幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

大阪ジョーク

2024-04-02 23:59:10 | 政治
 吉村大阪府知事の「玉川徹は万博出禁」という発言に批判が寄せられている中、日本維新の会の馬場幹事長が「イッツ・ア大阪ジョーク。わからんかな?」と擁護して、さらに炎上しています。大阪以外の人間からしたら、なぜそもそも維新がこれだけ支持を集めているのかも理解に苦しむのですが、それにしても今回もレベルが低いというか、こんな連中をいつまで大阪府民は支え続けるつもりなのかと呆れるばかりです。

 この件の詳細について知らない人はネットで検索して読んでいただければと思いますが、とにかく吉村も馬場も発言に問題点が山盛りで、言えば言うほど墓穴を掘っているとしか思えないのですが、それを「大阪ジョーク」で誤魔化そうとしているところに、維新の抱える問題点と大阪人が維新を支持する理由が潜んでいるような気がします。

 昔から「お笑い100万票」と言われているように、大阪の人間は政治家もお笑い芸人も同じ基準で見ているのでしょう。だから真面目でつまらない正論を言う人間よりも、偏っていたり問題があったりしても、型破りで受け狙いの極論を言う人間を良しとするのだろうと思います。政治的に公平でバランスを取ることよりも、目立つ人間の足を引っ張る方が受けが良いので、人を傷つけるようなこと言ったり、弱者を笑いものにしたりしても「冗談やがな」とか「知らんけど」とか言って、それでも文句を言われたら「笑いのわからんやつ」扱いにしてしまえば逃げ切れると考えています。そういうコミュニケーション方法を煮詰めたような連中が維新と吉本興業なんだろうと思います。道理で両者はやたらと仲が良いわけです。

 そうじゃなければ「大阪ジョーク」という逃げ口上で吉村を擁護できると馬場も考えないでしょうし、実際それで全てではないでしょうが一定の割合の大阪人は納得しているのだろうと思います。今のままでは関西万博が1970年大阪万博の成功体験の再現にはならないどころか、むしろ惨憺たる失敗に終わる可能性すらあることは地元だってわかっているはずです。万博を引っ張ってきた張本人の維新幹部の発言にも焦燥感が感じられます。「玉川出禁」発言も吉村の焦りが生んだ失言です。しかし、大阪には政治家の「失言」はなく全てが「大阪ジョーク」のようなのです。

 大阪の中だけでそうやって政治もお笑いも一緒くたにしてぐちゃぐちゃになるのは自業自得ですが、日本全体を巻き込むのは勘弁してほしいです。アメリカンジョークを日本人が笑えないように、「大阪ジョーク」が通じるのは大阪だけです。

 
コメント (2)
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