たまおのページ

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せんじょーざい

2012年07月14日 | Weblog
 7月 14日

 印刷所での胆管がんが問題になっていますね。

 アタイ、ある印刷会社だけの特異な問題だと思っていたん
ですが、多くの印刷所で同じような事象(病気)が発生
しているんだそうですよ。

 今日の時点で5都府県17人の事例です。
 今回の事例では洗浄剤として使われている「ジクロロメタン」
「1、2ージクロロプロパン」の2種類が胆管がんの原因
物質と指摘されていますよね。

 これらの類似した有機化合物、今までにも何度か使用規制
されているんですが、規制が厳しくなると、化学式を少し変えて
販売(使用)されるんだそうです。

 密閉された部屋で、防護しないで洗浄作業していると、やはり
多量の洗浄剤(化学物質)を吸引するし、皮膚からも吸収するしね。
 いちおうはこういう物質の使用や管理についての規則なども
決まっていますが、守られていないのが実態ではないでしょうか。

 胆管がんは目や皮膚に 黄だん が出るので、割と発見が早いん
だそうですが、進行も早いんだそうです。
 悪性腫瘍ですから治癒率も低いですよね。脾臓や肝臓に転移したり、
リンパに入ってしまうしね。怖いガンですよ。

 最近、胃がんなどは早期発見・治療で「5年生存率」が上がって
いますけどね。(5年間なにもなければ、ガンが再発する確率が
グゥ~ンと低くなるんだそうです)

 アタイは10年ぐらい前に胆のうを摘出したんですが、その
ときに医師から「たまおさんの場合、胆のうに石がありますが、
まだ痛みが出ていないので、摘出はまだ先でもかまわないん
です。しかし、胆のうがんになる場合があるので、私としては
早めに摘出することをすすめます。」って言われましたよ。
(胆管と胆のうはチョコッと違うんでしょうが)

 洗浄剤が体に悪い(ニオイで気分が悪くなったり、吸引して
体調が悪くなったりしたそうです)そいでもまさか、これほど
リスクがあるとは知らなかったでしょうねぇ。洗浄作業に従事して
いた人たちも。
 ある印刷所だと、洗浄室には溶剤が充満したような状態だった
そうです。

 有機塩素系溶剤(今回と同じ種類)で胆管がんが多発している
ことはアメリカで発表されていたんですが、広く認識されてい
ませんでしたからね。

 アタイ、入社してすぐのころですが、種類は違うと思うけれど
有機溶剤を毎日使う仕事をしていました。
 それはね。故障して戻ってきた機械を整備するため、油まみれ
になった機械をまず初めに溶剤でキレイにする(油を落とす)ん
ですよ。

 あのころは本当に「機械」でしたからね。ガチャガチャと動いて
いましたね。
 換気はしていましたが、洗浄室で機械に向かって溶剤を噴霧す
るんです。

 本当はゴム手袋を使用することになっていましたが、殆ど素手で
したし、防護マスクなども着用していませんでした。
 洗浄する部屋には溶剤が霧になってただよっていましたから、
アタイもタップリ吸引したと思いますね。
 たしかに頭が痛くなるようなニオイでしたね。

 他にも今考えると危ないこととしては
 石綿が詰まっているダクト室で作業したりしましたよ。
石綿で体がチクチクするんだよね。
 このときは、「体に悪いんだろうなぁ。」と思いながらも
やはり防護していませんでしたね。
 吸引すると何十年後かに中皮腫や肺がんになる確率が高い
ということは、その当時は知りませんでした。

 ふんとにこういう物質の場合、症状が出るのは数年後、数十年後
になるから、甘く考えてはいけませんね。
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