これは特に年配の男性に目立つ気がするのですが、年を重ねるとともに頑固になる人がいます。「頑固ババア」は少ないのに、なぜか「頑固ジジイ」が量産されていくのです。なかなか不思議な現象です。なぜ男性ばかりが頑固になっていくのでしょう?
頑固になったなぁと思うのは、新しいコトやモノに対して反発心が強く、素直に受け入れない時。旧来のやり方にこだわって変化を拒む時。寛容さや忍耐強さを失った時。人の意見に耳を傾けようとしない時。そういう時に「ああ、この人は頑固だなぁ」と思います。
こういう人はプライドが高く、自分を守ろうとする気持ちが恐ろしく強いです。だから自分の周りにバリケードばかり築いてしまいます。陣地から出てこようとしません。特に自らのアイデンティティが仕事だった場合、年を取って徐々に第一線から退いていき、それまで築いてきた肩書が外れて「素の自分」で勝負するのが怖いのではないかと思います。
「頑固ババア」が少ないのは、女性はそういう余計なプライドを持っている人が少ないからでしょう。長年女性は社会的な肩書で勝負してこなかったからこそ、それを失う恐怖心もありません。バリケードを築く必要もなく、年を取っても柔軟で自由です。コミュニケーション能力が高いのも女性が多いですから、いつまでも協調性を失うこともありません。
ただこれからの女性はわかりません。社会進出を果たし、男性同様に自らのキャリアを誇るような人が増えた時に「頑固ババア」になる可能性もなきにしもあらずです。逆に「主夫」や「イクメン」の男性は協調性のあるジジイになりそうです。男性は〇〇、女性は△△などと言ったところで、結局性差よりも個人差の方が大きいものですから。