Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

散財日記

2005年03月23日 | CD批評
新宿に買い物へ出たついでにDUプログレ館。店外には鞄がいくつか散乱していて、異様な雰囲気を感じて不安に思うも、それが的中(ちなみに余談ながら当店の横は、”Virgin”という冴えないキャバレーで、ここのとの絶妙な対比がなんとも言えない雰囲気を醸し出している)。セール期間のようで、ただでさえ狭い店内はかなりの人。皆、真剣に物色しているが、当方はいつもニューリリースのコーナーしか見ないので、そこを見るに、有望そうなCDを3つ発見。1)バンコの75年のライブ、2)PFMの02年ライブCD+DVD、他1CDを購入しようと、レジに向かうも、レジではレコードを大量に買う人あり。後ろで見ていると、この方、店員にジャケットのカバービニール等について瑣末なことをいろいろ言っており、店員も四苦八苦な模様。ただ、プレミアムがついているレコードなのであろう、数枚なのに10万円程度となっており、上には上がいると驚嘆。ただ、同人なのであろう他人から「○○さん、いくら使いました?」と聞かれ、「10万円」と上気な答えをしているところが、違和感を覚える。中には10万円毎にオビ巻きをした札がいくつか入っている財布を周囲に見えるようにしており、マニア感もアピール。当方も服装等は冴えないが、彼の人はより冴えず(笑)、さらに後ろに並ぶ数人のお客さんも全く気にならないようで、さらに店員になにか包ませており、完全に周囲が見えなくなっているところを見るに、ちょっと違う人種、つまり、プログレ界にも立派なるオタクというものが存在するということを発見し、愕然とす。自分も症状が悪化するとああなるのかとも思い、これは神の啓示に違いないと確信すると、手にしていたCD3枚を棚に戻して、なにも買わずに帰宅する。今回は散財日記ならぬ、「散財しなかった日記」。