僕は会社に入社して一度の転勤もなく41年半勤めています。長く続けることが苦にならない方で、テニスサークルの運営もすでに38年になりました。この「コーカイ日誌」も28年ほぼ毎日書き続けています。高校の同窓会の幹事も25年やっています。サックスを習い始めて15年、ピアノは13年。「継続は力なり」という言葉があるように、ずっと続けていれば遅々としてであっても進歩はするし熟練もします。何事かは得られるものなので、やらないよりはやった方が良いだろうと思います。
ただ同じことを続けるというのは実は楽な作業でもあります。同じことを繰り返していると、単なるルーティンになるので思考停止しがちです。刺激もどんどん少なくなってくるし、熟練はしても本当に進化しているのかどうか怪しいところもあります。慣れは気楽な反面、その気楽さやストレスの無さが「時間の無駄」に繋がりやすいことも確かです。
大事なのは、どこかのタイミングで「変える」ことだと思っています。自分から主体的に変えようと思って変えていくのか、もしくは熟した実が落ちるように自然と変わっていくのかは時と場合によりますが、変化をしていかないと続くものも続かないし、もちろん続かない場合は変わるしかありません。これまで長く続いたものでも、少しずつ変えてきたからこそ、続いたということもあります。
年を取ってくると若い頃よりも「変える」ことに億劫になります。年寄りが「老害」だと言われるのは、積み重ねてきた経験から先が読めてしまうという場合も多いですが、それとともに変えることを厭う気持ちがどうしても強いからだと思っています。自分の持ち時間が短いと自覚しているのに、それでも変えるのはエネルギーも必要です。とは言え、やはり変えるべき時には変えないといけないよなぁ、と思って過ごしてきたこの夏でした。具体的なことは書きませんが、ちょっと面倒臭いです。