幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

なでしこ8強で終戦

2023-08-11 23:52:28 | サッカー
 優勝候補と期待されていたサッカー女子W杯の日本ですが、スウェーデンに圧倒されて敗退しました。スコアこそ2-1と接戦ですが、内容的には完敗で、日本は持ち味を発揮できずに終わってしまいました。スウェーデンの作戦勝ちです。日本がどういう戦略戦術をもって臨んだのかわかりませんが、完全に一枚上をいかれてしまったという印象です。

 スウェーデンの戦略は一言で言えば「先行逃げ切り」だったのだろうと思います。日本相手にじっくり構えての勝負は不利と見たのか、最初から体力任せでガンガンと攻めてきました。日本はスウェーデンがそうくるとは思わずに、つい受け身になってしまったのではないかと思います。もし最初からスウェーデンが攻めてくると想定していたら、もっとしっかり守って相手の体力の消耗を突いて逆襲するということもできたでしょうが、予想外だったゆえにバタバタと2失点をしてしまって完全に後手に回りました。

 先行逃げ切りのスウェーデンは前半はアグレッシブだった反動で、後半はかなりバテていたように思います。日本が後半になって徐々にイニシアティブをとれるようになったのも、そういう意味では相手の想定内でした。最後まで相手の戦略にはめられたと思います。もちろんPKがクロスバーに当たった不運もありますが、それはお互い様です。こういう負けたら終わりのトーナメントでは運不運も含めて「勝ったものが強い」というのが鉄則です。

 それにしても盛り上がっていなかった女子W杯が、日本が勝ち上がることで徐々に注目を集め始めたところだっただけに、ここでの敗退は本当に悔やまれます。2011年のような社会現象にまでなれる可能性がありました。この結果では年末の流行語大賞で女子サッカーがノミネートされることはないでしょう。再び女子サッカーの人気が盛り上がるチャンスだったのに、もったいなかったなぁと残念に思います。
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高校野球総選挙2023

2023-08-10 23:52:38 | 野球
 少し前になりますが、5日にテレビ朝日「ファン1万人がガチで投票!高校野球総選挙2023」という番組が放送され、1位に松坂大輔、2位に松井秀喜、3位斎藤佑樹、4位清原和博、5位田中将大、6位桑田真澄、7位大谷翔平、8位ダルビッシュ有、9位江川卓、10位藤浪晋太郎という順位でした。まあまあ妥当なところでしょう。投票した人の年齢層によりますが、もし各世代が均等な人数になっていたなら、昭和末期から平成の高校球児が強いのは当たり前です。誰だって見ていない選手には思い入れもないから投票しないでしょう。

 この投票で不明瞭なのは、甲子園での活躍を基準に選ぶのか、甲子園での成績に関係なく高校球児として印象的だった選手を選ぶのか、それともプロ入り後の活躍も含んで選ぶのか、というところです。アンケートは「夏の甲子園で忘れられない!スゴいと思う高校球児」ですから、毎日新聞主催の春の甲子園も関係なく、あくまでも建前は朝日新聞主催の夏の甲子園で印象的な高校球児を選ぶ企画のはずです。

 1位の松坂は夏の甲子園での活躍が見事だったからわかりますが、松井は5打席連続敬遠はあったものの甲子園ではそれほど勝ち上がっていないのに2位に入っているし、大谷もそれほど甲子園で活躍していないのに7位ですから、プロ入り後の活躍もどうしてもコミコミでということになってしまうのでしょう。とは言え、ハンカチ3位でマーくん5位なのも、一応甲子園の印象が優先されたかなという感じはがします。

 個人的には夏の甲子園で印象的な球児と言えば、1位は東邦の坂本“バンビ”佳一です。1977年の夏、1年生ながら決勝まで投げ抜き、決勝戦10回裏にサヨナラホームランを打たれて負けました。僕の1学年下で、その後の愛知大会でも投げ続けましたが甲子園には2度と出られず(僕の母校が愛知大会で坂本を打ち崩して勝ったこともありました)、大学でも社会人でも活躍できずに野球を辞めてしまいました。まさにあのひと夏だけの活躍で高校野球の歴史に名を残した忘れられない高校球児です。

 2位に選ぶとしたら名古屋電気の工藤公康。1981年夏の甲子園でのノーヒットノーランなど準決勝までの快投は忘れられません。大府の槇原、愛知の浜田とともに「愛知三羽烏」と呼ばれましたが、工藤を西武、槇原を巨人に取られて浜田を指名したのは中日のドラフト戦略の失敗でした。愛知県の高校生以外では当然松坂大輔や清原和博、ダルビッシュ有なども印象的でしたが、子どもの頃に見た太田幸司、江川卓、原辰徳などの方がやはり甲子園のスターというイメージが強いです。どうしても子どもの頃に見た甲子園が強く記憶に残りますね。
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サッカー女子W杯8強

2023-08-09 23:52:01 | サッカー
 どうしてこんなに世間で話題になっていないのか不思議なのですが、サッカー女子W杯のベスト8が出揃いました。準々決勝の組み合わせは、スペイン-オランダ、日本-スウェーデン、オーストラリア-フランス、イングランド-コロンビア。これが男子なら日豪のアジアオセアニアの2カ国を除けば、まあ伝統ある常連国ばかりですから、それほど意外ではありません。

 ただ女子の場合は絶対王者のアメリカがいません。女子は男子に比べてレベル差がずっと大きいので、これまではいつも強国が順当に勝ち上がっていましたが、今大会ではW杯優勝2度のドイツ、2021年の東京五輪金メダルのカナダ、そして南米の雄ブラジルが1次リーグ敗退という衝撃の結果に終わり、さらに3連覇を狙っていたアメリカが決勝トーナメント初戦で姿を消してしまいました。

 ただ優勝候補と目されていたチームが次々と負けてしまったとは言え、8強のうちコロンビアこそ25位ですが、他の7チームは15位以内に入っているので実力がないわけではありません。決勝トーナメントは実力伯仲でどこが優勝するのか混沌としてきて面白くなりました。もちろん日本も大チャンスです。特に準々決勝がアメリカだと覚悟していたらスウェーデンになったのは運も味方についています。2度目のW杯制覇を大いに期待したいと思います。  
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ドラマ『やわ男とカタ子』初回

2023-08-08 23:59:04 | テレビ・芸能
 テレビ東京のドラマプレミア23枠は、ちょくちょく面白いドラマを作ります。今クールは長田亜弓の人気コミック『やわ男とカタ子』を原作にした恋愛コメディ。ハイスペック美形オネエの“やわ男”と、こじらせ喪女の“カタ子” に三浦翔平と松井玲奈。原作のイメージに近いナイスなキャスティングなので、ちょっと初回を見てみました。

 ストーリーはほぼ原作通り。三浦も松井もコメディは上手いので安心して見ていられます。コミックのドラマ化というのは、どうしてもキャラが濃くなりがちですが、それをいかにリアルに演じられるかがポイントで、やり過ぎず面白くという線引きが演技・演出とも上手でした。コミック原作ドラマとしては、三浦の『ハコヅメ』、松井の『海月姫』をそれぞれ見ていましたが、原作ファンのイメージを壊さずに、かつ実写ドラマとして成立させるのは意外にバランスが難しいのですが、今回も良い感じです。

 特に見ものは三浦のオネエ演技。これが実にゲイ達者です。ゲイバーのママ役の皆川猿時とのやり取りは絶品でした。これだけでも見る価値ががあります。松井の場合は本当はもっとぶっ飛んだマンガ的なキャラの方が似合うのですが、地味な性格ブスぶりもなかなか出来上がっていてよく健闘しています。ここから変わっていくところが楽しみです。

 主要キャストでは松井の親友でキラキラ可愛い女子役の谷まりあは、可愛いというには美人顔で、ちょっと原作よりもきつい印象がします。もっとふんわりほんわかとしたイメージの方が松井との対比が効くと思います。それより筧美和子が喪女グループのリーダーで出ていますが、彼女が今後どうなっていくのかも見どころです。最終的に筧の色気全開になるのかどうか。軽いライトコメディとして楽しめそうです。
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維新の第二自民党とは

2023-08-07 23:59:37 | 政治
 弟は長年大阪に住んでいます。昨日会った時に「維新の会はなんで大阪であんなに強い?」と聞いたのですが、弟夫婦は揃って「訳がわからない」と言っていました。どう考えても大阪にとって有益なことはしていない、むしろ行政サービスは低下しているのに、人気だけは盤石でおかしいと。大阪に住んでいる人間がわからないなら、外から見ているこちらにわかるはずもありません。維新について悪い話しか聞きませんし、実際に不祥事を起こす議員ばかりな上に、幹部の言動も問題だらけです。

 維新が関西ローカルな政党のうちはまだ冷ややかに見ていられましたが、ここのところ人気が全国に広がりつつあるようで、それがまた不思議です。もともと自民党支持者だけど、自民党の今の政治姿勢が納得がいかない人たちを、維新がうまく取り込んでいるのかなとは思いますが、自民党よりも右寄りで、自民党の良識的な部分を捨て去ったような政党のようにしか見えませんが、それでも良いのでしょうか。旧統一教会との癒着ぶりも自民党と変わりありませんし、共産党を目の敵にした物言いも旧統一教会の言い分にそっくりです。

 維新はとにかく乱暴だけれども威勢の良い発言が多いです。物議を醸すことを恐れず、失言だと責められても論点をすり替えて認めず「はい、論破」という「ひろゆき流」で強引に乗り切ろうとしています。やっていることはトランプと同じ手法です。そしてアメリカでも日本でもトランプのような物事を単純化し、仮想敵を作って二極対立構造に見立てて、白か黒かと迫るやり方は、わかりやすくて支持を集めやすいのだろうと思います。

 トランプと同じやり方が通用するかどうかは、まず白か黒かの二大政党制ができるかどうかにかかっています。今の日本の自民党一強体制下では野党第一党にはなれても、立憲民主党のようにそこで安住してしまえば先はありません。維新は「第二自民党」と自ら言いましたが、これは自民党の補完勢力になるという意味ではなく、二大政党制を目指すという意味でしょう。その一方の旗頭が維新で良いのか、という思いが強くするんですが、自民党がマイナ保険証や防衛増税のようなことを繰り返していると、「維新でも自民よりマシ」と思う保守層が増えるばかりではないかと不安になります。

 要は自民党がもう少し国民のことを考えてまともな政治をしてくれたら問題ないはずなんですけど、岸田のままではダメそうです。経済重視、軽軍備、アジア平和志向のハト派の宏池会とは思えない政策ばかりですから。きっと大平正芳や宮澤喜一が草葉の陰で泣いてます。

 
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母の米寿の祝い

2023-08-06 23:59:00 | 日記
 母は今年6月で88歳になりました。米寿なので家族みんなでお祝いをするということで、2ヵ月遅れながら夏休みを利用して我が家と弟家族、長男家族の総勢11名、4歳から88歳までが一堂に集まりました。近くのレストランでランチ食事会をして、実家に戻ってから花と特大ケーキでお祝いをしました。

 母の還暦祝いは北海道、古希の祝いは軽井沢、喜寿の祝いは金沢へと家族みんなで旅行に出かけていましたが、腰が痛い母はもう長時間の移動は厳しいということで、旅行は行けませんでしたが、腰痛と耳が遠くなってきたことを除けばいたって健康なので、この調子なら卒寿の祝いも問題なく2年後にできそうです。

 母の兄にあたる伯父も90歳ですが、足が動かなくなり車椅子生活ながら、内臓と頭は母と同様にピンシャンしているので、恐らくそういう家系なのでしょう。頭がしっかりしていてくれるのは本当に助かります。母は若い頃から新しもの好きのミーハーで、88歳になっても相変わらず過去を振り返らず先のことばかり考えている性格は年寄り臭さがないので、孫たちにも好かれているのは何よりです。

 どれだけ歳を重ねても気持ちが前向きにいられたら楽しいし、そのための基本として健康であることが何より肝要だと思います。まだ高齢者の手前にいる身として、心してこれからを生きていこうと感じました。

 

 
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ファーストボレーへのポーチ

2023-08-05 23:59:55 | テニス
 テニス系のYouTubeチャンネルを頻繁に見ます。いろいろなチャンネルがあって、それぞれに参考になることも多く、コートで実際に試すこともよくありますし、動画を見ているだけでもイメージトレーニングとして有効です。昔はテニス雑誌くらいしかメディアがなかったので、今は本当に情報を得るには恵まれた環境だと思います。

 そんな多くのテニスYouTubeチャンネルを見ている僕が、不思議と見たことがないのが「ファーストボレーへのポーチ」について解説している動画です。サーブ&ボレーの解説動画はあります。またリターンに対するポーチの解説もあります。ところがファーストボレーへのポーチについて解説をしている動画は見たことがありません。もちろん僕が見ていないだけで、どこかのテニスチャンネルの中にある可能性は十分にあるでしょうが、ファーストボレーの解説でも、それをポーチされることについての説明がほとんどないので、やはり近年はファーストボレーをポーチするという意識が低いのではないかと思います。

 そもそもサーブ&ボレーが全盛だったのは1980~90年代。ダブルスに限らずシングルスでもプロの世界はサーブ&ボレーをする選手がたくさんいました。マッケンロー、エドバーグ、ラフター、サンプラス、ヘンマンなど、懐かしいサーブ&ボレーヤーの名手の顔がすぐに思い浮かびます。我々愛好家レベルでもシングルスでは難しくても、ダブルスではサーブ&ボレーは基本でした。猫も杓子も前に突進していたものです。

 その頃はみんなファーストボレーをしているのですから、当然リターンする側も考えます。リターンは前に出てきたサーバーの足元に沈めるのが基本、そして足元に沈むと見てとるや、リターンの前衛はセンターに詰めてファーストボレーをポーチするのです。足元に沈んだファーストボレーはどうしても浮いてきますし、ボールの勢いもありませんからポーチは簡単です。前衛の足元でも相手ペアのセンターでもとにかく叩き込んでしまえばポイントが取れました。

 このファーストボレーのポーチを防ぐには、ひとつはファーストボレーが沈んだらストレートに流すというポーチに出てくる相手の逆を突くテクニック。さらに大事な役割を果たすのがサーバーのペアの動きです。前衛でリターンにプレッシャーをかけて簡単に足元に沈むリターンをさせないことと、さらにリターンにポーチに出るぞと思わせることで、リターン側の前衛に守備をさせるようにすれば、ファーストボレーのポーチに簡単に出てこられません。こうして前衛同士も駆け引きをするのが、サーブ&ボレーが主体のダブルスの基本でした。

 ところが、この一連の流れを解説している動画を見たことがないし、もっと言えば最近サーブ&ボレーをしているダブルスの愛好家たちも、あまりファーストボレーへのポーチを意識していないように思います。これはどういうことなのでしょうか。プロの世界でサーブ&ボレーを主体にする選手がほぼ絶滅したことと関係があるのかも思いましたが、プロも男子ダブルスは相変わらずサーブ&ボレーをしますし、彼らは前衛同士でセンターの奪い合いかというほどプレッシャーをかけあっています。

 と言うことは、プロではない愛好家レベルでサーブ&ボレーをする人が減っているのかも知れません。アマチュアと言えども全国大会経験があるようなトップレベルは今でもサーブ&ボレー主体のダブルスをしているようですが、草トーにちょこちょこ出ていますという中上級クラスでは、雁行陣でベースラインでのラリーが中心で、サーブ&ボレーは時々試みるオプションのひとつという扱いなのかも。それならファーストボレーはクロスに普通に打ってもファーストボレーに向かってポーチに出てくるような相手は少ないから、駆け引きもないでしょう。

 プロでも愛好家でもサーブ&ボレーが減っている大きな原因はラケットの進化だと言われています。ラケットが良くなったせいで、リターンの精度も威力も上がりました。昔は丁寧に返すだけだったリターンが、今ではちょっとでも甘ければ叩けるようになりました。そのせいでファーストボレーの難易度が上がり、サーブ&ボレーよりもベースラインでの打ち合いを選択する機会が増えました。当然ファーストボレーをポーチするという機会も少なくなってきたと考えれば、解説動画を見掛けないことも納得できます。以上は僕の仮説なので、本当にそうなのかどうかはわかりませんが、少なくともファーストボレーにポーチに出ると、結構な確率で成功するなぁというのは、最近の実感です。
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最強と最高の話

2023-08-04 23:01:26 | 野球
 時々書いていますがジョコビッチはテニス史上最強の選手だと思っています。ロッド・レーバーとかビル・チルデンとか、オープン化以前のレジェンドとは比較が難しいですが、オープン化して以降のテニスでは、主要の記録を次々と塗り替えていくジョコビッチ最強説は間違いないでしょう。ただいくらジョコビッチが最強であっても、やっぱり最高のテニス選手はフェデラーだという意見に頷くテニスファンは世界中にたくさんいると思います。フェデラーの登場で男子テニスのレベルは一気に階段を飛ばして上がりました。

 この「最強」と「最高」の違いの説明は主観的になるので難しいですし、同時代の人にはわかってもらえても、恐らく20年後のテニスファンからしたら記録だけ見て、ジョコビッチがフェデラーを上回っているからジョコが最高じゃないの?と言われることも十分予想できます。僕は同じことを王貞治と長嶋茂雄で見ているからです。彼らの現役時代を知らない今の中年以下の世代は、長嶋の人気の高さを不思議に感じ、なぜ王じゃなくて長嶋なんだろうと思っている人が多いです。

 王はまさに日本プロ野球で「最強」の打者です。記録を見ればずば抜けています。そして同時代の長嶋は記録的にも素晴らしい成績を残してはいますが、王にはかないません。でも、全盛時の長嶋を知る野球ファンにとって「最高」は間違いなく長嶋であったと、ほとんどの人が証言すると思います。みんな憧れたのは長嶋で、アンチ巨人はいてもアンチ長嶋はいないと言われたスーパースターでした。単に長嶋が陽キャで王が陰キャだったからではありません。長嶋はプロ野球に「見せるプレー」を持ち込み、華やかで明るいスポーツとして、それまでの日本の野球のイメージを大きく変え、ファンの裾野を広げました。長嶋以前と長嶋以降で日本のプロ野球には分水嶺があります。

 そして大谷翔平です。今日も「なおエ」でしたが投打に活躍しました。今やレジェンド級のスーパースターです。でも記録だけで見れば大谷の記録は歪です。ベーブルースと比較するような二刀流の記録は数多いですが、王道の通算本塁打数とか通算安打数とか通算勝利数とかでメジャーのトップクラスになることはないでしょうし、主要タイトルだってまだひとつも取っていません。今年本塁打王を獲得したとしても、後に記録だけで判断されたら、もっと上の選手がいくらでもいると言われることでしょう。

 でも今現在、大谷を見ている我々は、大谷の野球選手として「最高」の部分を見て知っています。投げても打っても走っても超一流で、なおかつ性格も明るく礼儀正しくお茶目の部分もある、そして何よりこれまで見たことがなかった質のプレーで時代を変えた革命児です。フェデラーも長嶋もそうでした。テニスや日本野球に革命的な変化を起こし、レベルを一気に引き上げ、ファンを爆発的に増やしたから「最高」と呼ばれているのです。ジョコビッチも王も、フェデラーや長嶋が切り拓いた道を歩んできて最強になったのです。

 大谷に不満があるとしたら、エンゼルスにいることだけです。二刀流を認めてくれた恩義はあるにしろ、これだけ勝てない目立たない球団に「最高」の選手がいるのはもったいないです。いよいよエンゼルスのプレーオフ進出も危うくなってきました。このままでは大谷をトレードしなかったことがエンゼルスにとって最悪の結果を招きそうです。やはり最高の選手は最高の舞台で輝いてほしいと思います。
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浦和サポーターの暴徒化

2023-08-03 23:59:26 | サッカー
 昨日行われたサッカー天皇杯4回戦で、名古屋が3―0で浦和戦に勝利した後、浦和サポーターが暴徒化して、一部のサポーターが名古屋のサポーター席に乱入しました。警備員も入り乱れてのもみ合いになり、収拾がつかなくなった現場に愛知県警まで出動する事態に発展したということです。浦和は今日公式ホームページで謝罪文を掲載。さらにサポーター77人の処分を発表しました。

 浦和の謝罪と処分は当然なのですが、これで終わってしまっては再発防止にならないのではないかと危惧します。と言うのも、浦和はこれまでも繰り返し似たような事件を起こしてきていて、浦和サポーターの素行の悪さは有名だからです。そうなるのもクラブ側がそもそもこうした事件を大した問題だと感じていないのではないかという疑念があるからです。繰り返し同じことが起きるようでは、口だけ謝っておけばいいとクラブもサポーターも軽く考えているとしか思えません。

 サッカーは元来が労働者階級のスポーツとしてイギリスで発展してきた歴史から、昔から選手もサポーターも乱暴で下品なのが当たり前だと考えられてきました。同じイギリス発祥のスポーツであるラグビー、ゴルフ、テニスなどが、上流階級の紳士のスポーツとして何より品位を重んじフェアプレー精神を尊んでいることの裏返しのような競技なのです。 

 ファウルされていないのに派手に転んで痛がってみせたり、ハンドをしても「神の手」だなどと嘘をついて、それが批判されるどころか伝説の好プレーのように語られるのがサッカーです。日本人には「マリーシア」(狡猾さ)が足りないなどと以前は批判されていましたが、そもそも日本人のメンタリティは「正々堂々」ですから、サッカー向きの気質ではないのです。

 そんな日本サッカーもJリーグ発足から30年。W杯出場の常連となり、勝つためにマリーシアも多少は足りてきたのかも知れませんが、フーリガンまで合わせて輸入する必要はないと思います。浦和にはサポーターだけではなく、クラブにも厳罰を与えた方が良いと思います。今回のことで今季の残り試合は無観客試合にするとか、なんならJ2への降格とするとか、それくらい厳しい処罰を与えて、クラブもサポーターもしっかり反省し本気で改善するようにしないと、どうせまたどこかで浦和はやらかすだろうなぁと思います。
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台風6号はどこへ向かう

2023-08-02 23:52:54 | 日記
 いま沖縄にいる台風6号。ちょうど沖縄に旅行に行っている知人がSNSで「沖縄から出られない」「食料がなくなってきた」と書き込んでいました。石垣島に行ってから帰ろうとして那覇で足止めをくらっているようです。台風で沖縄から帰りの便が欠航になるのは「沖縄あるある」で、これまでに僕の複数の知人が同じ目に遭っています。

 僕自身、20年以上前に沖縄に両親も連れて家族で旅行に行った時に台風に直撃されて似たようなピンチになりました。幸いその時は名古屋に帰る日に台風が過ぎていったので飛行機が飛びましたが、名古屋に戻ってきたらその台風が名古屋に追いかけてきて、二度同じ台風に直撃されてしまいました。

 今回の台風6号は超ノロノロ台風で、ずっと沖縄付近に停滞しています。当然長く居座れば被害も大きくなりますし、飛行機もなかなか飛ばないし、物流も滞るので食料も手に入りづらくなります。天気予報を見ると、まだ台風6号がこれからどういう動きをするか、はっきりとは予想が立たないようです。どうやらUターンしそうというか、進路を300度くらい変えて太平洋側に進みそうな感じです。

 最近の温暖化の影響で、これから台風の発生自体は減るものの、ひとたび発生した台風は大型化して被害も拡大するということです。いくら科学技術が発達したと言っても、自然の猛威にはまだまだ人類は抵抗できません。とりあえずできることは、台風6号の進路に注視して、無理な予定は立てないようにすることくらいしかないようです。
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