goo blog サービス終了のお知らせ 
goo

ムサシの浅知恵

(首がはさまったムサシ)

困った時のムサシ頼み。今日は本当に種が尽きた。で、ムサシの話の小ネタ集である。

夜、ムサシはキッチンの裏口の土間まで入れてもらえる。入れてやらないとサッシドアを前足でカリカリと掻いて入れてくれと信号を送る。ドアを開けてもすぐには入らない。女房が入れと行っても入口に控えていて入らない。ドアを開けておくと夏は虫が入るし、今は寒くなってきた。自分が「ムサシ入れ!」というとようやく入ってくる。遠慮している訳でもなく、理由は不明だが、入るとドアが閉められるから、それを嫌っているのかもしれない。

土間まで入ると今度は食堂に上がりたくてしょうがない。写真は、立てかけたある土間と食堂を仕切る柵をごとごと動かして、何とか入ろうとして、頭だけ柵の中に入って、挟まってしまったところである。何とも間抜けなかっこうを写真に撮られてしまった。

いつもは土間から人が食事をしている様子を見ている。時々、自分と目が会うと助けを求めるように女房の方に視線を漂わす。時々、人間様の気まぐれなお裾分けがある。体重比では相当の量になると言われて、ほんのわずかな量である。それでもドッグフーズしか食べていないので、食べ終わっても口の周りを舐めている。いつもとは違った味を楽しむように。

放って置かれると狭い土間で寝てしまう。ドアが開いていると外へ出て小屋に入って休む。

今夜、油断していると、土間から食堂に入っていた。すぐに女房につかまって、ロープをつけられ、居間に入れて貰えた。いつものように女房に「しっぽ、しっぽ」とけしかけられて、自分のしっぽを追い掛けてグルグル回り転げた。違ったのは、今夜はしっぽを捕らえてしまった。自分のしっぽに噛みついて、「痛いでしょ!」と女房にたしなめられた。

ムサシの浅知恵、小ネタ集である。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ムサシの至福のとき

(無防備に寝るムサシ、しかし熟睡していない)

9月に一週間の出張で留守をした時に、夜、ムサシは女房に何度か居間に上げてもらった。それに味をしめて、夜になると台所のドアを爪で掻いて、土間に入れるように信号を送る。土間に入れてもらうと、今度は人の顔をみて居間に上げてくれと吠える。ワンと吠えてあとにクワンクワンと甘えるように続ける。

ムサシの住居は、昼は表の庭のゲージの中で、夜には裏の番犬も兼ねて台所裏の軒下に移される。人の声の聞こえるところに置いた方がムサシのためになるという女房の考えで、そうしている。

上げてもらえないと、知恵を働かし、土間と上を区切る仕切りを少しずつ動かして、自分が通れる隙間を空けて入ってくる。今までに2、3回それで成功し、家中駆け回って大騒ぎをした。

土間で吠えると、女房の気持を動かして、ムサシは三日に一回位は居間へ上げてもらうのに成功する。足を拭いてもらい、女房の後を追って、自分用のシーツをくわえてきて、居間に敷いてもらう。しばらくはロープやタオルで遊べとせがむが、うるさがられて、女房に「しっぽ、しっぽ」とけしかけられると、身体を丸めて、自分のしっぽを追いかける。右に左にころがりながら決して捕まらない追跡に息を切らす。女房はムサシの至福の時だという。

ひとしきり激しく動いて、用意してもらった水を飲むと、もう眠くなってくる。初めはこちらに顔を向け、伏せをして目を閉じそうになり、やがて目を閉じる。そばでテレビがどんなに騒いでも反応しないが、人が身動きすると敏感に目を開けるから、まだ本当には眠っていない。しばらく経つと四足を片方へ伸ばし、横になって寝る。しばらくは耳を立て目で人の動きをおっているが、やがて目蓋が降りてくる。寝たかなと見えてもこちらが動くと目を開ける。

しばらく寝かしておいて、「ハウスへ戻るよ」と綱を引っ張ると、足を踏ん張り嫌がるが、やがて綱に引かれて裏の軒下に戻っていく。一度上げてやると納得して、そのあと騒ぐことはない。

何とも甘い飼い主であるが、この時間がムサシの至福の時である。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

腹をこわしたムサシ

(痩せたか?ムサシ)

九州に一週間の出張で留守をし帰ってくると、迎えの車の中で女房がムサシが腹をこわした話をする。出張で留守をすると何か小事件が起きている。ムサシが家に来たのも出張中であった。女房が膝を捻挫したのも出張中であった。そして今回はムサシが腹を壊したという。以下、女房の話である。

夜中の2時に裏でムサシが吠えた。いつもと様子が違うので、何事かと裏に出ると、ムサシがウンチの体勢を取り、しかも我慢している。散歩でウンチをしなかったからと、連れ出すと急いで隣の茶畑に行く。新聞紙を持って追いかけるとたまらずにウンチをした。新聞紙で受けるのが間に合わないほどの柔らかい便であった。

ウンチの後も収まりが悪いようで、仕方なく近所を一周りして、2度、軟便が出てようやく納得した。とんだ夜中の散歩になった。

ムサシは良いか悪いか、家では昼間いるゲージやその回りの芝生はもちろん、夜休む裏の小屋や時々上げる家の中でも、決して排便、排尿をしない。散歩に出たときしかしてはならないと決めている。だから、雨が降っても風が吹いても毎日朝夕の散歩を欠かすわけにはいかない。特に天候の悪い日は大変である。どこかで躾を間違えて、飼主は大苦労している。

次の日、行き付けの動物病院へ、便の一部を持参して連れて行った。あいにく院長先生は非番で、若い先生が「代わりに見させていただきます」と丁寧なあいさつがあって見てくれた。

結果は便の中に雑菌が多い。何か悪いものを食べたのであろうという。庭の苔を食べていたがそれが原因だろうか。これといった原因は思い浮かばなかった。この下痢で、ムサシは体重が9.75kgから9.4kgに減り、0.35kgの減となった。たった350gというが、体重の3.59%減となる。60kgの体重だと2.15kg減ったことになる。これはかなりのダメージである。今日もまだ少し軟便で薬を飲ませている。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

愛犬と草枯らし

(ムサシも草を食べる)

土日の旅行から女房が帰って、Aさんの愛犬が“草枯らし”のかかった草を食べ、旅行中に死んだと連絡がきた。旅の間中気にしていたAさんの嘆きぶりを話した。今、ペットは家族の一員、あるいは家族以上の存在になっている。

この夏、プールに吸い込まれて、一人の女児が亡くなった。市民が楽しむプールで、安全対策の不備により人が亡くなるなど言語道断である。その後の施設点検、改善などの大騒ぎはもっともな事だと思う。もっと早くに点検が実施されておればこんな悲しみはなかった。しかし、人が亡くなるとこれだけの大騒ぎをするのに、ペットが死んでも騒ぎにはならない。

“草枯らし”は便利な農薬であるが、犬を殺すほどの毒性があるとは知らなかった。以前にも“草枯らし”の掛かった雨水を飲んで死んだ犬もいるという。こういう事故の統計が取られているとは聞いたことがないが、全国では何千頭の単位で死んでいるのでは無いだろうか。現場で対応している獣医からもっと警鐘が鳴らされてもよいと思う。

犬は草を常食にしているわけではない。犬が草を食べるのは腹の調子を整えるためだという。現に家のムサシも草を食べる。“草枯らし”で犬が死ぬということは草を常食とする小動物をどれだけ殺しているか計り知れない。しかしながらあぜ道に“草枯らし”をかけている農家の人に雑草以外の生物を殺しているという自覚はないに違いない。

今農業では農薬問題に大変神経を使っている。使うことの禁止されている農薬の成分が少しでも検出されると、その農産物は全量廃棄という厳しい処置が取られている。隣の畑で使った農薬がかかっただけでもアウトである。しかし農薬として使われることのない“草枯らし”に規制があるとは聞いたことがない。

“草枯らし”で枯れたような草は食べないだろうという人もいるが、草が枯れるくらい時間が経てば毒性も薄れるようだ。危ないのはかけてまだ効果が出る前の状態だという。そこで一つ提案をしたい。草枯らしに赤い染料か何かを混ぜ、かけると草が赤くなるようにでもすれは、少なくとも散歩の途中に見かければ、草を食べる癖のある犬などは近づけないようにすることが出来る。
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )

ムサシのペットホテル初体験

(逃げるチャンスをうかがうムサシ)

今回の帰郷は下の娘夫婦も同行するので、ムサシの面倒を看る人がいない。一緒に連れて行くことも出来ない。そこで初めてペットホテルを利用した。

島田の動物病院に併設されているホテルである。犬種に合った部屋がふさがっていて大型犬用の「キング」で1泊2日の料金が8400円、これはビジネスホテルより高い。2泊目からは少し安くなるらしいが。

朝、ムサシは車にのせられて喜んでいたが、ペットホテルの駐車場に来ると、察してか、リードを引張って入口に行かない。やっと引張られてガラスの自動ドアから入って行った。外で見ていると、手続の間、何とか外へ逃れようとガラスのドアに爪を立てるが、その度にリードで引き戻されていた。

女房のペットホテル側へ渡した詳しいメモには、餌のこと、散歩のこと、トイレのことなど、詳細に記したという。いくつかのチェックポイントを飼主に聞こうとして、そのメモを見てと判りましたと預った。疑問点は網羅されていたのであろう。

ペットホテルでは朝9時からチェックイン、夕方6時までにチェックアウトとルールが決まっている。当然、ワクチン接種、ノミ等の予防措置実施が預かる条件になっている。もしホテルで具合が悪くなったときには隣接の動物病院で診療、処置を行なうが、これは別途料金となると説明されたという。

3泊4日の旅の間、女房は時々思い出してはムサシがどうしているかと口に出した。
しかし、ペットホテルに預けてしまった方が安心できるのか、思ったほど心配せずに旅が出来た。

ムサシは、仕事で旅には同行できなかった息子が最終日に引き取って来た。迎えに行った様子では、少し食が少なかったが夜吠えることもなく、ホテル暮らしを楽しんでいた(?)ようにも見えた。夜帰ると、暗い自宅の庭のゲージでの再会も、留守をした時のいつものように、体中で喜びを現して、変りがなかった。

ホテル代は3泊4日で14,700円かかった。その分安心して旅が出来たのだから高いものではないと思うことにした。時々は使ってもよいかというのが、帰ってきての感想である。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

ムサシの臭い付け

                    (忙しいムサシの臭い付け)

話題が尽きて、久しぶりにムサシの話である。

女房が捻挫して、このところ下の娘(ムサシの真の飼主)が朝夕来てムサシの散歩をさせていた。朝は勤めの前に散歩させるから早起きしなければならず、疲れもピークに達していたのであろう。昨夕散歩させたあと、熱を38度出してダウンしてしまった。

今朝は仕方なくムサシの散歩に出かけた。雨がぱらつく中、傘を差しての散歩である。早速、ムサシは道端の草むらに首を突っ込んで臭いをかぎ、頭をそのままに後ろ足を右に左に振って、草むらに右腹をつけてみたり左腹をつけてみたり、忙しく動いて気に入った方向が決まるとひょいと右後ろ足か左後ろ足を上げて尿を引っ掛ける。

これを10m置きに行なうのだから、散歩というより臭い付けに来たようなものである。臭い付けは縄張りを主張するためというが、この散歩道で役に立つ話ではない。おそらくDNAに刷り込まれた行動なのであろう。ムサシの顔を観察しても、どうしてこんな行動をするのか、本人も判っておらず、身体が勝手に動いてしまうといった風である。

よく注意してみると、どうしても臭い付けを要する場所と、とりあえず引っ掛けて置く場所があることに気付いた。そのあとは、掛けると跡が残ってしまう電柱などでは、紐を少し引張ってやると臭い付けを忘れて素通りできるようになった。

散歩の方向はムサシが決める決まりらしい。しかし草むらなど人間の行きたくない所は、意思を示せば不承不承従う。ムサシのどうしても行きたい方もあって、てこでも動かぬという風を示す場合もある。

夕方の散歩で、行きたい方に歩かせたら、家からどんどん離れて行った。第二東名の高架下を抜けても戻る方向へ進まない。ムサシはどこへ行きたいと考えているのであろうか。これ以上先へ進むと、ムサシは良くてもこっちがたまらない。抵抗するムサシを、強引に家の方へ向きを変えた。少し引張って歩かせると、戻り道を納得したのか歩き始めた。家が近づくとぐいぐい引張って戻った。

朝夕の散歩では合わせて3回、糞をした。もちろん持ち帰る。散歩する犬は多いが、糞が落ちているのをほとんど見なかった。この辺りの飼主のマナーは良好だと思った。何度か繋がれた犬に吠えられたし、散歩する犬とも接近したが、ムサシは一度も吠えなかった。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )

あっぱれ!ムサシ

                  (ムサシがネズミを捕った現場)

昨夜、11時過ぎ、そろそろ寝ようかとしていたとき、裏でバタン、バタンと異様な音がした。ムサシは昼間は表の芝生の中に作った柵の中に放してあるが、夜は台所の裏の屋根下に入っている。音はムサシのいるあたりで起きた。

女房が覗いてみると、体長15cm、尾まで入れると25cmはある家ネズミが死んでいて、ムサシは犬小屋の中から死んだネズミとにらめっこしていた。これは大変だとムサシを呼ぶと、そばまで出てくるが、ネズミが気になるのか戻ってしまう。ようやく女房がムサシを捕まえて繋いでから、ネズミを処分するように自分に言う。

懐中電灯を当ててよく見ると、この家ネズミは目を開けたままで、突付いても動かない。ムサシに噛まれて目を閉じる間もなく即死したのであろう。ムサシは急所を知っているのであろうか、血も出ていない。ネズミは長い尾が嫌われる原因で、尾を取って考えればハムスターと変わらない。けっこうかわいい目をしている。ジョレンにネズミを載せて、女房の指示通り処分した。

この冬、当家の天井裏にネズミが出没して、夜騒ぐことが続いていた。ムサシが夜、ネズミを怖がって吠えることもあり、おそらくムサシの寝所の近くにネズミの出入り口があったのだろうと思う。何とか駆除をしなければと思いながら、今日まで来てしまった。あっぱれ!ムサシ、良くぞネズミ退治をしてくれた。人の役に立つことをはじめてした。これで夜、静かになれば万々歳である。(昨夜はネズミが騒がなかった)

ムサシがネズミを怖がって啼くのを聞いて、「犬ならばネズミぐらい捕れ」と発言して「猫じゃああるまいし」と笑われていたのだが、犬も狩猟の本能をもっているから、ネズミくらい捕るのである。ムサシも野生に目覚めたのであろう。

そういえば女房が一生懸命に冬毛をブラシで掻いて取ったため、細くなり、白い部分も減って、少しは凛々しく見えるようになった。

そんな風に見ているかたわらで、女房は「口を洗わないとばい菌が一杯付いているから」とムサシに話している。

(残念ながら、今夜、天井にネズミが戻ってきた)
コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )

白くなった?ムサシ

                      (白くなった?ムサシ)

先日このブログを読まれている方に、ムサシ君はいくつですかと聞かれた。3歳と答えたが、家に帰って女房に確認したところ、この4月でちょうど4歳だという。その方は白い犬と勘違いされていたが、茶色の小型柴犬である。

ところが最近おっしゃるように毛並みが白くなってきた。肩と背中の背骨に沿った辺りは茶色いのだが、それから側面に下りてくると白くなってきたのが目立つ。シャンプーをしたら余計に白さが目立つようになった。冬毛だろうと思っているが、春になっても毛色が変わる雰囲気がない。

女房は、クローン犬で歳を取るのが早くて、もう白髪が出てきたのかしらというが、日本ではまだ犬のクローンが実用化したという話は聞かない。最近、少し太り気味ではあるが、太ると白くなるなどということも聞いたことがない。まあ夏になるとどうなるかだが、今から白髪では早すぎる。

背中の茶色の毛や腹部の白毛も、よく見ると一本の毛も毛根に近いほうは黒い。先のほうが白や茶色になって、それが毛並みの色を決めている。黒や白の柴犬も数は少ないがいる。もともとそれらの毛色の要素は一本一本の毛の中に持っているのであろう。根元の黒さが毛先までそのままに伸びてしまうと黒の柴犬になるのだろう。

黒でも茶でも身体の陰になる弱い部分、胸元から腹にかけては白い。意外と大事にしすぎるから白くなるのかもしれない。この夏はもう少し野性的に育てれば、茶毛が戻るのかもしれない。しっかり茶色が出たほうが凛々しく見える。

そんな話を女房としている間も、当の本人(犬)は食い物を探して食卓の下をうろうろし、テーブルに前足を掛けて人が食べているものをねらっている。ムサシ、もっと凛々しくなれよ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

柴犬の選考会

                   (柴犬メス幼犬の審査を待つ)

一週間の中国出張で気持以上に身体の芯が疲れたようで、金谷は「お茶祭り」で遠くのお囃子の音などが聞こえてきたりしたが、今日はほとんど寝て過ごした。ただ、午前中にブログ用写真を別保存するCDを買うために、女房が柴犬の選考会を見に行くのに付き合った。

金谷は昨日、この春初めての黄砂現象を記録して酷かったようだ。その証拠に車には黄砂が付着して、泥のはねをいっぱい浴びてきたような状態になっている。今日もその名残で山がかすんだように見える。女房は昨日の黄砂は今日の比でなく、太陽が傘をかぶった月のように見えたと話した。自分たちより黄砂の方が一日早く日本に来たようだ。

柴犬の選考会は島田の大井川河川敷であった。駐車場の一部を使って10m四方ほどのエリアを六つ作って、オス・メス、中型・小型、幼稚犬・幼犬・若二・壮犬・成犬などに分けて審査をしているようだ。テントの本部スピーカーから、審査のカテゴリーとナンバーを呼び出す声が次々に出る。

審査員が一匹づつ、審査していく。立姿、毛並み、歯並び、歩き姿、落着きなどが審査の対象になるのであろう。

女房は愛知から来たというおじさんと話している。あとで聞いたところ、今日は出場はしないで仔犬を雰囲気に慣らすために来たという。自分は素人で、どんなに良い犬を育てても、ある程度までは賞に入るけれどもそれ以上には行けない。それ以上を目指すためには沢山お金を使わなければならない。この世界にもその筋の人たちも入り込んでいて、一筋縄では行かないなどと話していた。一緒に連れてきた成犬のオスとメスを車まで見せてもらいにいったようで、それぞれ素晴らしい柴犬だったと話した。

この選考会は愛犬家の大会ではなくて、いわゆるブリーダーといわれる人たちの大会なのであろう。全国大会で入賞したとなると、その血筋の仔犬の価格が上がって大きな利益になる。しかも審査には基準があるようで印象点が多く、ある水準まで行っておれば、あとはお金次第なのであろう。

そういえば、会場に人相の悪い人が多かったと話すと、それは偏見だと女房におこられた。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

ムサシの教育方針

(スノコの上はムサシのお気に入りの場所)

ムサシが我が家に来たとき、娘が勝手に買ってきたからと、2階の娘の部屋にしばらく放って置いた。女房はそのことを今も後悔する。それがムサシの性格を悪くしたという。こんなものだよ、柴犬だものと言っても聞かない。

柴犬は他の犬種に比べて自尊心が強い。飼い主にべたべたと媚びるところが無い。飼い主を飼い主と思わないところもある。それが気に入って、時々噛み付かれながら、好んで柴犬を飼っている人も多い。

女房はもっと優しく育てたかったという。やさしい犬なら別の犬種を選べばいくらでもいると思うのだが、「犬の気持」などという犬の飼い方のハウツー雑誌などを読み、掛り付けの獣医からもいろいろと知識を入れてくる。

自分にはそんな知識はないから、好き勝手にムサシと付き合おうとする。にらみ合いをしてみたり、じゃれ合う相手になってやったり、時々蹴飛ばしてみたり。しかし、女房は性格が悪くなると、ムサシとの間に割って入る。

かくして、教育方針が違うという、自分の子供達に対してもなかった問題が生じる。しかし、女房とは付き合っている時間が違うし、自分には理論武装がないから引き下がるしかない。

けれども、過保護に過ぎるから時々ムサシと戦ってやる。おびえていると女房は言うが、自然界では犬もおびえることは多い。負け犬などという言葉もあるくらいだから、かなわない相手が必ずあるはずである。

先週土曜日、山歩きから帰って来ると、玄関が閉まっていて鍵を持っていなかった。息子が買い物から帰ってくるまで、ムサシのそばに座り込んで待った。囲いを隔てたすぐそばのスノコの上が、日中のムサシのお気に入りの場所で、そこは日当たりがよく、いつも寝転んだりしてリラックスしている。ムサシは異常接近に慌ててスノコから降り、スノコに前足を掛けて伏せをして構えた。スノコを取られたくない気持と、異常接近の意図が図りかねるといった表情であった。

残念ながら、今のところ、自分はムサシの一目置く相手になっていない。だから時々牙を向いて吠えるし、時々飛びついて顔を舐める。まあ中途半端な存在というわけである。教育方針が間違っていたのかなあ。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 前ページ 次ページ »