河村たかし名古屋市長が突然今月の衆院選に出馬すると表明しました。マスコミは「寝耳に水」と報じていますが、僕は可能性は十分あったと思っています。市長の任期途中で放り出すのは無責任極まると大村愛知県知事も批判していますが、全くその通りなのですが、そんなことはお構いなしなのが河村たかしです。今回は石破政権が発足して、自民党がこれまでよりリベラル寄りに傾きました。本来石破はガチガチの保守なのですが、反安倍路線だから必然的にリベラルに見えてしまいます。これによって右寄りの保守層の受け皿が自民党から日本保守党になり得ると河村は読んだのではないかと思います。
と言っても、河村自身は選挙に圧倒的に強いので、風がどちらに吹こうが当選は堅いところです。問題は自らが率いる地域政党の減税日本が勝てるかどうかで、共闘する日本保守党にチャンスがある時にこそ自ら国政に打って出るべきだと考えての行動ではないかと推察しています。機を見るに敏というのは、河村たかしと小池百合子のためにある言葉だと思います。
名古屋市民としては、河村が市長を降りることは歓迎です。国政に戻ると言ったところで、市長ほどの影響力は地元では発揮できません。次期市長にはかねてから大塚耕平参院議員が立候補を表明しています。恐らくよほど有力な候補者が立たない限りは大塚が当選することでしょう。ちなみに河村も大塚も僕の高校の先輩なので、同窓会で会ったことがあります。大塚は真面目ではったりのない人で、河村とは真逆のタイプです。高校の先輩同士が争うよりはマシだなと思っています。