ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

吉野鮨本店 (3) @東京・日本橋

2015年02月04日 | 東京都(老舗)

東京でまっとうな鮨を食べたいと思ったらココ、日本橋の高島屋の裏にある「吉野鮨本店」。何度食べに行っても、しっかり満足させてくれる創業明治12年(1879)の老舗。昼時に4枚のガラス引戸を開けて暖簾をくぐると、カウンター席がひとつだけ空いていたのですんなりと座る事が出来た。ただちょうど混み合う時間帯だったとみえて、まだ何も提供されていない客も多く、上階には大勢の客もいるようで、漬け場では大皿の盛りこみも用意されていて、握り手はフル回転といったところ。少々の待ちを覚悟して、おきまりの1人前を注文した。

気取るところのない店内は、テーブル席もしっかり埋まっていて、サラリーマン、子供連れ、若いカップル、高齢のご夫婦など老若男女が入り混じっていて、この店の使い勝手の良さを推し量ることが出来る。漬け場ではベテラン、五代目、若手達と4人が入って、丁々発止やりながら作業を進めていて、和やかな雰囲気で明るい。そんな光景を見ながらしばらく待っていた。そして「大変お待たせしました」の声とともに下駄にのった一人前のおきまりが置かれる。

ここの握りは小さ過ぎず、かといって食べにくいほど大きくもなく、バランスが良くて自分の好みにピッタリ。値段はこなれているが、タネの調子も良く、おきまりでも充分に満足出来るし、おきまりでも量・質共に値段を分けて選べるようになっているので、誰にとっても選びやすい。初めて東京の老舗鮨店で握りを、という人には真っ先におすすめ出来る。海老、穴子、薄焼きの玉子など、手の掛かったタネも楽しめる。この店独特の玉子は味わい深く、握りにはこの薄焼きスタイルが一番合っていると思うんだけどどうかなァ。他の店でもっと真似してもよさそうなもんだが。おきまりには入っていなかった光物(こはだ)を1貫だけ追加して勘定をしてもらった。(勘定は¥2,500程)

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 ↓ こちらに来る前に寄った人形町の刃物屋「うぶけや」。創業は天明3年(1783)というからすごい。

 ↓ 購入した爪切りと包み。パチンじゃなくストンと切れる。お店の人からは東京の古い店でもあまり聞かれなくなった「いらっしゃいまし」「ありがとうぞんじます」の声が

 

吉野鮨本店

東京都中央区日本橋3-8-11

(よしのすし よしのずし よしのずしほんてん よしのすしほんてん 吉野鮨 吉野寿司 うぶけや 産毛屋) 


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