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玉肌日記

2020年11月07日 | 玉肌日記
【伊香保温泉(群馬県渋川市)】
晴れた日よりも趣があるのは雨の日の温泉街。グレーな雰囲気の中そのような時の訪問に限って、メインストリートから裏道に一歩入るとその地で生活している方の生活感が色濃く滲み出ており、観光地然とした表面上からの陰影が色濃くて非常に印象深い。まさに陰影礼賛。コロナ禍で追い討ちをかけられて廃業した旅館の、まだ打ち捨てられて間もない玄関先の雰囲気さえなんだか趣深く、歴史ある温泉街であればあるほどにこれらが諸行無常を醸し出す。今回は伊香保温泉を再訪。本格的な温泉地として首都圏から至近なのは南方では箱根・熱海、北方では伊香保だろう。コロナ禍で県を跨いだ移動を謹慎中の身としては10ヶ月ぶりの温泉となるが、まずは近場の伊香保で、とやってきたものの、いきなり久々の温泉でノックアウト気味に…。伊香保の湯は茶褐色の金泉でカルシウム・ナトリウムー硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉だが、鉄泉ではないので鉄臭や塩分味は皆無。ただ、なんといっても源泉温度が低い。気温によって差はあるが、雨が降り頻る本日の公式温度は40℃とボードに書かれているが体感的には39℃程度。長く入っていないととてもではないが体が暖まらない。湯口から源泉が供給されているが、この伊香保中心部近くの温泉はいずれも共同泉(混同泉)であって、浴槽に供給される湯量も少なめなので尚更にヌルい。通常であれば、こちとら全くウェルカムであって長時間入っていたいのだが、コロナ禍で浴室に入ることのできる人数も制約されており、他の方のためにも早めに出たい気はする。温まるまでに時間がかかったため、結果30分程度も入浴。さらに浴後は猛烈な倦怠感と体の火照りがあり、コロナか?とも思うが、眠気にも抗しがたくてちょっとウトウトすれば回復。血行が良くなったためか夏に藪蚊に刺された部分が猛烈に痒み出したのには閉口したが、伊香保の湯は温泉に慣れない身としての一発目にはなかなかの強烈パンチ。
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