先日、理由あって病院でCT検査を受ける機会に恵まれました。
胸部とか胃のレントゲン検査なら会社の検診でも受けるけど
CT検査は初めての経験。ガウンを着て、ドーナツのお化けみたいな機械の穴に
ベッドごと通るんだけど、自分は内分泌系の病気が疑われたので
胸から骨盤までの範囲を透視してもらった。
ここで検査の結果がどうあれ「自分の体の断面が見れる」と
なんかワクワクした気持ちになったりするのは自分だけだろうか。
数日後に結果を訊きに行くと、今のとこ大事には至らなかった。
で、そこの病院はCT診断画像をディスクに落としてくれたのだ。
紙で渡されるだけかと思ってたのでちょっと嬉しかった。
家に帰ってPCで一生懸命見たね。
驚いたのはあのCT検査機、輪切りだけかと思ったら水平断面(体の前後方向から視)
も撮ってた。数百枚の断層画像、今では自分の宝物のような気がする。
えーと、ここでまた過去に製作した作品の工作プロセスを紹介します。
展示会中オジサンアイテムでやや受けが良かった(笑)「原子力潜水艦スティングレー」
です。本作の完成は11年前の2011年になります。
サークル内の会誌には製作記事として載せたのですが、
この頃から製作工程を詳しく写真に残すようになっていたので本ブログにも
使おうと思いました。以前紹介の「ノストロモ号」記事の要領です。
キットはミドリ/ユニオン製。
当然絶版品なので中古屋巡りで入手しました。
パーツが幾つかランナーから外れた状態で、価格も思った程高くはなかった記憶です。
“コレクターアイテムとして買う”人に取っては価値が下がりますが
“作る”人にとっては絶好の商品です。
↓船体メインの上下パーツを合わせて横から見る。
…うーん。まァ、当時もののプラモはこんな感じだ。
テレビに出てくるスティングレー号の形と比較して大きな乖離要素を検出してみる。
①船体が上下に分厚い。
②窓が大きく、窓の間のピラー(柱)が垂直に立っている(本当は斜め)。
③人が乗るキャビン部の天井の後ろ側の斜面が膨れすぎている。
④ミサイル発射口の楕円がなんとなく小さい。
以上の項目を修正すればグッとイメージは近づきそう。
↓船体上下の詰めについては前の方を特に薄くしたいので真ん中辺りから
前に行くにつれ貼り合わせ面を大きく削った。
写真で「この辺りから後は削り量ゼロ」と書いてるけどこの後の横腹に
開いた大きな穴までは多少削ったと思う。
↓難しかったのは窓の縮小。
先ず垂直に立ったピラーを切り飛ばしてしまい、窓の上下幅も狭くする為
1.2mm厚プラ板をへし曲げたものを中に挿入。
斜めピラーの位置を割り出し、正確な場所に来させるのに手間取ったのだ。
変に面の角度が狂った所は削って調整した。
尚、天井の後の膨れをなだらかにするのとミサイル発射口の楕円の拡大は
パテを裏打ちして削る方法を取った。
↓キャビン周りはすごく良くなった。
で、艦首の厚みを詰めたらイヤに先端が尖がってしまったのでそれを丸めるのに
またパテを盛って整えたりした。写真中央に付いた潜舵はオリジナル部品が小さかったので自作。
↓艦尾に付いた、尾翼、と言うかこのはね上がった2枚のヒレの
間隔が狭い感じだったので根元を火で炙り曲げ、無理やり広げる、みたいな事をした。
溶けて少々うねってしまった面はパテで修正。
更にキット内容には無かった最後部のステー(左右を繋ぐ板)を追加。
キットはスクリューで水中を進む仕様だったのでココはだいぶ形が違ってたのな。
↓食玩のスティングレーと比較。…お。随分良くなった。
結構こだわったのはこのキャビン上に付いてる前後に長い2枚の羽根。
キットの部品は後斜め上に向って立ちすぎた感じで短く、
本当は写真のように上端が滑らかなS字を描き、高さはキャビンの屋根から
僅かに上に出るくらい。又、その先端は推進器の上に達するくらい長い。
こうするとかなりスラッとスマートに見えるようになる。
↓でこのキット、最大の問題がコレ。
写真の推進器部分(透明の部分)、キットの部品は透明じゃない。
放映当時、子供ながらに番組を観ていて不思議に思いセンスを感じた
クリスタルの回転部分。「なんで透明なんだろう、でもかっちょいい」
と衝撃を受けた部分がなんとプラモデルでは透明になっていない。
これはヘタすると窓が透明でなかったよりショックかもしれない(笑)。
当時はともかくとして、今回ここまで形を修正しておいてココがそのままでは
カッコがつかないので、あれこれ考えた。
で、一番手軽に似た形に作れそうな素材を模索した結果、
“養命酒”に付いているプラコップに目をつけた。
養命酒はウチでもよく飲んでたのでその時も台所に置いてあった。
「コップが無くてもオチョコで飲めるし…」とくすねてくると
これがまたサイズがデカ過ぎる。…でその路線で考えると次に浮かんだのが
風邪薬“ブロン”のコップ。ブロンも常備薬として置いてたので薬箱にある。
これはジャストサイズだった。
これに透明プラ板やアクリル素材を美透明接着剤で貼り付けてそれらしくデコレーション。
結果写真のような仕上がりに。少々テーパーが少ないがまあまあいい感じだ。 一件落着。
↓写真白矢印は海底に着艇させる際のスキッド。普段は艦底と面一っぽい感じになってる。
黄矢印は潜望鏡?かアンテナかの形。赤矢印は潜舵の下に付いた円筒。設定は詳しく知らず。
で何れも自作。 大き目のオーバル形状の木製デコパに艦船用のブラス支柱で固定。
本格的な艦船モケイらしい感じを狙った。
↓形は大方完成。欲を言うとまだ細かい部分がアチコチ違うんだけど、技術が足りないと
言うかテンションが持たないというか…。ここまで近付いたらヨシとした。
後編に続く…。
胸部とか胃のレントゲン検査なら会社の検診でも受けるけど
CT検査は初めての経験。ガウンを着て、ドーナツのお化けみたいな機械の穴に
ベッドごと通るんだけど、自分は内分泌系の病気が疑われたので
胸から骨盤までの範囲を透視してもらった。
ここで検査の結果がどうあれ「自分の体の断面が見れる」と
なんかワクワクした気持ちになったりするのは自分だけだろうか。
数日後に結果を訊きに行くと、今のとこ大事には至らなかった。
で、そこの病院はCT診断画像をディスクに落としてくれたのだ。
紙で渡されるだけかと思ってたのでちょっと嬉しかった。
家に帰ってPCで一生懸命見たね。
驚いたのはあのCT検査機、輪切りだけかと思ったら水平断面(体の前後方向から視)
も撮ってた。数百枚の断層画像、今では自分の宝物のような気がする。
えーと、ここでまた過去に製作した作品の工作プロセスを紹介します。
展示会中オジサンアイテムでやや受けが良かった(笑)「原子力潜水艦スティングレー」
です。本作の完成は11年前の2011年になります。
サークル内の会誌には製作記事として載せたのですが、
この頃から製作工程を詳しく写真に残すようになっていたので本ブログにも
使おうと思いました。以前紹介の「ノストロモ号」記事の要領です。
キットはミドリ/ユニオン製。
当然絶版品なので中古屋巡りで入手しました。
パーツが幾つかランナーから外れた状態で、価格も思った程高くはなかった記憶です。
“コレクターアイテムとして買う”人に取っては価値が下がりますが
“作る”人にとっては絶好の商品です。
↓船体メインの上下パーツを合わせて横から見る。
…うーん。まァ、当時もののプラモはこんな感じだ。
テレビに出てくるスティングレー号の形と比較して大きな乖離要素を検出してみる。
①船体が上下に分厚い。
②窓が大きく、窓の間のピラー(柱)が垂直に立っている(本当は斜め)。
③人が乗るキャビン部の天井の後ろ側の斜面が膨れすぎている。
④ミサイル発射口の楕円がなんとなく小さい。
以上の項目を修正すればグッとイメージは近づきそう。
↓船体上下の詰めについては前の方を特に薄くしたいので真ん中辺りから
前に行くにつれ貼り合わせ面を大きく削った。
写真で「この辺りから後は削り量ゼロ」と書いてるけどこの後の横腹に
開いた大きな穴までは多少削ったと思う。
↓難しかったのは窓の縮小。
先ず垂直に立ったピラーを切り飛ばしてしまい、窓の上下幅も狭くする為
1.2mm厚プラ板をへし曲げたものを中に挿入。
斜めピラーの位置を割り出し、正確な場所に来させるのに手間取ったのだ。
変に面の角度が狂った所は削って調整した。
尚、天井の後の膨れをなだらかにするのとミサイル発射口の楕円の拡大は
パテを裏打ちして削る方法を取った。
↓キャビン周りはすごく良くなった。
で、艦首の厚みを詰めたらイヤに先端が尖がってしまったのでそれを丸めるのに
またパテを盛って整えたりした。写真中央に付いた潜舵はオリジナル部品が小さかったので自作。
↓艦尾に付いた、尾翼、と言うかこのはね上がった2枚のヒレの
間隔が狭い感じだったので根元を火で炙り曲げ、無理やり広げる、みたいな事をした。
溶けて少々うねってしまった面はパテで修正。
更にキット内容には無かった最後部のステー(左右を繋ぐ板)を追加。
キットはスクリューで水中を進む仕様だったのでココはだいぶ形が違ってたのな。
↓食玩のスティングレーと比較。…お。随分良くなった。
結構こだわったのはこのキャビン上に付いてる前後に長い2枚の羽根。
キットの部品は後斜め上に向って立ちすぎた感じで短く、
本当は写真のように上端が滑らかなS字を描き、高さはキャビンの屋根から
僅かに上に出るくらい。又、その先端は推進器の上に達するくらい長い。
こうするとかなりスラッとスマートに見えるようになる。
↓でこのキット、最大の問題がコレ。
写真の推進器部分(透明の部分)、キットの部品は透明じゃない。
放映当時、子供ながらに番組を観ていて不思議に思いセンスを感じた
クリスタルの回転部分。「なんで透明なんだろう、でもかっちょいい」
と衝撃を受けた部分がなんとプラモデルでは透明になっていない。
これはヘタすると窓が透明でなかったよりショックかもしれない(笑)。
当時はともかくとして、今回ここまで形を修正しておいてココがそのままでは
カッコがつかないので、あれこれ考えた。
で、一番手軽に似た形に作れそうな素材を模索した結果、
“養命酒”に付いているプラコップに目をつけた。
養命酒はウチでもよく飲んでたのでその時も台所に置いてあった。
「コップが無くてもオチョコで飲めるし…」とくすねてくると
これがまたサイズがデカ過ぎる。…でその路線で考えると次に浮かんだのが
風邪薬“ブロン”のコップ。ブロンも常備薬として置いてたので薬箱にある。
これはジャストサイズだった。
これに透明プラ板やアクリル素材を美透明接着剤で貼り付けてそれらしくデコレーション。
結果写真のような仕上がりに。少々テーパーが少ないがまあまあいい感じだ。 一件落着。
↓写真白矢印は海底に着艇させる際のスキッド。普段は艦底と面一っぽい感じになってる。
黄矢印は潜望鏡?かアンテナかの形。赤矢印は潜舵の下に付いた円筒。設定は詳しく知らず。
で何れも自作。 大き目のオーバル形状の木製デコパに艦船用のブラス支柱で固定。
本格的な艦船モケイらしい感じを狙った。
↓形は大方完成。欲を言うとまだ細かい部分がアチコチ違うんだけど、技術が足りないと
言うかテンションが持たないというか…。ここまで近付いたらヨシとした。
後編に続く…。