同時に漫画も読み始め、ルビを頼りに漢字もどんどん覚えていき、B4横型のお絵かき帳を見開きに見立てて鉛筆でストーリー漫画をざくざく描いていた子供でした。
 小学校四年生のときに「少女漫画入門」みたいな本を手に入れてペン先やケント紙や墨汁や烏口(!)を揃え、きちんとした形で原稿を描き、投稿して玉砕したりしていました。
 直接のきっかけをもう忘れてしまったのですが、中学生のときに、創作同人グループに入りました。
 私よりお姉さんばかり10人くらいで、市内に散らばって住んでいて、月一回くらい街でお茶して、身内で季刊のコピー誌を出しているようなサークル(?)でした。
 ひとり、大学の漫研にも所属している人がいて、その関係で初めてコミケに売り子の手伝いとして行きました。
 確かまさに中二の夏、まだ晴海のころでした(^^;)。
 当時『キャプ翼』やおい全盛期ちょっと前、くらいでしたでしょうかね…
 そういうものも読みましたが、自分ではこつこつとオリジナルを描いて個人誌を出し、コミケットでは友達のスペースの売り子の手伝いをして、自分ではコミティアやMGMに出ていました。
 のちに競馬にハマれば観戦記エッセイも、宝塚歌劇にハマれば観劇記エッセイも出しましたよ(^^;)。
 宝塚本はヤンさんサヨナラ本、ユリちゃんサヨナラ本、ノンちゃんサヨナラ本、娘役本と出したなあ…

 社会人2年目くらいまで続けていましたが、仕事が忙しくなってやめました。
 形は変わりましたが、「物語を発信すること」「本を作ること」が職業になったせいもあると思います。
 もう絵の描き方は忘れてしまったかなあ…
 これもまたひとつの青春ではありました。
 イヤ今も絶賛青春中のつもりですがね!!


(2012.2.6)



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千住真理子&スーク室内オーケストラ クリスマス・コンサート

2013年12月17日 | 観劇記/クラシック・コンサート
 東京オペラシティコンサートホール、2013年12月14日マチネ。

 室内楽を初めてきちんと聴いたかもしれません。コンマスさん…というのちは違うのか、アコースティック・リーダーのオーバーアクションがなかなか楽しかったです。
 ヴァイオリンはストラディヴァリウス「デュランティ」なのかなあ、曲ごとにまったく音色がちがくて驚きました。繊細だったり素朴だったりまろやかだったり華やかだったり…堪能しました。


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宝塚歌劇花組『New Wave!-花-』

2013年12月17日 | 観劇記/タイトルな行
宝塚バウホール、2013年12月13日マチネ、ソワレ。

 花組によってこれまでに上演された作品の名場面を再現すると共に、古今東西の名曲をエネルギッシュに届けるエンターテインメント・ショー。
 作・演出/三木章雄。全2幕。

 …とプログラムにあるとおり、私は一幕分くらいは過去の花組のショーの名場面の再演を観られるつもりでいたのですよ。そういうコンセプトのショーだと思っていたのです。
 でも、蓋を開けたらごくごく短いショー主題化メドレーが二幕のアタマにちょっとあるだけ…? ええええ???
 一幕は出演者の個性を生かしたそれぞれの新場面、新楽曲、とかでいいと思うんですよ。でも二幕は過去の名場面の再演を4,5場面+フィナーレ、とかの方が盛り上がったのでは?
 バウ公演なんてファンしか観に行かないものかもしれないけれど、ファンが喜ぶものを作っておけばOKなのかもしれないけれど、私みたいなフラットでそんなにディープではない観客だって観にいくよ? そのとき、知らない若手が知らない歌をパラパラ歌っていたってよっぽどのことがない限りおもしろくなんかないわけですよ。
 だけどそこを、たとえば『EXCITER!!』のプロローグをやり、『ダンナディズム!』のタンゴをやり、『CONGA!!』の海賊場面をやり、『ラ・ノーバ!』のリベルタンゴをやり、『VIVA!』のスーパーラティーノをやり、『メモアール・ド・バリ』のパッツィをやったら客席は盛り上がるんじゃないの?
 出演者たちがファン時代に好きだった場面、入団していたけれど出られず袖から観ていた場面、出ていたけど後ろの一番端で踊っていた場面を、今のこのメンツで、下手したらセンターに立ってやるからこそ意味があったんじゃないの?
 観客も懐かしい場面がフレッシュな今のメンバーでもう一度観られて、改めてその場面の良さと今の組子の素晴らしさに気づく、そういうショーになるんじゃなかったの? 少なくとも私はそういうものを期待していました。だからこの構成には正直がっかりしました。組子はもちろんがんばっていたけれど、それではもたないって。ファンは喜ぶかもしれないけれどファンしか喜ばないって。ファンが増えないって。それじゃ意味ないって。
 そういう意味で、劇団側のプロデュース能力の劣化を著しく感じました、私はね。
 私はもともとショーの見方が下手だし、基本的に舞台は、演目はセンターを観るものでその方が楽だと思っているし、だから必然的に若手にくわしくないからね。
 でもこういうお客まで楽しませてなんぼだと思うからさ。なんでもかんでも組子のがんばりに背負わせるんじゃなくて、お膳立てを整えてあげてほしいな、ってことですよ…

 そんなパラパラした脈絡のない、しどころがないと言ってもいい構成の中で、それでももちろん組子たちはがんばっていました。
 特にメインの五人はもう個性の差がきちんと確立されていて、しっかりがんばっていたのがとても頼もしかったし美しかったです。
 だいもんの優等生長男っぷり、器用になんでもできるんだけど意外に余裕がなくてはくはくしている感じとか。
 あきらがちゃっかりやんちゃな次男のようでいて意外に真面目にきっちり締めている感じとか。
 キキちゃんがのびのび三男としてほややんとしつつも意外に舞台度胸や大物感を見せる感じとか(でも個人的には同行者ともどもまったく萌えなかった…ストライクゾーン外なんですねすみません)。
 べーちゃんのヒロイン力はハンパなかった! 今までも可愛いとは思っていたし上手いとも思っていたけれど!! 『Vivtorian Jazz』を見逃したのは痛恨だったのかもしれない、いつのまにこんな、センターも取れて、かつセンターにたつ男役さんに寄り添うのか美しい娘役さんに…!
 おりしも組替えが発表されて娘役激戦区の花組はますます混沌としてきてしまっていますが、ホントもっと使ってあげてイイ仕事するから!!と叫びたくなりました。
 そしてユキちゃんも、上手いけど路線じゃないよねとか言われがちですが、いやいやなかなかどうしてそんなことないって、相手次第、場の空気しだいだよと思いました。こういう戦力を脇に回してしまったり女役としてしか使わなかったりするのはもったいないって、私はあまり好きじゃないけどずっと人気のあるフェアリータイプの若い男役トップスターとかにはいい嫁だと思うよ?使おうよ!と思いました。

 ここにすっと加わるるなちゃんも素晴らしいし(ただしジゴロ場面の女装は、私はメイクが受け付けなかった…ゴツく見えてしまいましたすみません)、ナナクラちゃんもきびきびリードを取ってたし、マキシム濃いし和海しょうと羽立光来の歌の上手さにはシビれたし、マイティもホントいい仕事してるし柚カレーの美しさはほとんど卑怯だし、エミちゃんは笑うと可愛いしヒラメちゃんはスチールが残念でも表情の作り方がいちいちイイしうららは可愛いし、もうたまらんのですよ!

 客席下りの大サービスも素晴らしいし、ショーの新公とかもっとあるといいよね、みんなにはいい経験になったよね、と思う一方で、お金取るんだからファンじゃない人も喜ばせてなんぼだよ、と苦言を呈したい部分もなくはない、そんなショーケースでした。






コメント (2)
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