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遊女の滝から不老の滝へ

(遊女の滝)

北京オリンピック、男子4×100メートルで日本男子(塚原、末続、高平、朝原)が銅メダルを取った。陸上のトラック競技で日本がメダルを取るのは何と80年ぶりというから快挙である。

(昨日の続き)
足柄山といえば金太郎、周辺には真偽のほどは別にして、金太郎にまつわるたくさんの伝説と遺跡がある。先の「頼光対面の滝」もその一つであるが、これから向かう「遊女の滝」にも金太郎所縁の伝説がある。

足柄峠から小山町に下る金太郎富士見ラインの途中から、大沢林道に入った先に「遊女の滝」がある。滝への降り口には静岡県で行われた東海道400年祭のマークの入った看板が立っていた。箱根越えの東海道以前に、足柄垰を越えていた足柄街道が東国と西国を繋ぐ重要な道として開けていた。ただ、東海道400年祭にこの地域も参加していたとは知らなかった。

降り口から山道をしばらく下って、滝のある沢まで降りた。そこからすぐ上流に滝は見えていた。渓流に転がった岩を伝って滝のそばまで至った。落差8メートルで、一つの落ち口から、途中出っ張った岩で二つに分かれ、左の条がさらに下の岩で二つに裂かれ、都合三条に分かれている。

案内板によると、金太郎の母、八重桐はある日金時山の頂きで寝ていて、夢の中で赤龍と結ばれ、金太郎を宿した。八重桐は山を降りて、この滝に身を打たせ、生まれてくる子供の健康を祈願した。八重桐が滝に打たれる姿を見た里人はこの滝を「遊女の滝」と呼ぶようになったという。

この話から、八重桐は遊女で金太郎は父無し子であったことが分かる。「赤龍」は昨日書き込みした「頼光対面の滝」伝説の「赤い雲」と呼応している。


(小山町道路脇の満開のサルスベリ)

大沢林道は「遊女の滝」まで舗装がしっかりされた道であったが、駿河小山駅に下って行く道は、未舗装の悪路が続いた。小山町に降りた道端に、紅い花が満開のサルスベリの木があった。あまりに見事な咲きぶりに、車を停めてデジカメに収めた。小山町を抜け、鮎沢川を渡って、北方の世附峠に向かう林道を奥へ入って行く。

次のターゲットは「不老の滝」である。地図を見ると、滝の北東に標高928メートルの不老山がある。滝の名前もその山の名前から付けられたのであろう。林道は不老橋のところでゲートが閉じらて先に行けない。滝までは200メートルほど林道を歩き、右に下った沢に「不老の滝」はある。沢まで下ると滝が見えていた。何とか滝壺まで達するのに、小さな沢を2度3度と渡り、わずかに踏み跡のある斜面を登るなど、けっこうな山登りとなった。


(不老の滝)

「不老の滝」は落差20メートルを3段になって落ちていた。小山町で見た不動、遊女、不老の三つの滝ともに水量は少なくて、滝のすぐそばまで行けた。いずれも沢を渡ったり、沢沿いに登ったりしなければならないため、雨の後では近づけないかもしれない。(明日へ続く)
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