Side Steps' Today

裏版Side Steps' Today

小音量派

2024年03月02日 | 機材マニアック
ヘッドホンで音楽を聴く時、当方は圧倒的な「小音量派」。そもそも小音量派の場合、小音量派であることの自覚の機会は少ないものです。大音量派であれば、たとえば電車内でシャカシャカとヘッドホンからの音漏れがあり、それを第三者に注意されたりすることで自覚する機会はあろうものですが、小音量派の場合、他人から「聞いてみなよ」と言われて他人使用のヘッドフォンを渡され、それを聞いてみた時に「なんて音がデカいんだ」と感じる程度。しかし、その所有者自身が大音量派である可能性もあり、自覚の機会はなかなかやってきません。当方もそのような他人のヘッドホン(衛生的にカナル型イヤホンはちょっと遠慮したい…)を聞いた経験上、自分より小音量でモニタリングしている人が皆無という状態となって初めて小音量派を自覚した次第です。大音量では難聴等の支障がありますが、あまりに小音量過ぎてもいろいろと支障があるものです。実際にどのくらいの小音量なのか、例えば携帯音楽プレイヤーでは普段はボリューム1(いち)です。使用しているヘッドホン効率の差はあれど、数種類のヘッドホンでいずれも1なので効率の問題ではなさそうです。さらにはミックスやマスタリングによっては1でもデカい時があるので、無意識に下げようとするのですが、するとゼロになって無音になるという悲しさ…。本来であればゼロ→1の間が無段階で調整できればよいのですが、そんな気の利いたプレイヤーはなくて困ります。希望をいえばボリュームカーブもN字型であれば好ましいのですが、大体がリニア(直線)で小音量時の微調整は全く効きません。さらに困るのがソース(音楽)が小音量になった際のノイズ。mp3で特に顕著ですが、ソース自体が(曲の最後部分のサスティン等で)微音量になった際に、FMマルチパスノイズ(擬音が困難ながらジュルジュルというノイズ)+ノイズゲートが音のサスティン部分に乗っかってきて、良い音楽も台無しです。音量を上げればSNの関係からノイズは目立たないのですが、その音量で聴くには耳が耐えられないので、ノイズを甘受して最低音量にするしかありません。ヘッドフォン端子にパッシブの外部スピーカーを繋いでもある程度鳴らせるように出力自体が大きく設定されているのかもしれません。今のボリュームはデジタルボリュームですが、昔のアナログボリュームでも小音量派ならではの困難がありました。アナログの場合、音量をゼロ近くまで絞って聴くと、ステレオソースの左右の音量が変わる機器が多く、ある程度の音量に上げないと完全なステレオにならないことも結構ありました。将来、難聴じいちゃんにはならないかもしれません(いや、爆音バンドが多かったので決して安心はできない…)が、小音量派にも密やかな困難があるものです。
この記事についてブログを書く
« 玉肌日記 | トップ | Everything Must Change »
最新の画像もっと見る

機材マニアック」カテゴリの最新記事