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フォアグラ日記

2005年03月22日 | フォアグラ日記
鳥よし(焼き鳥)
と聞けば、手羽先で有名な鳥良(とりよし)を想像する方も多いが、こちらは銀座コリドー街の普通の焼き鳥屋。会社でのワーキンググループ、「北朝鮮問題について考える会(笑)」の会合にて4人で。後輩が言うには安くて、満腹になるということで、オーダー方法も「一人3000円で」という方法。これで先方が適当に見繕ってくれるのだが、この方法では「他人に財布の中身を見られているようで、ちょっと嫌だね、せめて4000円ぐらいに」と議論するも、3000円で十分ですから、という後輩の言に3000円でオーダー。この金額を言うと、他の客がこっちを一斉に見たらどうしようと皆で心配するも、全くの杞憂。ここの名物は「ちょうちん」といい、事前には「グロ(テスク)だが、一度経験の余地ありで美味しい」ということで、これもオーダー。出てくる焼き鳥はどれも一定レベルをいっており、不満なし。焼き鳥といえば、前回、神田鳥ふくを書いたが、この鳥ふくのサイズを半分にした上品なサイズながら、3000円でも十分に満腹になり、当初、「3000円じゃ足りないのではないか」と言っていた先輩も、十分満腹な模様。で、問題の「ちょうちん」だが、外見がそもそも異様。普通の焼き鳥の先に卵の黄身のみがぶら下がっている格好で、これから「ちょうちん(提灯)」と呼ばれる由来が容易に想像されるが、どのようにしてこのような焼き鳥ができるのか、をT大学理学部で遺伝子工学を習得された先輩が説明。つまりは、卵の殻が出来る前の状態を取ってきたもので、黄身とつながっているのは胎盤だ、という。レバーに似ている胎盤の先には丸いツブツブがついているが、これが将来卵になる部分、とのこと。食べる前に、そんな解剖学的な見地からの解説を聞きたくはなかったが、思い切って食べるに、普通。黄身部分はまさに黄身で、口の中では黄身を覆っている薄皮が破れて流動的な黄身が流れる。その後、胎盤と思しき部分を食べるが、これも違和感はなく、普通であった。見た目はグロテスクなものの、味は黄身+焼き鳥で何と言うこともないが、貴重でよく売り切れてしまうとのこと(それはそうか、一羽で1個、しかも雌のみだから)。その後、満腹なのに鳥そぼろ飯等を食べ、お酒も飲んで会計をすると一人7000円也。料理で一人6000円程度であり、あの3000円というのは一体何だったのか、というのを後に考える。