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「遠国御名代勤方留」の解読 6


裏の畑のデコポン

「遠国御名代勤方留」の続き、5Pの7行目より。

      十二月廿九日
一 例刻、登城、服紗(ふくさ)小袖、麻上下(かみしも)着。
※ 例刻(れいこく)➜ いつものきまった時刻。
一 兵部大輔、京都帰府御返答、以名代申上候様、昨日御書付を以、被仰付候
 付罷出候段、御目付間宮諸左衛門江、坊主古沢宗閑を以、申達(もうしたっす)
一 大目付水野若狭守江も、於中之間、噺置(はなしおく)
一 自分被登城(とじょうこうむり)候与、昨日、田中竜之助江河内守談置(はなしおき)候二付、今日
御返答、何方(いずかた)而申上候哉、宜(よろしく)御伺(うかがい)之上、差圖頼入候趣申達(もうしたっす)。御用番登
城之上、可申聞与而申聞候。
     例之新番所前溜二て、召出し之節、言上書、并
     御臺様、御簾中様江之 御返答書、宮方并両傳

     奏江之御使書付ホ差上候。為心得(こころえのため)噺置(はなしおく)
一 御城部屋江、兵部大輔家来、須藤忠蔵罷出、昨夜申遣候若年
寄衆江廻勤口上書文、談(はなし)(したため)直し、持参差出候。

【 読み下した文】

      十二月廿九日
一 例刻、登城、服紗(ふくさ)小袖、麻上下(かみしも)着。
一 兵部大輔、京都帰府御返答、名代を以って申し上げ候様、昨日御書付を以って、仰せ付けられ候に付、罷り出で候段、御目付間宮諸左衛門へ、坊主古沢宗閑を以って、申し達す。
一 大目付水野若狭守へも、中之間において、噺(はなし)置く。
一 自分、登城被(こうむ)り候と、昨日、田中竜之助へ、河内守談(はな)し置き候に付、今日御返答、何方(いずかた)にて申し上げ候や、宜しく御伺いの上、差図頼み入り候趣、申し達す。御用番登城の上、申し聞くべきとて申し聞き候。
     例の新番所前溜りにて、召出しの節、言上書、並び
     御台様、御簾中様への御返答書、宮方並び両伝
     奏への御使書付など差し上げ候。心得のため噺(はなし)置く。
一 御城部屋へ、兵部大輔家来、須藤忠蔵罷り出で、昨夜申し遣し候、若年寄衆へ、廻勤口上書文、談し認め直し、持参差出候。

(5Pの19行目まで、以下つづく)

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午後、歴史講演会「金谷と今川氏」(講師天野忍氏)に出席した。演題の話はごくわずかで、期待がはぐらかされた感じであった。金谷だからこんな演題にしたのだろうが、講師の話したいことをテーマにした方が、聞きごたえのある講演会になると思うが。

夜、区の運営協議会に出席する。集中を防ぐために来週の日曜日と2回に分けての実施である。区長の仕事もいよいよ最終段階に入ってきた。

読書:「謀殺 八丁堀吟味帳 鬼彦組 2」 鳥羽亮 著

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