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katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

浮世離れした分のリハビリのようなリピ-タ-教室

2007-11-23 23:30:01 | 世界遺産をみんなでつくろ!
かぐやと同じで浮世離れの翌日は、祭りの後の寂しさが襲って来る。しかしながら、
ベテランの孤独生活。比較的キャリアが違う。

浮世離れからの脱出はそう簡単では無い。きちんとした心構えの無い者達にはきつかろう
楽しい時に楽しさだけ、辛い時に辛いだけの身の置き方をした場合は、何倍も掛かる。

楽しいが100の場合、悲しみは0。しかし楽しいは少しづつ削られる。だから95になったら
5は悲しいはず。少しずつ時間は過ぎて行くのだから・・・

これが慣れるといくらか楽になるのだが、これでは一生100は楽しめない・・・・
さぁどうする・・・

まっそんな事は人それぞれ。ひとまず俺はほぼいつも通り。
いつものようにアトリエに着いて、いつもの生活に戻ると習慣ってモノに体を慣らす。

いつものように、いつものように・・・

まっそれを繰り返すと来週の月曜日には元に戻る。土日は来客無いからね。

そんなリハビリには最適な教室だった。しかしながら最高のリハビリだった。
この絵を見て欲しい。良く見ると、この通りに切る事が出来ればモザイクになる。

言葉こそ変だけれど、モザイクの為のモザイク画とは思えないか?
俺はこの絵を書くのに何年掛かった事か。もっと言えばこの絵を書かずとも作れるのだが
御客さんへの説明には最適。しかしながらとても時間が掛かる・・・・

ミュシャならこの絵で金になる。しかしながら所詮下絵に過ぎない。モザイクをする為の
ね・・・・でも俺では・・・・

しかしみんなでもこの絵通りに作れば完全に作れる。ぺきぺきなら・・・・
この人はとても理解が早い。相当絵に関する事に携わった事があるはずだ・・・

単なる絵が好き・・・なんて程度では無い。かなりのツワモノだ・・・・

実は先日の帰り際にここで下絵を描くのは勿体無いから、家で描いて来るようにと、
いつもみんなに言うように言ったら、この絵を描いて来てくれた。

しかも喰い切り、ピンセット、タイル・・・更にティ-ア-トさんで注文もしたみたい。
やる気が伺える。それなら辞めないつもりなのね・・・では改めて仕切り直し。

1cmやりますか?折角道具を買ったんです。どうぞ構いませんが・・・・
やる気に応えるには、許容範囲を広げて上げるしか無いと思ったし、この人は特訓教室
でも着いて来れるかも・・・・と思った。

これはあくまで比喩だけれど、普通、野球がやりたい・・・って事は試合に出てレギュラ-になりたい・・・って事な訳ね。

つまり補欠を最初から望む奴はいないしね。上手くなりたいのなら、日々の練習しか無いひたすら素振りをし、ひたすらボ-ルを投げ、野球を知る事。この積み重ね。

それがこの人は道具や材料を揃えて来た。ここまでならいくらでもいる。
しかしながらこの絵は俺の教えなきゃならない事を越えている・・・・・

なら思い切って特訓教室やりますか?って聞いた。えぇ・・・やってみたいです・・・
切り方の基礎を教えた。いつものように・・・しかしながらいつもよりしつこい。

脇があいている、安定していない、ぶれる、刃の入れ方を注意し、切った音を気にする
流れを作る。楽をしない。安定感の基礎。1枚気に入った丸を横に置き、それを目指し
仲間になるようにする。一度やった事を2度目以降、グレ-ドを落とさない。

疲れたら休む。休みは作品を離し次の手を考える。目地幅を操作する。偶然では無く
必然を手に入れる。通常、1回にこの中の1つ手に入れるので精一杯。

覚悟が出来ているだけに許容範囲も広い。受け入れる態勢が出来ている。習うって言う。
この人は俺が本当の意味で先生に見えているみたいだ・・・・

煙草を吸いながらしゃかりきになっている。しかしながら全く持ってへこたれない。
それ所か、むしろ楽しんでいる。あっと言う間に上手くなる。

そりゃそうだ。徹底的にあっ、それ、あっ、そこ、そうそうの繰り返しすりゃ、しつこい
くらい同じ事を言われる訳で・・・・集中力も切れてきても良いのに・・・・

それが10時から5時まで続けば流石に大変。言われている方もだけれどこっちも・・・・

その成果がこれ。



   

始めての1cmにしては上々。しかしながらぺきぺきから固くなったとは言え、こんなに
進まないものか?と実感した事だろうが、ここも楽しいって言ってたし、

次回の予約を入れた事にしても相当頑張って行く覚悟なんだろうな・・・・

だから、いつか一緒にやりましょうって声を掛けた。だから辞めないように無理せず
続けて下さい・・・とお伝えした。続けるって事を・・・・

そして宿題。今日やった事を必ず踏まえてやっていいっていった所だけやって見て。
必ず次に来るまでには1度は家でやってみて・・・って。

記憶していた事が無くならない様に、そして一人で出来るように・・・

これを守ってくれれば、必ず上手くなる。自分で判るくらいにね・・・・
まだ始まったばかりだけれど、この作品が終わる頃には、かなり手ごたえはあるはず。

今の所、バックはぺきぺき予定。 そんなこんなで作品作りに戻る。



    


少しずつ進んでいる。

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夢から帰宅

2007-11-23 00:17:01 | 世界遺産をみんなでつくろ!
その朝、タイルの注文をするとかぐやのお礼の電話と日高氏のメ-ルで始まる。
ゆっくりして来い・・・有難う・・・のやり取り・・・

いつだろう?電車なんて。普段見慣れた町が目線が上になっただけで、こんなに違うもの
なのか?浮世離れした1日が始まった・・・・

天気はとても良い。普通の人なら楽しいだけの1日の始まりなんだろうが・・・・
また半分しか楽しめないのだろうか?救いはゆっくりして来いの一言だ・・・・

そんな事を考えていると、あっと言う間に地下鉄は潜って行った。駅名だけが無機質に
流れて行く。

そう言えば、数週間前ここに来たっけ。忘れてた。なんかすんなり来れるはずだ。
そこを通り過ぎて、新幹線の切符を買う。

戸惑いながらも、一応大人。何とか買えた。煙草を2本吸った後、親しき人が来た。
宿以外何にも決めていない。一言二言話をしたと思ったら親しき人は寝ていた。

さっきとは違い新幹線は機能性だけで情緒や趣きなど無い。あっと言う間に景色は
通り過ぎて行く。今の気分を象徴している。早かったり遅かったり・・・・

1つ前の駅で起こして、普通車に乗り換える。今度は一転ゆっくりに感じる。
子供の頃に見た、俺たちの旅に出て来る様な駅や手動のドア、町並み、行き交う人々、看板、何もかもが古き時代を感じる・・・・

気が付くとお昼過ぎていて、何と無く降りて何と無く決めたのがうどん。
また電車に乗るも、偶然に待たなくて良かったみたい・・・1時間に数本しか無かった。

しかしながら駅で15.6個なのに随分と掛かっている気もするが、別に目的は到着であり
何にも考える必要が無い・・・・後は電車が連れて行ってくれる。

それが俺はいつものようにじっとしていても、早かったり、遅かったり、景色を変え、
見知らぬ人達と行き交い、安定感が売りなのにこうも不安定になれば、体感リズムも

めちゃくちゃにされたみたいで、アトラクションによくある仕掛けのようだ・・・・
乗った場所だけが揺らされて、画像を次から次と動かされむりやりGを加えれば、

そりゃドキドキもする。もっと大仕掛けになったようなもの。慣れて来るまでの間、
じっとしていれば・・・そのうち回りに溶け込めば、自然と当たり前のように慣れてしまえば、何もかも仕掛けた人に心を奪われる・・・ディズニ-がそうしているように・・・

ならいつものように少しみんなとタイミングをずらせば、すべてみんなと時間差で体験
出来て、みんなと重なる事が無く、動いているものすべてがスタッフのように見える。

受け入れる側と非日常のお客はいつも反対を向く。それを少しずらすと、ほんの1.2時間
ずらすと、アトラクションと違ってすべてがみんなと違ってくる・・・・

例えば時間通りせず動くと、お昼を終えておみやげを下げてやってくる人達がやって来るのを見る事になる・・話をしながら・・・良かった事、悪かった事を話しながら・・・・

それは数時間後の俺になる。情報操作とはこんなもん。行き交う人々がこれを食べ、
これを買い、これからの予定とこれからの出来事を教えてくれる・・・・

何をすれば普通で何があって、何が普通って・・・すべての情報を・・・・

少しずれるだけでバック・トゥ-・ザ・フュ-チャ-?って言ったっけ。あれと同じ。
顔を俺たちに変えて見る事が出来れば、俺とすれ違っているみたいになる。

アトラクションや映画などは早めに体験しないと、種明かしされてしまう。ビックリ感を
損なう。それが非日常でスリル感なんかに繋がる。普通の人はそうなんだろうね・・・

だけど、それが知ってしまったとしても百聞は一見に・・・で体験すると少し違う・・・
それはすべて他人の感覚であって自分の感覚では無い。モノの価値観で変わって来る。

すべてを鵜呑みにはせず、単なるへぇぇぇくらいにしか思わない・・・・俺は・・・
そんな見方をすると、お客は俺たちだけになる。みんなと目線が逆になるのだから・・

店舗で待つ向かい入れる人も、お客も俺とは目線が逆を向いているのだから・・・・

回りの景色も薄っすらとしか見えなくなった・・・気が付くとすぐに夕方が夜に・・・
いつもと違って変なはずだ、アトリエは時間だけが動く空間。俺はじっとしている。

そんな事をモザイクもせず考えていたのだから・・・真っ暗な場所に所々に灯がともる。
そんな景色に変わった。すると窓に数滴・・・雨か?傘なんか持っていない・・・・

2.3駅前に親しき人を起こし、駅に着くと雪だった。少し駅で待っていると送迎車が来て
今夜は積もりますよ・・・って声を掛けられた。

宿に着くと、浴衣の人が食事を終えたり、風呂上がりだったり、明らかに数時間遅い。
ご迷惑掛けました、有難うございますと挨拶をし、部屋に着く。

この後、部屋に暖炉があったり先日のお祝いの席のような豪華な食事をし、温泉に入ったり、ただ浮世離れを体験した。浮世離れ・・・・これが楽しい事なのか・・・って。

今の俺は浮世離れを心底楽しめるそんな身分じゃないのは十分判っている・・・・
そんな暇ありゃ、モザイクやれよ・・・それも判っている・・・けれど・・・・

そんな奴の側にいる人へのねぎらいであって、すまない・・・・って気持ちなのだ・・・
ほんの少しみんなと同じように・・・って・・・

だから、心底楽しむに徹していない訳だ・・・・最初の日高氏のメ-ルはこの事なのだ。

そんな事をした2日間・・・・また朝が来た。また日常がやって来た・・・・

売れるまで日常が非日常の俺には、辛く楽しかった・・・・

お待たせしました・・・・言いたくないけれどまた頑張ります・・・・









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