映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

グレタ GRETA (2018年)

2019-11-20 | 【く】

作品情報⇒https://movie.walkerplus.com/mv68148/

 

以下、上記リンクよりあらすじのコピペです。

=====ここから。

 ニューヨークの高級レストランでウェイトレスとして働くフランシス(クロエ・グレース・モレッツ)は帰宅途中、地下鉄で置き忘れられたバッグを見つける。

 持ち主は、都会の片隅でひっそりと孤独に暮らす未亡人グレタ(イザベル・ユペール)。自宅までバッグを届けたフランシスは、グレタに亡き母の面影を重ね、年の離れた友人として親密に付き合うようになる。

 しかしその絆は、やがてグレタのストーカーまがいの行為へと発展し、フランシスは友人のエリカ(マイカ・モンロー)とともに、恐るべき事態に巻き込まれていく……。

=====ここまで。

 

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 ユペールの新作ならば、とりあえず見ておこう、、、と劇場へ。

 

◆サイコ・コメディ?

 まぁ、話自体は想像の範囲を超えないし、ストーカーものとしては大人しい部類だと思う。グロいシーンもほとんどないしね。

 見どころは、そらなんつっても、ユペールのサイコBBAっぷりですよ。ていうか、ほとんどそれに尽きる、といっても良いくらい。BBAって言葉も表記もあんまし好きじゃないし、ユペールをそんな風に称するのも不本意だけど、グレタという女性は、どこをどう切ってもBBA以外にピッタリくる言葉がないのだよ。

 とにかく楽しそうだった、ユペールさま。特に、探偵がフランシスを探しに来たところ。フランシスが監禁されていることに気付いて、その場所を探し当てそうになった瞬間、背後からユペール演じるグレタBBAが踊りながら注射器で探偵のクビ元をブスリ、、、。探偵がドサリと床に倒れた横で、楽しそうに踊っている彼女には、もう、笑いがこみあげる、、、。

 こういうジャンルの映画だと、展開としては、中盤くらいまで被害者がストーカーの本性に気付くのを引っ張ることもあるけど、本作は、割と早い段階でフランシスはグレタのヤバさを知る。予告編にもあるように、フランシスが戸棚を開けたら、同じ鞄がいっぱい並んでいる、、、ってシーンは、確かにゾゾゾ、、、ではある。実際、こんな戸棚を見たら、かなり怖いだろうねぇ。

 多分これ、ちょっとコメディとしても撮っているんだと思う。でなきゃ、フランシスがグレタに逆襲するシーンで、あんな逆襲の仕方しねーだろ、、、という気がするから。まあ、どんなだったかは、敢えて書かないケド、、、今思い出しても笑えるもんね。

 ただ、フランシスも甘ちゃんで、逆襲も中途半端。私なら、あの後すかさずグレタの手足を縛っちゃうかな、とりあえずは。でも、ただ右往左往するだけのフランシスちゃんの場合、結局、逆襲は失敗に終わって、ますますヒドい状況に追い詰められるわけだが……。

 グレタの人物造形が、実の娘を自殺に追いやった、母親としてもヤバい人、ということになっていて、要は彼女はサイコパスってことなんだろうけど、サイコパスものも世間には溢れているから、あんましパンチはないですね、正直なところ。

 ま、BBA版“青髯”ってところでしょーか。フランシスの前に犠牲になったのは、一体何人くらいいたのかがイマイチ分かりませんが。日本でも、一昨年だったか、何人も殺して遺体を部屋に置いていた男がいたもんねぇ、、、。映画では、少なくとも1人の女性がフランシスの前に餌食になっていたようだったけれども。

 

◆その他もろもろ

 歳を重ねても美しいユペールだけど、今回は、さすがに、かなり歳をとったなぁ、、、と実感させられた気がする。ほんの数年前の『エヴァ』では感じなかったんだけれど。とはいえ、相変わらずイカレっぷりを淡々と演じていていらっしゃいましたが。

 グレタの餌食になりそうになったフランシスちゃんを演じたのはクロエ・グレース・モレッツで、頑張っていたけど、ユペールさまの前ではやっぱし霞んでしまうよねぇ。むしろ、ルームメイトのエリカを演じたマイカ・モンローの方が、私にはインパクトが強かった。エリカの方が一人の女性としても魅力的だし、友人としても非常に素晴らしい人。彼女みたいな親友を持てたフランシスちゃんは幸せだ。

 それにしても親友の名前がエリカ、、、って。彼女の名前がセリフに出てくる度に、『ピアニスト』のエリカ様が頭をよぎってしまったよ。

 探偵が探しに来た時点で、ああ、、、このオジサン殺されちゃうんだろうなぁ、、って分かるよね。そんな具合に、とにかくストーリーが想定内なもんだから、ちょっと物足りないといえば、物足りないかな。序盤で、グレタがピアノを弾くシーンがあるんだけど、どう見ても本当に弾いてないだろ、、、と思って見ていたら、ラストの方で、グレタはストーリー上でも本当に弾いていないのだということが分かって、ある意味、えぇ~~~っ、とはなったが……。レコードをかけて、それに合わせて弾いているフリをしていた、、、ってことらしいんだけど、いくらなんでもそりゃないんじゃないの??と思ったのは、私だけ???

 まぁ、ユペールが好きな人は劇場で見ても良いけど、別にDVDでも良いかな、というレベルではないでしょーか。

 

 

 

 

 

 

グレタはハンガリー人だそうです。

 

 

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2 コメント

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グレた女 (松たけ子)
2019-11-20 23:43:14
すねこすりさん、こんばんは!
待ってました!グレタ!拝読しながらプププ😁やっぱイザベル・ユペールはこうでなきゃね〜。明らかに笑いを狙ってますね〜。怖い激ヤバ女だけどシレッとすっとぼけてて何か笑える…は、今やイザベル・ユペールの専売特許になってますよね。お話そのものに目新しさはなさそうだし、かなり穴だらけっぽいけど、イザベル・ユペールの怪演珍演を楽しめれば無問題♪私も早く観たいです!
すっかり寒くなりましたが、お風邪を召さぬやう御身おいといください🍃
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Unknown (すねこすり)
2019-11-21 21:45:03
たけ子さん、こんばんは!
見ましたよ〜(^^) サイコなユペールさまを拝めただけで、満足。だってそれを見に行ったんだから!(^^;
たけ子さんのレビュー読むのが今から楽しみです♪
英語喋ってるユペール見たの、久しぶりかも…。
ホント、急に寒くなりました。おかげで今、鼻タレです。。。
薬飲んで早く寝ます〜zzz
たけ子さんもご自愛くださいね〜!!
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