駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

宝塚歌劇雪組東京特別公演『雪景色』

2010年05月12日 | 観劇記/タイトルや・ら・わ行
 日本青年館、2009年12月8日マチネ、12月9日マチネ。
 「愛ふたつ」は上方落語「小間物屋小四郎」をベースにした人情喜劇。大阪で小間物屋を営む小四郎(早霧せいな、沙央くらまの役替わり)は、早く自分の店を持って女房のお咲(舞羽美海)に楽をさせてやりたいと思っている。江戸で一稼ぎしようと旅に出る途中、大阪日本橋の大きな小間物屋の主人を助けることになるが…

 「花かんざし」は品川宿と川崎宿の間の渡し場が舞台。浅草の簪夜・杉田屋の職人・伊左次(早霧せいな、沙央くらまの役替わり)が渡し船を待っている。杉田屋の金を盗んだ咎人として、江戸所払いの刑を言い渡されているのだ…

 「夢のなごり」は舞踊劇。平家の落人が逃げ込んだ森で、伊予三郎忠嗣(早霧せいな、沙央くらまの役替わり)と四郎信嗣(同)の兄弟が常盤木姫(舞羽美海)とその弟・平有盛(凛城きら)を守っていた…作・演出/谷正純、作曲・編曲/吉崎憲治。

 いくつかの落語を絡めたりしているのかな、なので冗長に感じたりスベって感じたりしないこともなかったですが、まあ楽しく観ました。

 役替わりは、ニンがどうということより、組替以降セットで扱われることの多いチギとコマなら私はコマが好き、ということがわかったので、それでいいです(^^)。
 チギの方が細面で王子様タイプかな、だから絶対こっちの方が好き、という人も多いでしょう。でも私はコマの深く低い声が好きで、いい色悪なんか観てみたいぞーと思いました。
 ヒロインは『RIO DE VRABO!』のフライト・アテンダント役がキュートだったミミちゃん。さゆは抑えに回っていて手堅かったけど、私には馬面に見えて可愛く思えなかったなあ、ごめん…
 すばらしかったのはもちろん汝鳥伶でした。

 それにしても日本青年館は、久々でしたが、客席がフラットで観づらい会場だなー。
コメント
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