この10年くらいで爆発的に増えたストリートピアノ。発祥は2008年にイギリスからということらしいのですが、近年では各地の駅前とか公共施設に置かれていて演奏を楽しむ人が増えています。ストリートピアノを弾く動画から売れたハラミちゃんのようなYouTuberも登場し、「弾いてみた」系の動画は再生回数も爆発的に伸びています。
ピアノ歴12年の僕もいつかストリートピアノを弾けるくらいになってみたいと思っていましたが、これだけ腕自慢が弾くようになると、ヘボいピアノはとても恐れ多くて弾けません。そもそも日本は子どもの頃からピアノを習っていた人が多く、ストリートピアノがあれば順番待ちになってしまう場所も多いみたいです。
そんな巷で人気のストリートピアノが最近は次々と撤去されているということで驚きました。いくつか理由があるようですが、ひとつは騒音問題。公共の場所で遅い時間帯まで爆音で弾いたら、そりゃ迷惑でしょうし、歌まで歌う人もいるそうで、苦情が多く寄せられているとか。利用できる時間を限っているところも多いらしいのですが、守らない人もいるようです。
次にYouTubeで配信する動画を撮影している人たちへの苦情もあるようです。動画撮影をずっとしていて独占して他の人が弾けないということや、弾いている本人だけではなく周りの見物人も撮影して勝手に動画にあげてしまうという苦情もあるみたいです。さらにはSNSで事前告知やチケットの販売をしたり、投げ銭といった営利利用をすることも禁じられているのにマナー違反が目立つということもあるようです。
ストリートピアノ自体は街中に音楽があって素敵なことだと思うのですが、そうしたいろいろな事情からせっかく置かれたピアノが撤去されてしまうというのは残念でなりません。数が減っていってしまうと、僕がいつかこっそりストリートピアノを弾くという秘かな野望もますます遠ざかっていってしまうので、何とかならないものでしょうかね。