幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

テニスはマラソンとは違う

2012-06-14 09:01:46 | スポーツ
 テニスとマラソンは違います。当たり前のことを言うな、と叱られそうですが、でもマラソンとゴルフは似ています。テニスはボクシングに似ています。それは数字というわかりやすく実力を示すことができる基準があるかないかの違いです。この違いは趣味でスポーツを楽しんでいる人間にとって大きな違いです。

 マラソンを始めた人は、最初は5kmとか10kmのタイムを測り、それを短縮していくことを目標にするでしょう。フルマラソンに挑戦するようになったら、3時間で走りたいとかわかりやすい目安ができるし、他人と自分の実力差も持ちタイムでハッキリわかります。自分は3時間半のランナーだけど、彼は2時間台だとわかったら彼の方が上だということが一緒に走らなくてもわかります。

 テニスはそういうわけにはいきません。上手いか下手か、強いか弱いかは口だけではなく実際に一緒にテニスしてみて初めてわかります。しかも上手いことと強いことはちょっと違うし、勝ち負けはまたちょっと違います。相手との相性もあって一概にどちらが上手いか強いかは決められないことも多いのです。

 だからテニスは自分が上達したかどうか実感を持ちにくいという難点があります。マラソンようにタイムではっきりと示してくれれば1分でも1秒でもタイムが縮まることで上達を実感できますが、テニスはいつもの相手に勝っても、自分が上達したのか相手が調子が悪かったのか判然としませんし、相手も進歩して次には負けるかも知れないし、勝ったり負けたりを繰り返している間にどれだけお互いの実力が向上したのかもわかりません。

 ただ長所は短所の裏返しなので、実力が数字ではっきりとわかることのデメリットもあります。実力向上がわかりやすいということは、実力の低下もわかりやすいということです。昔は2時間30分で走っていたランナーも、加齢とともにタイムが落ちていき、今では4時間かかるかも知れません。残酷なまでにはっきりと数字は今の実力を示してしまい、そこには何の救いもありません。

 ところがテニスははっきりとした実力がわかりにくいだけに、本人も楽しい夢を見ていられるというメリットがあります。年を取って実力が低下していても、本人がそれを認めなければいつまでも昔のまま。これは実力が落ちる一方の年配のテニス好きには本当にありがたいことです。昔は勝っていた相手に勝てなくなっても、それは自分の腕が落ちたのではなく、相手の実力が上がったのだと思えば問題ありません。何かと言い訳がしやすいのはテニスです。


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