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シリーズ「弦を煮てみる」(2)

2022年06月18日 | 機材マニアック
シリーズ「弦を煮てみる」(2)
しかし!いざ鍋に投入という段になって悩むのは①水から加熱して煮沸させるべきなのか、それとも②予め煮沸させた熱湯に投入すべきなのか、という重大な問題。料理でいえば①ゆで卵方式なのか、②インスタントラーメン方式なのか、ということです。どちらにするのか理論的な根拠は皆目見当もつきませんが「しっかり煮る」ことを主眼に①(弦を入れて)水から煮沸する方式(茹で卵方式)とします。そもそも、しっかり煮た方がよいのかさえ自信がありません(根拠なし)。弦を鍋に投入して水を張りますが、パスタを茹でるが如く水はケチらずにタップリ入れて茹であげます(根拠なし)。火は強火(根拠なし)、ちなみにパスタではないので塩は入れない(為念だがこれも根拠なし)。点火して暫く思うに「何分煮沸すればよいのだろう?」。ただひたすら煮続けるわけにもいかず、とは言っても合理的な時間さえ見出すこともできず、結果、人類最高の叡智たる発明=インスタントラーメンの平均的な茹で時間である「3分」を目安とします(根拠全くなし)。ところがここで大トラブルが発生。外出していたと思っていた家人がおもむろに帰宅…。キッチンで菜箸片手になにかを茹でる姿(一応、均等に茹であげるために攪拌していました…=これも根拠無し)を発見され、思わず激しく動揺。おもいきり挙動不審なのがわかったようで、早速なにをやっているのかとの御下問。「弦…」というと「はあ?」という至極当然な反応ながら、「ついに発狂した?」と思われたのか怪訝なる表情ありあり。再度「なにを煮ているのか」と問われ、「弦…」「はあ?」という思いきり気マズい時間が流れます…。仔細を必死に説明(というか弁解)するに、弦から有毒物質が溶け出やしないか気にしているようなので「溶け出るわけがない。溶け出るのならベース歴30年以上のオレはすでに中毒で死んでいる」(家人の手前、自信満々に断言するもこれも全く根拠はないが死んでいないのは事実)との説明し、一応の納得を得ました。ここ最近で最もドッキリさせられた瞬間…その動揺のあまり、当初の「茹で時間3分」を大幅に超過し、かれこれ5分は茹でている状態なので慌ててザルで湯切りをします。
【写真】ベース弦を鍋で煮詰める、の図。
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