映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

愛する映画の舞台を巡る旅Ⅲ ~デリー(インド)~その①

2019-02-27 | 旅行記(海外)
**カオスの首都** vol.1
 




 前からず~っと行きたかったインド。特に『きっと、うまくいく』を見てからはその思いを強くし、ラストシーンの美しさに、是非あそこに行きたい! と思って、その場所はどこかと調べたら……。そこは、パンゴン湖という、中国(チベット)国境のちょっとやそっとじゃ初心者が行ける場所ではないと分かり、また、その他舞台になったシムラーの街も北部ということで、ならばまずは、インド北部を訪れてみたい、と思っておりました。

 そこで目についたのが、昨年のベトナムに続き、またまた“おひとりさまツアー”「女性限定」プラン。いくら魅力的な国とはいえ、怖い話もそれなりに聞くし、昨年、なかなか快適だったおひとりさまツアーなら安心かなと思い……。北部のデリーとアグラ2か所だけだけど、インド入門編として訪れるにはちょうど良さそう! というわけで、昨年9月に申し込んだのでした。

 ご存じのとおり、インドはビザが必要なんだけれど、これも旅行社の方で手配してくれるし、やはりツアーのこういうところは有り難い。ビザ申請のための写真の細かい指定があったり、申請書には、両親の出生地まで書かされるのでビックリ。当然、パキスタンに行ったことがあるか、とかの質問事項もあり……。また、私は職業柄、一般的な6か月の観光ビザは取れないかも知れないと事前に言われ(実際おりたのはJ-T(Journalist visiting India for tourism purpose)という3か月ビザ)、まあ、それでも全部自分で手続きするよりはかなり楽だったのだと思う。

 とかなんとか言っているうちに、アッと言う間に出発日はやって来て、行ってまいりました。インドの旅行記です。 


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 出発は、成田から、11:05発JAL0749便で、集合が8:35と結構早い。成田までは、京成成田スカイアクセス特急がやはり便利。スカイライナーよりは20分ほど時間がかかるが、特急料金はナシで、京成本線よりも速い。自宅を6時過ぎに出て、小心者ゆえ電車が止まったらどうしよう、、、とか思ったけれど、8時前には成田に無事到着。

 そのまま団体カウンターで受付し、添乗員のR子さんとご挨拶。そのまま、JALのカウンターに連れて行かれチェックイン。すると、「本日プレミアムエコノミーが満席のため、ビジネスクラスにご案内します」と、何とアップグレード。ラッキー!

 そう、このツアー、プレミアムエコノミーのツアーだったのです。ビジネスクラスはテレビや広告でよく見るから知ってはいたけど、プレミアムエコノミーってどんなん??という単純な好奇心から。

 ……というわけで、ラウンジは出国ゲートの先にあるので、とっとと出国手続きを済ませ
 

11:05デリー行き。スリランカ航空とのシェア便


 ラウンジに入ると、早い時間だけど結構人がいる。





飲み物とクッキー数種類


 この上階にはデリがあるらしいけど、お腹は空いていなかったのでこちらの片隅を陣取った。搭乗前の集合時間10:40までは時間があるのでダラダラ文春読んだり、ボーッと着陸機を眺めたり、、、。

 10:40に搭乗口で、今回のツアー参加者6名が集合。確か7名参加と聞いていたけど? と思ったらR子さんから、「もう1名は現地集合です」と案内あり。当然、全員女性。年齢層は、多分、40代~60代。

 で、いよいよ搭乗。


これがビジネスの座席!


 へぇー、これがビジネスクラスなのね、、、とビジネスクラス初心者の私。何か、個室感が良いわ。……でも、エコノミーのように足下に荷物を置けないのがちょっと、、、。必要なものは小ロッカー(座席の横の取っ手が付いている所)に入れて、あとの荷物は全部、頭上の棚に入れろと。


アメニティ(アイマスクは写真撮る前に使っちゃいました)



画面もまあまあ大きく、タッチパネルの感度も良いけど、リモコンメイン使用だった


 離陸してほどなく、飲み物とスナックが出される。冷たい緑茶を所望。 



 ポケ~ッと映画『天才作家の妻 -40年目の真実-』を見ていたら、1時間ほどして食事が来る。和食と洋食があったけど、和食をお願いした。

 まずは前菜。こんな箱に入れられて出て来て、、、



 開けると、小皿料理が6種類。


(上左から)筑前煮、蟹鼈甲餡、本鮪のお造り、(下左から)水菜春菊木ノ子浸し、鮑柔らか煮、鯛のフライ黄身醤油温度卵・白滝真砂和え


 ちゃんとメニューをもらってきたのだ! どれも美味しかったけど、まあ、こんなものか、、、というのが正直なところ。

 続いてメイン&ご飯。


(上左から)牛バラ肉、冬菇椎茸白味噌仕立て、鰤の照り焼き、香の物、ご飯、味噌汁


 デザートは、ほうじ茶ロールケーキ&コーヒー。



 ロールケーキの生地がやや乾燥気味なのが残念。味は悪くないけど。コーヒーは意外に美味しかった。

 で、結構お腹が膨れ、一息つきたくなる。さすがビジネスシート、フルフラットになって足が伸ばせるのが有り難い。

 が、実は、この間、少し揺れておりました。一時、CAさんたちもシートベルトサインが出てサービス提供が中断になったくらい。……でも、大昔だけど、ロンドンからの帰りの便(ヴァージンアトランティックだった)がかなり揺れて、それこそCAさんが転んだり尻もちついたりしていたし、NYからこれも帰りの便(ユナイテッドだった)が相当揺れて、こっちはマジで怖かったので、今回の揺れはサービス提供中断になるほどだったのかと驚いた。もしかすると、最近は昔より乗員の安全重視になったのかもね。

 と、揺れながらも、中断していた映画『天才作家の妻~』の続きを見る。

 ふ~ん、という感じで見終わると、とりあえずエンターテイメントのプログラムはどんなものかと、音楽をチェックしたが、どうもイマイチ。今朝の7時のNHKニュースなんぞがあったので、気分転換に見る。

 個室っぽい感じの空間ではあるけど、寝そべっていると通路を人が結構通って気になってしまう。普段、仕事をしているときは昼食後などモーレツに眠くなることが多いのに、何故かあんまし眠くならない。……仕方がないので、再び映画を見ようかと、あんまし面倒くさくなさそうな邦画『泣き虫しょったんの奇跡』をチョイス。棋士である瀬川晶司氏の名前とエピソードは知っていたので。

 まぁ、“しょったん”の子供時代から大人になるまでのシーンがあるんだけど、子役の子たち(小学生時代と中学生時代の2人)はどちらもお目々ぱっちりな顔なのに、成人すると松田龍平って、どーなん?? とかなり興醒め。松田龍平ありきなら、子役ももう少し同じ系統の顔を選べよ、と内心ツッコミまくる。おかげで内容があまり頭に入ってこない。……が、しょったんのお父さん(國村隼)が非常によく出来たお方で感動。そんな直後に、このお父さんが突然、交通事故で亡くなってしまう、、、という辺りで、到着前の軽食がやって来る。

 こちらも和食と洋食があって、今度は洋食をお願いした。


チキンとキノコのドリア、フレッシュフルーツ


 まあ、美味しいけど、さすがビジネス! という感じでもなかった。こんなものか。

 そうしているうちに、ようやくデリーに到着!! 現地時間で18:00前。日本との時差3時間半なので、10時間ちょっと乗っていたことになる。でも、そこまで長さを感じなかったのは、やはりビジネスでゆったり出来たからなのかも。


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 インドの空港や鉄道の駅などの、いわゆる公共交通機関は全部、写真撮影禁止と聞いていたし、デリーの空港に着陸する際の機内アナウンスでも「撮影は禁じられております」と言っていたので、マジメな私はそれを守って写真を撮らなかったんだけど、ふと気付けば、結構皆さんあっちでもこっちでも写真撮りまくりであった。私も1枚くらい撮っておけばよかったかなぁ、、、などと思うけど、ネットに画像は溢れているので、まあいっか。

 『きっと、うまくいく』の冒頭で、ファルハーンが、このインディラ・ガンディ国際空港を人の流れに逆らって走っていたのは、こことは別のターミナルなのかな~、などと思いながらキョロキョロ。 

 入国審査のおじさんに、結構ジロジロ顔を見られ、パスポートの顔写真のページを機械に読み取らせているみたいなんだけど、機械の感度が悪いのか何度も読み取り部分を拭いたりして、ちょっとイラッとくる。やっぱり疲れているのね、私、、、と思った。

 なんとか無事に入国し、荷物もちゃんと出て来て、他のツアーの皆さんも滞りなく、、、ということで、出口へ。ここで、現地ガイドのアラームさんと合流。

 で、いきなりアラームさんが流暢な日本語で「すみません、バスが渋滞に巻き込まれているのでちょっと遅れます」と。……ううむ、さすがインド。いろいろ遅れるのがインドと聞いていたけど、初っぱなからいきなりとは、インドに来たんだわ~~と、なぜか嬉しくなる。

 でも、思ったほどは待たず(15分くらいだったかな)、無事にバスがやって来て、バスの乗り口でアラームさんがマリーゴールド(生花)のレイを「ようこそインドへ~~」と言いながら1人ずつに掛けてくれる。嬉しいが、マリーゴールドの香りが微妙。マリーゴールドはインドでは神様に捧げる花だとか。お祝いとかでも飾るそうな。


アラームさんから掛けてもらったマリーゴールドのレイ


 マリーゴールドを首からぶらさげて、一同、ホテルへ向かう。

 空港周辺は軍の施設がほとんどです、、、とアラームさんが言っていたが、もう辺りは暗くて、あんまし外の様子は分からなかった。でも、ベトナムの市街地の雰囲気とちょっと似ている感じ。車やバイクが無秩序に走って、クラクション鳴らしまくり。ベトナムよりは、車の数の方が多かった。ベトナムはバイク群が圧倒していたけど、こちらはメインは車、という感じ。オートリキシャもちらほら。

 途中、マーケットの脇を走る。


専門店が並ぶマーケット。スパイス店&鞄店&ヒンドゥー教関連の絵画店(?)



こちらは布屋さんの結構有名なお店らしい


 アラームさんが一生懸命説明してくれるんだけど、こっちも写真撮りまくったりして、なかなかタイヘン、、、。

 このバスの中で、5,000円を3,000ルピーに両替してくれ、さらになんどもしつこく「絶対に水道の水を飲まないでください。うがいや歯磨きもミネラルウォーターでしてください」とアラームさんが言っていた。

 そうして、バスに揺られること約1時間で、これから2泊するホテル“ピカデリー・ジャナクプリ”に到着~~。着いたのは8時前くらいだったかしらん? あんまし覚えていないけど、R子さんとアラームさんがチェックインしてくれている間、私たちはロビーでぐったり、、、。ウェルカムドリンクの(多分)パイナップルジュースをいただき、そうこうするうちに、R子さんから部屋のキーをもらって、ようやく部屋へ、、、。


ダブルの部屋。なかなかキレイ





水回りもキレイ。でもお湯がちょっとぬるかった、、、


 機内での軽食の後、翌日の朝食まで食事がないので、パンか何か用意してきた方が良いです、、、と、事前にR子さんに電話で聞いていたので、大好きなパン屋さんのメロンパンを持参してきたんだけど、なるほど、そういえばちょっとお腹が空いているかも、、、と思って、メロンパンにかぶりつく。インドでメロンパンか~~、とどうでも良いことを思う。

 まあ、とにかくくたびれていたので、明日からの観光に備えて、この後、割とさっさとベッドに入ったものの、何となく寝落ちしないままウダウダしていたけど、どうやらそのまま眠ったらしい。

 明日はいよいよ、世界遺産を訪れます!





その②につづく
コメント (5)
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