Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

ちょっぴり浮気してしまいました(第3弾)

2021年09月04日 | 機材マニアック
楽器屋のWEBを見ては気になるベースを探してもう20年以上、なかなか目ぼしい個体には巡り会えない。4弦や5弦はかなりバラエティがある一方で、6弦になると非常に個体自体が少なくなり、結果選択肢も思い切り絞られるのが実情で、今時面倒な6弦のベースなど弾こうなどという若人も出てこないのだろうとの諦観が確立しつつあるが、そんな中で一際に目を奪われたのがコレ。中古のPAUL LAIRAT(仏)のStega 6 Strings(NAMM2017モデル)だが、その超独創的なルックスにノックアウトされてさっそく所蔵の楽器屋に試奏へ。 早速実機を手に取るに、意外にデカイ!写真ではかなりコンパクトなイメージだったが6弦のせいかボディが意外にデカく、フレームのみのヤマハのサイレントギターを連想させる。さらには意外に重い!データ上では4.6kg程度であって相応に重いのだが、この「中抜きボディー」の外見から軽いと勝手に想像していたので、よりギャップが大きい(おそらくバックは比重の重いブビンガ材)。お見合い写真と実物の差異は、実際に見て、持って、試奏してみないと分からないものだ…と強く痛感。ヘッドレスだが使用弦はダブルボールエンドでないのが素晴らしい。弦の選択肢が増えることでコストが大きく下がるのが非常に好ましいが、試奏するにアース漏れと思われる小さいチリチリとしたノイズが混じる。残念ながら欠点が見えてくるとより悪い想定をしてしまうのが常。ピックアップ形状が独特だが故障時にリプレイスできるのか、といった想定から果ては、楽器を万一落とした時にツノ(特に写真では本体右上と左下が特に脆そうなのは一見してわかる)がポッキリと折れてしまうのではないかと想像。これをソフトケースに入れ、スタジオに向かおうと自転車に乗ったはイイが途中で転倒してベースが骨折した…という具体的な映像が妄想として膨らみ、敢えなく購入を断念。試奏はしたものの、サイズ・重さ・ノイズ・(見た目の)脆さ?が気になってサウンドチェックどころではなくて音自体の印象は非常に薄いが、弦高やネックの調整余地等を考慮しても決して弾きにくい楽器ではなかった。ちなみにこの個体、ネックのジョインド部にもストラップピンがついていたような記憶がある。たしかにツノについたストラップピンにストラップを掛けると、なにかの拍子に華奢なツノがポッキリ!…となる恐怖を感じて前所有者がネック裏にも付けたと勝手に想像したが、そこまでビクビクしながら取り扱わねばならな楽器で一体どうなのよ(でもその奇抜なデザインに惹かれたんだろ、オマエは!と自己ツッコミ)、と悶々。
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