選挙と株価

　高市で上げ、石破で下げた総裁選の時の日経平均株価。株価はわからないと言いますが、今回は実にわかりやすい動きを見せました。と言っても僕は資金がないので売買はせずに様子見していただけですが。そして石破が手の平返しで早期解散総選挙を行うことに決めたので、マーケットが期待する岸田路線の継続の確率が高くなり、今後も株価は上がっていくだろうと思います。

　そもそも過去にも総選挙があると株価は上がってきました。特に自民党が勝って長期安定政権ができそうだとマーケットが判断すると株価はどんどん上がっていきます。マーケットはとにかく混乱を嫌います。不確定な要素を極力なくしていかないと方向感が見えないので、少なくとも政治は安定していて欲しいと考えています。

　今月27日に予定されている総選挙の投開票日。その結果次第で株価が安定して上がっていくか、それとも乱高下を繰り返すことになるか。自公政権が盤石なら石破政権も安定するので、年末に向けて株価は再び史上最高値を目指して好調に推移しそうです。反対に野党が躍進して自公が過半数割れになったら、大暴落が起きないとも限りません。投資家目線では自民党勝利が一番良いのです。

　とは言え、自民党が勝って旧統一教会や裏金問題がチャラになったとなるのも決して良いことではありません。本来なら自民党が自ら調査して公表し、処罰するべき人間を適正に処罰していれば良かったのです。昔の自民党にはそういう自浄能力がありました。しかし今の自民党は本当に倫理感が低下してしまったので、子どものような嘘を平気でついて、それを無理に押し通しています。石破が裏金議員の公認をしなければ、汚れ切った自民党の泥水も少しは透明度が増すことでしょうが、多分このままでは石破はしないでしょう。だったら選挙で裏金議員を落選させるしかありません。株価がその時どう動くか見ものです。