TBSの『VIVANT』の第7話が衝撃的な展開を見せました。そもそも主人公の父親がテロ組織のトップであるということがわかったあたりから、これはルーク・スカイウォーカーとダースベーダーの父子の対立をモチーフにしているのではないかと感じたのですが、第7話が終わった時点で、いよいよその線が濃くなってきたように感じます。
そう考えると、わざわざ砂漠の真ん中で大型ロケを敢行しているのもスターウォーズっぽいですし、アクションシーンが派手な冒険活劇の部分も似ています。ちょっと挟まれる恋愛シーンも、個性的な敵味方のキャラクター造形も影響を感じます。堺雅人のルークと役所広司のダースベイダー、そして二階堂ふみがレイアで阿部寛がハンソロでドラムがチューバッカに見えてきます。
そもそもスターウォーズは黒澤明映画の影響を強く受けているので、冒険活劇としては日本人にとって肌に馴染みやすい作品です。そのスターウォーズっぽさを取り入れている『VIVANT』がヒットするのも当然ということでしょう。残すところ3話となっていますが、まだ正体がわからない登場人物もいますし、この先はますますどんでん返しと伏線回収の連続になりそうな予感がします。