幹事クリタのコーカイブログ

テニスをはじめあれこれ好き勝手書いています。「幹事クリタのコーカイ日誌」のブログ版です。

『どうする家康』で消えている人々

2023-09-14 23:35:42 | テレビ・芸能
 ラグビーW杯で1回休みが入った大河ドラマ『どうする家康』。築山殿の神格化によって歴史好きからは批判の嵐でしたが、小牧長久手の戦い、石川数正出奔、旭姫の輿入れを経て、ようやく話も通常の大河ドラマらしく落ち着いてきたように感じます。これから石田三成が登場し、関ケ原へと物語も佳境に入ってくることでしょう。スローペースのまま9月後半になってしまい、あと3ヵ月で本当に大坂夏の陣までたどり着けるのか少々心配ではあります。

 真田昌幸、信幸、信繁が出てきて、今週には石田三成が登場するということですが、ここまで黒田官兵衛が出てきていないのはどういう訳なのか不思議に思っています。息子の長政のキャストは発表されているのに官兵衛が出ないなんて、豊臣家の一番肝心なブレーン抜きで話が進むのはおかしなことです。そう思って考えれば、武田家でも山本勘助は出てきませんでした。と言うか、武田家は息子の勝頼と、山県昌景と穴山梅雪の2人の家臣しかいませんでした。実在が疑われている勘助はともかくとしても、家臣団に恵まれていた武田家とは思えません。

 豊臣も武田も軍師抜きで全て秀吉や信玄が戦略戦術を考えているようです。今川家でも寿桂尼や太原雪斎が出てこなかったので、義元が雪斎の分までやっていましたし、そういう意味では織田家では市が濃姫(帰蝶)の役割まで引き受けている感じでした。徳川家以外はそれぞれの家中に数人しか人がいないというのは、大河ドラマの予算減らしなんでしょうか。そう考えるとCGの多用も同じように「金がかけられないのかな」と思ってしまいます。

 とにかく最初からずっと大河ドラマらしい重厚さが感じられないのは、脚本やキャストの問題だけではなく、やはり予算のせいなのかも知れません。『VIVANT』の方がよっぽどお金かけて作っているよなぁと感心しますから。

 
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