幹事クリタのコーカイブログ

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逃げる青学を追う駒大

2024-01-02 23:57:06 | スポーツ
 第100回の箱根駅伝。戦前の予想では2年連続の3冠制覇を狙う「絶対王者」駒澤大学が圧倒的に優位で、これを中央大学、青山学院大学、国学院大学あたりがどこまで追いかけられるかという感じでした。ただ駒大は1区から3区までに「3本柱」の篠原倖太朗、鈴木芽吹、佐藤圭汰を投入し、万全の態勢で逃げ切りを図る作戦でした。これを他大学が追いかけるのはかなりキツイだろうと思われました。実際に1区は篠原が区間賞で走りタスキを鈴木に渡したのに対し、青学は9位、国学院大17位、中大にいたっては19位と大きく沈んでしまったので、2区の時点で駒大の3冠達成は決まったかという雰囲気が漂っていました。

 ところが「負けてたまるか大作戦」と言うアホな青学の原監督の作戦がここからピタリとはまっていきます。2区の黒田朝日が7人抜きの区間賞の快走で駒大に続く2位に浮上。ただ駒大の鈴木も区間2位の走りだったので、まだ中継点では22秒差がありました。テレビ中継でも駒大優位は動かないという雰囲気でした。ところが続く3区で駒大佐藤を追い込んだのが青学の太田蒼生。日本人初の59分台となる59分47秒で区間賞、駒大を逆転し4秒差をつけたのです。

 とは言え、駒大佐藤も区間2位のタイムでしたから、まだまだわからないという感じでしたが、4区の青学佐藤一世がこれまた区間賞の快走を見せ、駒大の山川拓馬に大差をつけたのです。5区への中継点で何と1分27秒差まで広がり、往路はもう勝負あったとなりました。山登りを走った青学若林宏樹は区間賞こそ逃したものの区間新で区間2位。駒大の金子伊吹も区間3位でしたから決して悪くはなかったのですが、終わってみれば青学は従来の記録を3分3秒も更新する往路新記録でぶっちぎって優勝しました。駒大も往路新記録で誤算は4区だけでしたが、そこを逃さなかった穴のない青学の強さが際立ちました。

 復路は駒大が2分38秒差で青学を追う展開になります。勝負はスタート直後の山下りの6区です。ここで駒大が差をぐっと詰めることができれば、激しい優勝争いが展開される可能性が高いですが、青学が差をキープできたら、そのまま後はゴールまでトップで走り切りそうです。完全に両校の一騎打ちになりそうで、国学院大は6位、中大はなんと13位ですからシード権争いに加わるのがやっとでしょう。ちなみに青学が早過ぎて8位の大東文化大さえも復路一斉スタートになります。シード権争いが見た目の順位通りにならないので、かなりわかりにくくなります。

 
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