作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv85397/
以下、公式HPよりあらすじのコピペです。
=====ここから。
幼少期に記憶を失い、森に捨てられ、里親に育てられたギュンター。
大人になった彼は舞台役者として生計を立て、共演者と不倫、一人娘は肺がひとつしかない突然変異だった。役者仲間の裏切りによって残酷な仕打ちを受けるギュンターは復讐を誓う。
だがその先に、とてつもない驚愕の事実との対峙が待っている。
=====ここまで。
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~~本作をご覧になる予定の方は、一切の予備知識なく見ることをオススメします。以下、ネタバレはしておりませんが、読まない方が良いです。~~
新聞か何かの評で見て、面白そうかなー、、、と思って劇場まで見に行ったのだが、、、。
見終わった直後の感想としては、「世の中の大抵のことはどーでもええんやな、、、」でありました。今もあまり変わっていないけれど、正直言うと、こういう作りの映画はあまり好きではない。内容の好き嫌いではなく、制作姿勢というか、その志に好感を持てない、と言った方が良いかな。
本作は、前半と後半で全く別の作品かと思うくらいに、後半の展開は“唐突”である。そりゃもう、ドン引きするくらいにね。
実は、前半は結構面白くて目が離せなかったのだ。ギュンターが不倫した相手というのが、彼の属する劇団の演出家(つまりは結構エラい人)の妻である女優。その不倫を見破るのが劇団でお荷物的存在だった中年男優で、彼が演出家に、妻とギュンターが「デキてる」とチクるわけ。大人げない演出家は、冴えない中年男優と、主役を演じていたギュンターの配役を入れ替えるという報復に出る。報復にブチ切れたギュンターのとった、これまた大人げない暴挙が、驚くような、まさに“暴挙”(中年男優の足に釘を打ちこむ)、、、という具合に、なかなかのドロドロ劇が劇団内で展開する。
さらに、どうやらこのギュンターの一連の行動は、常に何者かに監視されている様なのである。さぁ~~、これからどうなっていくんだ?と、観客の好奇心を思いっ切り盛り上げ、、、
、、たところで、観客はまったく違う世界に連れていかれ、しまいには置き去りにされるのである。
そらねーべ、監督さんよぉ。
あの不倫相手はどーなったん? 足を釘打ちされたあの中年男はどーなったん?? 演出家は??? 劇団は???? という観客の脳内に無数に浮かぶ??は、増殖する一方である。
それに対し、おそらく監督の本音は、「は? 何でオレがおめぇらのそんなくだらない疑問に答えにゃあかんの??」とかではないか。おまけに、終盤は一気に宗教色が濃くなり、ラストシーンなど、まんま、、、、である。
映画の話法に正解はない、、、のだろうから、こういう作品の存在価値を否定はしないけれども、これが良しとされるなら、ストーリーとか構成とか整合性とか、それらは全て無視してよい、という話にもなりかねない。
……というわけで、貶しているように見えるかもしれませんが、実は、貶す気はあまりなく、何ともヘンな気分なのである。こんなのありかよ?と思う半面、こんなのもありなのか、という矛盾した感覚。前半と後半が別ものの様で、別ものとも言い切れない。それだけ、やはり監督の手腕が長けているということなのかねぇ?? 分からん。
ただまあ、本作は、このトンデモなオチを面白がれるか、白けるか、で評価は分かれるでしょうね。私は、どっちかというと白けたクチなんで。
久しぶりに、正真正銘“スゴいヘンな映画”を見ました。
キーワードは“ルナボー”。
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