ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

まるみ @岐阜県岐阜市

2019年12月13日 | 岐阜県(岐阜)

以前に近くにあった食堂「丸市」に足繁く通っていた時からずっと気になっていた岐阜市月丘町の「まるみ」(看板の表記は〇の中に”み”)。住宅街の中にあり看板はとても小さくて見え辛いし、暖簾は日除けに隠れてしまっているのだが、”やきそば、お好み焼、たこ焼”の文字が見える。営業日や営業時間も分からないので何度も前を通るわりに入ることが出来なかった。最近ずっと店の存在を忘れていて、たまたま近くに寄った時に前を通ると暖簾が掛かって扉が開いている。「おっ」と急遽寄ってみることにした。何となくご高齢のお婆さんがやっていらっしゃるんじゃないかなと想像していたが、シャキッとした年配女性が1人。黒い招き猫が鎮座する店内は鉄板前のカウンター席のみ。なんとビル・エヴァンス(Bill Evans)のピアノ・ジャズがかかっている(!)。壁に書かれた品書きから「やきそば・肉玉」と「お好み・並」を注文(たこ焼はやっていなさそう・未確認)。「やきそばの玉子は目玉?それとも絡める?絡めた方が…」と訊かれたので「そうして下さい。」とお願いした。

試しに「ビールはありますか?」と訊いたら「うちはそういうのやってないの。」とピシャリ。焼いている間にも何件も電話注文が入ってきて忙しそう。持ち帰りの客が多いようだ。みんなよく知ってるんだなァ。まずは玉子を絡めるという「やきそば」が登場。具材は豚コマ、キャベツ、そして玉子。紅生姜が添えてある。玉子は麺に絡めるというよりは薄く焼いて混ぜてある感じ。麺は軟らかく、ソースがしっかりと絡んでいて旨い(ビール呑みたいナー)。後から出てきた「お好み」〔ママ〕はこの地方ではクラシックな店によく見られる薄焼き2つ折りの”一銭洋食”タイプ。最初からヘラでカットされている。もちっとした生地に刻んだキャベツと紅生姜が挟まれていてシンプル。ソースも濃い口だがサラッとしたタイプのものが塗られていて、これまた旨い(ビール呑みたいナー)。そういえばこういう2つ折りタイプのお好み焼きって青海苔をあまり使わない気が。「焼きうどん」や「モダン焼」もあるようなので次回も楽しみ。いや、今度は電話注文しておいて、持って帰ってビール…。(勘定は¥600)

 

まるみ

岐阜県岐阜市月丘町3-2

 

( 岐阜 ぎふ まるみ 〇み お好み焼き おこのみやき 焼そば 焼きそば 持ち帰り テイクアウト モダン焼き 焼うどん 食堂 丸市 丸市食堂 ) 

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キッチン 九 @名古屋市中区・東別院 (※移転)

2019年12月12日 | 名古屋(中区)

金山駅と鶴舞駅の間の高架下にあるアンティークの店をいくつかひやかした後に自転車でブラブラ新堀川沿いを北上すると、今まで知らなかった洋食店「キッチン九」が目に入った。ちょうど昼食時で開したばかりだったようなので自転車を停め、思い切って中に入ってみる。店内はテーブル席が5つのみとこじんまりとしていて、レース柄のクロスの上にビニールクロスが敷いてありクラシックな雰囲気。先客は1組。厨房にはコックコートを着た白髪の主人と給仕の女性の2人。メニューを見せてもらうと価格帯はやや高め。思い付きで入ったので何を食べようか悩む。いい牛肉を使っていそうな「ハヤシライス」と迷ったが、結局その時の気分に逆らうことなく「メンチカツ」を注文した(←フライ物が食べたかったようだ)。

まずはマカロニサラダが運ばれる。レタスの上に盛られていてチキンも数切れ入っている。マヨネーズで和えて醤油風味のドレッシングがかかっていた。そして「メンチカツ」とご飯、味噌汁、漬物が登場。ご飯は茶碗に盛られているのでナイフ、フォークは無く、箸のみ。早速こんもりと紡錘形でデミグラスソースがたっぷりかかった「メンチカツ」本体に箸をつける。サクッとした細目の衣。箸でどうやってこのソースを回収しようか(笑)。ソースは少し胡椒が効いているものの角が無く軟らかい口当たり。更にたっぷりとカツにソースを絡ませて熱々を口に放り込み、すぐさまご飯で追っかける。旨い。しっかりご飯に合う味付けのソースだ。えのき茸の入った味噌汁を挟みながら一心不乱に食べていった。残りのソースも何とかすくい上げて完食。食後にはコーヒーが出たがこれは蛇足だったかな。こちらはとんかつが”焼きとんかつ”だそうなので、それもいただいてみたいナ。(勘定は¥1,700程)

 

 


 

↓ 古い建物でも何でもないと思うが、自転車でウロウロしていてハタと立ち止まった金山駅近くの一般住宅「T邸」(建築詳細不明)。住人の苗字と同じ竹が入口を含めて建物のあらゆる所を侵食している。都会にあるだけに凄味がある。

 

 


 

キッチン 九

愛知県名古屋市中区平和2-2-21

※千代田3丁目に移転したそうです

 

( 名古屋 なごや 東別院 ひがしべついん キッチンきゅう 洋食 洋食屋 レストラン 和風洋食 焼とんかつ ステーキ タンシチュー 近代建築 閉店 移転 )

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一徳 @岐阜県瑞浪市

2019年12月12日 | 岐阜県(東濃)

岐阜県瑞浪市から帰路につく前にお腹に入れていこうと寄ったのは「うどんの一徳」。店は国道バイパス脇にあるのだが、片車線からしか進入出来ないし、店は通りから少し入った場所なので建物も現認しづらい。一度通り過ぎてしまい、迂回して戻って店の広い駐車場へ辿り着いた。暖簾をくぐって店に入ると、土間にテーブルがいくつかと小上がり席が3つ程。老齢のご夫婦と給仕の女性でやっていらっしゃる。プロ野球選手のサインやユニフォームが沢山飾ってあるところを見ると何か選手に関係している店なのか(にしては地元中日の選手は見当たらない)、それともただのファンなのか。壁に貼られた紙の品書きには麺類、丼物、定食、いろいろ揃っていて迷う。一覧とは別に”一徳サービス品”として「カツ丼セット」なるものがあったのでそれに決定。注文する。注文を告げた後にもう少し品書きを眺めていると単品の「カツ丼」の横に「とろとろカツ丼」とある。こちら瑞浪は”餡かけカツ丼”で有名な町。きっとこれも”餡かけ”の事に違いないと、あわてて給仕の女性に「とろとろカツ丼」に出来るか訊くと、問題なく注文が通った。

しばらくして盆にのって運ばれた「カツ丼セット」は、小ころうどん、味噌汁、漬物とのセット。注目の「カツ丼」は…、やっぱり”餡かけカツ丼”だ。玉子が溶かれた緩めの餡がたっぷりとかかっている。カツの厚さは薄めで細かく包丁が入れてある。餡はやさしい味付け。カツと一緒に持ち上げようとしても緩いので掻き込むしかない。まさにとろとろ。「小ころうどん」は麺の幅がまちまち。表の看板に”手打一筋”とあったので手打ち麺なのだろう。ふわっとした口当たりの軟らかいうどんで、つゆは色濃いものの、味付けはこちらもやさしい感じ。どちらもすするようにいただいた。自分が店に入った時は先客が2組だけだったが、後から5組ぐらいの客が入って来て大盛況。満席になった。家族連れが多いが、店の場所は分かり辛いので多分地元の客だろう。(勘定は¥850)

 


 

↓ 以前に事前情報無しに遭遇して感動した稲津地区の近代建築を再訪。信用金庫跡と思われるスクラッチタイル壁の建物(建築詳細不明)。使われている感が無いので心配だ。

 

↓ 向かい側に建つ「和田生健堂」(建築詳細不明)。何度見ても相変わらずいい味を出している看板建築。他に見当たらない形状の装飾だ(特に左側の曲線)。

 

↓ その隣の「やまいし商店」(建築詳細不明)。こちらも屋根のラインと続く装飾が独特。この2軒の並びはどうしてこういう独特な装飾になったのかとても興味が沸く。

 

 


 

うどんの一徳

岐阜県瑞浪市土岐町6752-1

 

( 瑞浪 みずなみ いっとく うどんのいっとく 手打 手打ち あんかけカツ丼 あんかけかつ丼 亜種 麺類食堂 定食 大衆食堂 近代建築 看板建築 商店 )

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The Best Of Herbie Hancock : The Hits! / Harbie Hancock

2019年12月11日 | ソウル・ファンク・R&B

The Best Of Harbie Hancock : The Hits!   / Herbie Hancock (2010)

ハービー・ハンコック(Herbie Hancock)のベスト盤。といっても写真から分かるようにブルー・ノート期ではなく、マイルスとの仕事を経てエレクトリック・ジャズ・ファンク~フュージョンに傾倒していた70年代から80年代のベスト選曲。テーマからジャケからまるでライノ(Rhino)の仕事のようだがコロンビア・レガシー・レーベルからの発売。この時期のオリジナル・アルバムは「Head Hunters」ぐらいしか持っていないので意外と新鮮。ジャズ・ファンクは好きなのでこの時期のアルバムはもっと掘り下げても良さそうなもんだが、何故だか続かず今に至っている。

前述のアルバム収録の01、02ではブルー・ノート時代の名曲を換骨奪胎。これはこれでカッコイイが、3曲目以降(いきなり70年代後半に飛ぶ)のヴォーカル入りの曲になると何だかしっくりとこない。時代だったのだろうが、いかにもなファンク・ポップ・チューンで、これがハービー・ハンコックである必要が無いというか…。「The Hits!」というくらいだから当時ヒットしたのかな。

MTV世代ど真ん中の自分には何と言っても最終曲「Rockit」の印象が強い。その頃はジャズ・ファンクやフュージョンなんて意識して聴いていなかったけれど、DJのスクラッチ演奏を含むヒップホップを取り入れた楽曲は衝撃的だった。PVも革新的(当時)でインストにしては異例の大ヒットだったんじゃないかな(今の人もテレビ番組のジングルで聴いたことがあるだろう)。自分が特に印象に残っているのはこのPV以降に開催されたグラミー賞のテレビ番組。今では考えられないが、当時は洋楽の祭典がゴールデン・タイムに地上波放送されたりしたのだ。そこでライヴ演奏したのがハービー・ハンコック。PVを再現したセットにブレイクダンサーが紛れていて、それらが突然踊り出した時には大興奮。この演出には度胆を抜かれた(いま観ると「へー」という程度だが、当時の衝撃たるや…)。

オークションにて購入(¥407)

  • CD  (2010/5/11)
  • Disc : 1
  • Format: CD, Import
  • Label : Sony Jazz

 

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浅井屋 @名古屋市中区・伏見

2019年12月11日 | 名古屋(中区 老舗)

別の場所で呑んだ後、歩いて伏見の御園通商店街を通って帰る時に麺類食堂の「浅井屋」がまだ開いているのに気付いた。表にあるクラシックなデザインの街路灯が黄色いので店も黄色く照らされている。こちら昭和26年(1951)創業という歴史のある店らしい。時間はもう21時を過ぎているが、つい暖簾をくぐってしまった。手前にテーブル席が並び、奥がカウンター席になっているが、そちらはあまり使われていない様子で少々雑多な感じになっている。年配の女将が1人、それにお孫さんと思しき子供が宿題の最中だった(笑)。まず「ビール(中)」と「どて煮」をお願いする(←まだ呑むのか)。

すぐに「ビール(サッポロ黒ラベル)」と「どて煮」が運ばれた。「どて煮」は意外とたっぷりの量。もつ自体はやや小振り。味噌の風味はしっかりと濃いのでビールでちょうどよかった。テレビを見ながら中瓶を空にして、品書きに”おすすめ”とあった「きしめん」をお願いする。品書きには書いてないが「”ころ”で。」と告げれば問題なく注文が通るのはさすが東海地方の麺類食堂。しばらくして運ばれた「きしめん(ころ)」の水面には蒲鉾、ほうれん草、揚げ、花鰹、という基本的な具材。揚げは甘くは煮ていない。まずはつゆをひと口。色こそ濃くないが塩分は強め。キンキンに冷やしている訳ではなく”ぬる”位のの温度でこれはなかなかイイ。麺を手繰ってみるとこれ以上無いくらいのやわ麺。箸で持ち上げようとするとグズグズと崩れてしまいそう。ヨッパライの胃腸消化には抜群だ(笑)。暖簾が仕舞われたので自分が最後の客のよう。急いで掻き込んで勘定してもらった。次は丼物でもいただこうかな。(勘定は¥1,500)

 

浅井屋

愛知県名古屋市中区栄1-7-15

 

( 名古屋 なごや 伏見 ふしみ 御園座 あさいや あさい屋 麺類食堂 大衆食堂 うどん きしめん 丼物 )

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はやしや @岐阜県岐阜市

2019年12月10日 | 岐阜県(岐阜)

車やバスで幹線道路を通ると見かけるのでずっと気にしつつも縁が無かった岐阜市民病院近くの食堂「はやしや」。日曜休みの店なのでなかなか機会が無かったが、ある祝日に岐阜バスのホリデーパスを使って市内を走っている時に店の前を通って、暖簾が掛かっているのが見えた。特に目的地も無かったので急遽次のバス停でバスを降りて歩いて店に向かう(←ヒマか…)。店に入るとカウンター席とテーブル席がひとつ、奥には座敷もある。もっとご高齢の方がやっている店だと思っていたらそうでもない。アルミの岡持ちが沢山置いてあったので出前もあるのだろう。カウンター席に座って(バス移動なのでここぞと)ビールをお願いする。グラスもキンキンに冷やされている。入口付近におでん鍋があったので、立ってタネを物色。つゆは澄んでいる。店の人に「おでん取りまーす。」と声を掛けて大根と焼豆腐を取り、脇の味噌つぼにドボンと沈めて皿に盛った。

熱いおでんと冷たいビール。昼だし旨いナー。この他の品書きは「中華そば」と「焼きそば」と「お好み焼き」のみ。大盛じゃなきゃどれも250円という”昭和”時代でもびっくりするような値付けがスゴイ。「お好み焼き・肉玉」をお願いした。じっくりと時間をかけて生地が焼かれている。焼き上がった表面にソースを塗って半分に折り、又ソースが塗られた。平皿に盛られた「お好み焼き」は半分折りでも大きい。もちっとした生地の中には肉がたっぷり。キャベツがみじん切りにしてあるのだろうか中身はホロホロの食感で、ソースの味濃く旨い。ビールと一緒だと堪らない。が、大きいのでお腹も膨れてくる。食べ切った時にはお腹がはちきれそうだった。ビール大瓶とおでん2本とフルサイズお好み焼きでこの値段…。バス亭3つ分歩こうっと(笑)。(勘定は¥880)

この後の記事はこちら (2

 

はやしや

岐阜県岐阜市鹿島町7-10

 

( 岐阜 ぎふ 岐阜市民病院 はやしや はやしや食堂 食堂 麺類食堂 大衆食堂 お好み焼 おこのみやき 焼そば やきそば ラーメン 中華そば )

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鮨屋とんぼ (2) @名古屋市中区・新栄 (※移転)

2019年12月10日 | 名古屋(中区)

新栄の立ち喰い鮨屋「鮨屋とんぼ」へ。この日は直前に昼食で蕎麦を1枚食べたけれど「ちょっと物足りないなァ。」と思って歩いていた。ちょうど店の前を歩いたら建物の奥の方の店舗に並びがあるのが見えたのだが、あまり多く感じられなかったので歩みを進める。でも中に入ってみると15人程も居た。やっぱり相変わらずの人気。どうしようか迷ったが、久しぶりに握りを食べたくなったのでそのまま列の後ろについてみた。昼は「にぎりランチ」と称して7貫か11貫の2種のみのよう(追加は可)。ま、そんなに時間はかからないだろうと思ったが、意外と列が動かない。先陣がどっと中に入ったのが昼12時過ぎ。誰も出てこないのでまだ開店したばかりのようだ。つまり自分は2巡目。並んで待つのが苦手なのでツライ…。呼ばれたのは30分後(みんな長っ尻だナと思ったら総入れ替えのよう)。自分の後の客は並んで間もないのにすぐ一緒に中に入れたので、これもタイミング次第。

席(奥の店は椅子有り)に着くとすぐに握りが始まる。握り手は主人ではなく2番手の方。いか、はまち、鰆漬け、鮪漬け、とろ、帆立、海老、サーモン、鯵、穴子、玉子など。赤酢を使ったやや小さめの握りで煮切りを塗って提供される。一緒に入った全員に順番に同じタネの握りが置かれるので、早喰いの自分には手持ち無沙汰になってペースが難しい。値段が値段なのでタネはすごく調子がいい訳ではないが、日本橋「吉野鮨本店」直伝の握りを手軽に食べられるのは有難い。でもやっぱりお好みで小肌、煮蛤、車海老、海苔巻などの好物を食べたくなってきて品札が恨めしい…(連食なので追加はしない)。次はまた夜に出直そう。(勘定は¥1,650)

以前の記事はこちら

 

鮨屋とんぼ

愛知県名古屋市中区東桜2-18-30

 

( 名古屋 なごや 新栄 しんさかえ とんぼ 寿司 鮨 鮓 江戸前鮨 江戸前寿司 握り寿司 握り 吉野鮨 吉野寿司 立ち食い そめいよしの 恵那 )

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笑わず @岐阜県美濃市

2019年12月09日 | 岐阜県(中濃)

初秋の天候不順でなかなか乗れなかったもう片方のバイクのご機嫌伺いに岐阜県美濃市の紅葉で有名な「大矢田神社」まで(ただし訪問は紅葉前)。その途中で寄ったのが「笑わず」という変わった名前の店。こちら燻製料理を出す店だとの事。店の近くの幹線道路まで来たものの、店は道路から外れているので看板が見える訳でなく、周囲は田んぼや畑が広がっているので場所が分かり難い。少しウロウロしてやっと木立に隠れた店を発見。ココ知らないとフラッと寄る訳にはいかないだろうなァ。これもインターネットの効用。バイクを停め、ウッディーな店の中へ。店内は天井高く、薪ストーブなんかもあって広くて洒落ている。窓の外にはスモーカー(燻製器)も見える。主人が1人でやっていらっしゃるようだ。長テーブル席に腰掛けメニューを眺める。日替りとパスタのランチがあったが、折角なのでと「スモークチキンセット」をお願いした。

中は少々雑多だが、秋の日差しが入る明るく気持ちのいい空間で出来上がりを待つ。しばらくして運ばれた「スモークチキンセット」は、生野菜サラダ(+マヨネーズ)が添えられた骨付きのレッグと平皿のライスと昆布の佃煮(笑)とお椀の味噌汁という和洋折衷。レッグはさほど大きくなく、「食べ易いようカットされてますが、手で食べたほうが美味しいですよ。」との主人の助言に従い、手と箸とナイフとフォークを駆使していただく。チキンレッグは強い味付けはされておらず素材の味と燻製香重視。自分でも時々燻製を作るのだがソミュール液に漬けるやり方なのか、塩するだけなのかどっちかな。香り良く、身もしっかりとジューシーさが残っていて旨い。軟骨部分までしっかりと齧りとっていただいた。自分の固定観念もあるだろうが、これとご飯と味噌汁が合うのかというと正直あまりよく分からない(笑)。かといってワインやビールを頼むことも出来ないし…。次は運転手を連れてきて魚の燻製料理なんかも食べてみたい。気さくな主人とバイクの話なんかしてから勘定してもらった。(勘定は¥1,540)

 


 

↓ 紅葉シーズン前なのでひっそりとした「大矢田神社」。本殿は江戸時代初期の1672年(寛文12年)、拝殿は1671年(寛文11年)の再建で重要文化財に指定されている。廃仏毀釈によって楼門だけ残されたので、それだけ仏教式の建物なのだとか。拝殿に続く長い階段でゼーゼー…。

 

 

 


 

 

SMOKE HOUSE 笑わず

岐阜県美濃市極楽寺736-2

 

( 美濃 みの スモークハウス笑わず わらわず 燻製 燻製料理 ランチ パスタ スモークレストラン おやだ神社 紅葉 国登録重要文化財 )

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Jimi Hendrix Classics / Various Artists

2019年12月08日 | ブルーズ

Jimi Hendrix Classics / Various Artists (1993)

Pヴァインから出ていた「Classics」シリーズ。一番最初はストーンズ(The Rolling Stones)版だったと記憶するが(←受験の時に原宿にあった専門店「ギミーシェルター」で購入)、アーティストがキャリアにおいてカヴァーした曲を集めた編集盤で、今でこそ色々な企画物が出ているが、レコードがCDに取って代わった当時(80年代中後半)にはまだカタログが少なく、もちろんブルーズのアナログ盤を集めるのは田舎では至難の業だったので、そのマニアックな内容もあってとても重宝したシリーズだった。他にはツェッペリン(Led Zeppelin)、クラプトン(Eric Clapton)、ジャニス(Janis Joplin)、などを所有しているが、このジミヘン(Jimi Hendrix)版を見落としていたかなと購入。収録曲とアーティストは以下の通り。

  • 01 Howlin' Wolf - Killing Floor  
  • 02 Chuck Berry - Johnny B. Goode  
  • 03 Muddy Waters - I'm Your Hoochie Coochie Man  
  • 04 B.B. King - Rock Me Baby  
  • 05 Elvis Presley - Hound Dog  
  • 06 Elvis Presley - Blue Suede Shoes  
  • 07 Robert Petway - Catfish Blues  
  • 08 Elmore James - (My) Bleeding Heart  
  • 09 Earl King - Come On  
  • 10 The Leaves - Hey Joe  
  • 11 The Troggs - Wild Thing  
  • 12 Don Covay - Mercy Mercy  
  • 13 Chris Kenner Land of 1,000 Dances  
  • 14 Big Jay McNeely - There Is Something On Your Mind  
  • 15 Jackie Wilson - Doggin' Around  
  • 16 Little Richard - Tutti Frutti  
  • 17 Guitar Slim - The Things That I Used To Do  
  • 18 Jimi Hendrix - The Star Spangled Banner

ジミのカヴァー演奏はブートレグでしか聴けないものもあるが、彼がカヴァーした重要な曲はほとんど押さえられている。デビュー前のドサ廻り期(でも重要)のカヴァー曲や、アメリカ国家まで収録されている。さすがPヴァイン。こうして並べてみると思いのほか直球カヴァーが多かったんだなと再認識。本当はここにディラン(Bob Dylan)の曲が入るとグッとクオリティーが上がるが、それらは聴こうと思えば簡単に聴けるし、権利関係もあって見送られたのだろう(当時)。もちろんジミのギターでの解釈もカッコイイが、オリジナルのアーティスト達もやっぱり充分にカッコイイ。昔は随分とジミを掘り下げて聴いていたので、懐かしいなァなんて思いつつCD棚のひとつにしまおうとすると…、あっ! あった(またやってしまった…)。このシリーズ好きだもの、そりゃ買ってるに決まってるわな…。

オークションにて購入(¥517)

  • CD  (1993/12/25)
  • Disc : 1
  • Label : ブルース・インターアクションズ
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か茂免 @名古屋市東区・清水口

2019年12月07日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

名古屋屈指の料亭、昭和3年(1928)創業の「か茂免(かもめ)」を訪れる機会が出来た。もちろん料亭なので普段1人では予約しようにも出来ないし、平日でも3名以上なので嫁を誘ったとしてもまだ無理。だれか接待で呼んでくれれば良いがそんな機会はなかなか無いし、2回目のウエディングも今のところ予定は無い(笑)。今回は若女将の案内による館内の案内と会席料理を戴くという企画物にのった形での参加となった。こちらの建物や、庭、料理の評判は耳にしていたし、自分の好きな近代建築(洋館)もいつも外から眺めるだけだったので、この機会を逃す手は無いと予約を入れ、万難を排して平日の昼に白壁地区へ。少し早く着いたので近隣の近代建築を歩いて再訪。この近辺はその昔、尾張藩の武家屋敷が並んでいた所。もちろん現在も”やんごとなき”方々の大邸宅が並んでいて、商店などはほとんど無いので通りはとても静か。ブラブラしたのちに、こちらの土地の名前”白壁”を象徴する「か茂免」の敷地に足を踏み入れる。番頭さんが出迎えてくれ建物の中へ。

 

まず通されたのは「かようの間」と名付けられた控えの間(写真下1枚目)。いきなり圧巻の光景に目が奪われる。この部屋は大正時代に作られた一番古い部屋とのこと(大正8年・1919・建造)。質素に見えるが、床柱、柱、天井などの木材は、専門家が見ると目を瞠る程の物が使われているそうだ。磨かれた昔のままの歪みガラスを通して目の前に広がるのは作庭家・植治の作という名古屋唯一の庭だそうで、素晴らしい景色に最初から心が揺さぶられる。眼福。ちょうど紅葉も見ごろ。こちらで茶と菓子を戴いた。参加者が全員集まったところで主催者と若女将の挨拶があり、若女将から店の歴史、部屋の意匠や掛軸の説明がある。長く複雑な廊下を通って食事が行われる部屋へ移動。1000坪もある敷地に客用の部屋は8つしかないというのだから凄い。

 

 

 

 

 

 

移動した広い「すずかの間」では先附から始まる日本料理(会席料理)を堪能。もちろん自分は酒(燗酒は「菊正宗」、冷酒は「金鯱」)を追加。徳利と袴(はかま)の間に松の葉が忍ばせてあるのが心憎い(※濡れて袴がひっつくのを防ぐため)。椀物で出てきたこちらで有名な「紅葉椀」はトマトスープと西京味噌を合わせたもの。最近作られた創作料理かと思いきやずっと前からある品だそう。そういう進取の気風があるのだろう。八寸ではいくらでも酒が進みそう。箸休に出された「聖火巻」はオリンピック開催にちなんで作られた料理だそうで、サクサクの皮でいくらとアボカドが聖火のトーチのように巻いてある。立て掛けられていた陶器も市松模様のオリンピック・カラー。なかなか楽しい。蒸物を挟んで、やや甘めの味付けの人参の入った炊き込みご飯。そして自家製だというとろとろの食感のわらび餅で、了。企画の為の”平民向け”(笑)の特別値打ちな料理だろうとは思うが、充分に楽しむことが出来た(酒はこれでも随分我慢したゾ)。総料理長から話を聞くことが出来たり、ちょっとしたお遊びもあって大満足。若女将は老舗、名門に嫁に来てさぞかし大変だろうとは思うが、それを笑い飛ばすくらい明るくざっくばらん。とてもチャーミングな女性だった。

こちら「か茂免」も「志ら玉」や「河文」と同様に一般の人が参加しやすいイベントや企画が、年間を通じていくつもあるようだ。また機会があれば是非参加してみたいナ。さあて、か茂免の「三段重おせち」でも注文するとするか…(←ウソ、壱拾萬圓アップなので無理)(勘定は¥11,000)

 

 


 

食事後、見学予定には入っていなかったが若女将に洋館を見てみたいと願い出ると、快く案内してくれた。外壁の色はこんなに濃かったっけと思っていたら、数年前に耐震の問題から解体して元のように組み直したのだとか。赤いドレープ・カーテンが印象的な部屋は思いのほか広くなく、元から応接室として建てられたものだそう(大正8年・1919・建造、かつてここは京都の紙問屋の名士、中井巳次郎の名古屋別邸だった)。たぶん建て増しだろうと思っていたので、建築当初からあるというのは意外。

 

 

 

 

 


 

 

料亭 か茂免

愛知県名古屋市東区白壁4-85

 

( 名古屋 なごや 白壁 しらかべ しみずぐち か茂免 かもめ 日本料理 老舗 老舗料亭 会席料理 すっぽん ふぐ 近代建築 洋館 七代目小川治兵衛 紅葉 ) 

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