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映画「音響ハウス Melody-Go-Round」

2020年11月28日 | CD批評
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(まだご覧になっていない方にはネタバレの危険性あり、ご注意)
映画を映画館で見ることは殆どないが、前回の「ボヘミアン・ラプソディー」以来の映画館へ、今回は渋谷ユーロスペース。映画のタイトルがレコーディング・スタジオ名というのもなかなか珍しいが、海外では一般Pもその名を知る有名スタジオがある(映画中でも言及があるアビー・ロード・スタジオ等)一方、日本のスタジオ名は音楽関係者か音楽マニアでもないとあまりその名を聞く機会もなく、また表舞台に出ることもなし。劇場内を見回すにコロナ渦中の上映のため満席ではないが意外にも多い集客で、その外見から勝手に判断した観客の属性は①音楽マニア、②音楽産業従事者・関係者、③映画の登場アーティストのファンと云った感じか。映画はここ音響ハウス、特に2スタで育ったミュージシャンを中心にインタビューで綴られるドキュメンタリー形式。一曲がアレンジ・録音・ミックスされていく過程に合わせ、登場するミュージシャンやエンジニア、音楽業界人が想い・想い出を語るというもの。なので、観賞後の雑感としては記録映画的であり、ストーリーやメッセージ性といった作り込みもなく、パッチワーク的なよくも悪くも脈絡のない構成になっている。また、登場するミュージシャンも基本的には同系列なメンツで多様性の観点からは難あり(独り異彩なのはデイブ・リー・ロス…日本在住説もあり、単なる日本好きなのでは?)。あるバイアスがかったメンツが皆、思い思いに語るのだが、破天荒・アバンギャルドなことをやればそれが芸術的でカッコいい、という藝大生的な妙な感覚を今だに持っており、やや食傷なコメントも使われているがそれはそれでご愛嬌。(続)
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