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北海道全線阿房列車(20)

2021年09月11日 | 畸観綺譚
北海道全線阿房列車(20)
豊富1113着。上りとのすれ違いで1117発のためホームに降りる。ここ豊富は温泉が有名で、石油成分が混じっている黒いヌメっとした湯が湧出している。日本最北の温泉郷でもある。いつか必ず訪問したいが温泉街までは4kmほどあり、当然今回は断念。そして抜海(ばっかい)1148発着を抜ければついに日本海へ。日本海に抜ける地名・駅名が抜海(ばっかい)とは非常にセンス良し。抜海を越えると小高い丘の上に「利尻富士」との票木の見える見晴らしのよい地点に到達。JR北海道もなかなか気が利いており、このビューポイントで列車は徐行。車内はシャッター音で溢れる。あと20分弱で終着の稚内だが、次第に宅地化地域となるため急速に景色への興味を失う。1207、日本最北端の駅・稚内着。終着の象徴たる車止めは雪に埋もれていて見えず。意外に近代的で場末感がみじんもない駅舎に驚きながら外へ。帰りは1301発の特急サロベツ4(旭川行き)に乗って一気に戻る予定のため、1時間弱の滞在。近代的駅舎を出ると駅前広場にモニュメント的色彩の車止めを発見。その先には前回車で一周した時に宿泊したホテルが見えるも、以前は航空会社系列だったが運営主体が変わっている。様式美のある稚内港北防波堤ドームを見学。昭和6年着工11年完成というモダンさだが、戦前に稚内~樺太の定期船航路の発着所として建設されたもの。昭和55年に改良施工したものが完成している。かつてはこの先にも日本があった。

【写真】稚内の終着点。積雪で車止めは見えないが、終着点らしく近代的な駅舎ながらもホームはこの1面1線の単式。
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