映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

恋人までの距離(ディスタンス)(1995年)

2014-04-26 | 【こ】

★★★★★★☆☆☆☆

 先日、会社の同僚(といっても私より15歳も若いアラサー女性)が、ふとした出会いが縁で結婚したという、彼女の知り合いの話を教えてくれた。客とディーラーの関係だったとか。私の知り合いにも、カラオケボックスの隣の部屋(何でも部屋の壁がガラス張りだったとか・・・?)で歌っていた男性と目が合い、歌い終わって隣室の人々と一緒に店を出たところで「アタシ、あなたと結婚すると思う」とその男性に言って、ホントに結婚した、って人がいるんだよ、なんて話をしたのであった。でもって、「私の人生にはそーゆー劇的な出会いってなかったなー」と言ったら、同僚が「これからあるかもですよ!」などとヌかすので、思わず「はぁ?もういいよ、メンドクサイ」と思わず返事してしまったら、同僚は苦笑していた。色恋ごとを「メンドクサイ」なんて言うようになったら終わりだ、と、私もかつて若かりし頃は思っていたなぁ、そーいえば。

 長い前置きはさておき、本作は、外国での旅の途中でたまたま知り合ったイケメンとカワイ子ちゃん(死語?)の時限恋愛話です。一つ一つの会話や仕草、目線の合わせ方など、丁寧な作りです。まあ、一種のファンタジーですが、違和感なく物語は進みます。ウィーンの古い街並みがロマンチック度アップ。

 二人の演技とも思えぬ演技がいいですね。何となく惹かれあう感じがよく出ています。電話のシーンなんかは、ラブストーリーとしてはかなり定番な感じもありますが・・・。

 さて、しかし、私は本作を今回初めて見たわけでして、今の私には、本作に「続編」が、しかも2つもあることを知ってしまっているわけです。つまり、このお話は「行きずりの時限恋愛」で終わらなかったことを知ってしまっている。だから、本作もどうしてもそういう前提で見てしまい、かなり興ざめです。もちろん、本作のせいではありません。制作から20年も経って見るからこういう事態が起きたわけでして・・・。

 で、私としては、この二人はこの後、二度と会わない方が、お話としては好きかな。と。続編はまだ見ていないのでどういう展開か知りませんが、どういう展開であれ、これは非日常における夢物語で、素敵な思い出、とかで良かったんじゃないのかしら、という気がします。なぜなら・・・。

 恋愛とは、キレイごとではないからです。人を愛するというのは、過酷です。与えるだけの愛で満足できる、そんな神様みたいな人、いません。与えたら与えた分以上に与えてほしい、と思うのが人というもの。おまけに、恋愛には「肉欲」が着いて回ります。これのない恋愛は、私的には「ただの恋」でしかありません。でもって、セックスが絡むと、話はさらに厄介になるのです。好きだからセックスなのか、とか、セックスしたいだけなのか、とか、そういうことではなく、生理現象、つまり本能と、精神的なものの並行する物事ですから、厄介なんです。恋愛以外に本能と精神性が並行するものって、ありますかね?

 と、ぐだぐだこれ以上書いても仕方ないので、とりあえず、続編を近々鑑賞してみます。
 

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